レガシー・オブ・ライズ(LAGACY OF LIES)101分

投稿者: | 2021年6月25日

お薦め度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆

誘拐された娘を救うため、元MI6エージェントが組織に戦いを挑む、安定のスコット・アドキンス製作、主演によるスパイアクション!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、本当に動けるアクションスター、スコット・アドキンス主演によるバトルアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

元MI6のエージェントであるマーティン(スコット・アドキンス)は、一つの場所に定住せず、娘と二人で放浪生活を続けていた。

そんなある日、かつて行動を共にしたウクライナ人記者の娘サシャが現れ、政府の不正を公表するためのファイルの奪還に協力して欲しいと相談される。

さらにロシア人工作員によって娘が誘拐され、引き渡しの条件にファイルの奪還を要求された事で、戦いの現場に引き戻される事になるのだった!?

今回は格闘アクションとガンアクション、両方しっかりあります。

本当に動ける本格派、スコット・アドキンス主演によるスパイアクション作品です。

今回は、現役のスパイではないものの、かつての古巣MI6とロシア政府がらみの機密ファイルの争奪戦に巻き込まれていく、

という大筋はスパイアクションの流れをくむ作品となっています。

ですので、マット・デイモン主演の(ボーンアイデンティティ)シリーズや、トム・クルーズ主演の(ミッションインポッシブル)シリーズのように、

アメリカ以外の各国で、ファイルの争奪戦と、チェイスが行われる、というハラハラドキドキの物語展開となっています。

そのスパイアクションとしての側面を見せつつ、娘との親子関係も丁寧に描いていく(アドキンス作品にしてはですが)という、

今までのアドキンス主演作とは、違った面も引き出そうとした作品になっています。

ただ、そこへ、さらに自身の過去の任務失敗によって亡くなってしまった奥さんのトラウマ(視覚的にはっきりと成仏していないゴーストみたいに何度も登場します)のエピソードや、

敵側であるロシア人女性エージェントのエピソードなどが、欲張りに詰め込んでしまっているので、それぞれのエピソードが投げっぱなし状態になっているようにも感じられます。

特に、奥さんのゴーストエピソードは、主人公のトラウマになっているような、エピソードですが、結局そのトラウマを克服する事もなく、

それが原因で何か物語の大筋に影響することもなく、そのまま物語は終了してしまいます。

ロシア人女性エージェントの物語も、途中まで非常に良いキャラクターで、誘拐しているはずの主人公の娘となんとなく絆のようなものまで生まれるにも関わらず、

結構スパッと関係が終わってしまいます。

ウクライナ人記者とファイル奪還に奔走する

主演と思っていたら、アドキンスはなかりの脇役だった、という作品が多い中、本作はしっかりとしたアドキンス完全主演作で、アクションも結構豊富にある作品で、

大掛かりなウクライナロケもある作品ですので、物語自体に消化不良感が結構残ってしまうのは、非常にもったいないですね。

ラストもバトルで決着、という展開ではなく、なんとなく、クライマックスに突入している、という感じで、割とスパッと終わってしまいます、

しかしながら、アドキンスはいつも通りのアドキンスですが、娘役のオナー・ニーフシーが非常に芸達者で、父親をいつも気遣う利発な女の子を好演していますし、

ウクライナ人記者役のユリア・ソボルも、陰謀に巻き込まれた父親の仇を取るために、命がけで戦いを挑むウクライナ人記者を好演しています(そんな記者いるのか?というぐらいにパンキッシュですが)。

そこに、悪人だと思っていたロシア人女性エージェントには、実は誘拐した娘と同じぐらいの娘がいた、というちょっとした切ないエピソードなども盛り込んで、

良いキャラクターは多数登場します。

ですが、そこまで揃っていて、いまいち盛り上がりに欠ける、というのが、やはりスコット・アドキンス作品が、

いまいちメジャーにまではなり切れない理由なのかもしれません。

因みに本作でアドキンスは製作総指揮も担当していますので、自身の主演作品として結構、力は入っていたとは思いますが、少し力が入り過ぎたのかもしれませんね。

アクションは毎回凄いので、アクションシーンに関しては、素晴らしい、の一言に尽きるのですが、、。

という事で、少し残念な部分もある作品ではありますが、しっかりした格闘アクションとガンアクションのある作品ですので、

アクション好きの方など、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

でも、今回は娘役のオナー・ニーフシーが一番目立っていました。ので、同じ配役で続編なども観てみたいですね。

過去の任務で失敗し、その事が原因でMI6を引退する

作品情報

2020年製作 オランダ・イギリス・ポーランド・ウクライナ・アメリカ製作 アクション

監督・脚本 エイドリアン・ポル 制作 スコット・アドキンス

出演 スコット・アドキンス、オナー・ニーフシー、アンドレア・ヴァシリウ、ユリア・ソボル、マーティン・マクドウガル

類まれない戦闘能力で、ファイルの暗号を奪還する

その他のスコット・アドキンス出演作品

アドキンスとアンディ・オン、ダブル主演によるエイリアンと格闘するアクション作(デンジャラスチェイス)はこちら

スコット・アドキンス、ゲイリー・ダニエルズ、ケイン・コスギ主演に見えて、実は別人が主演の肩透かしアクション(マキシマムクラッシュ)はこちら

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