お薦め度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
ホラーフェスティバルに参加した、オタク少年たちが、強制的にバトルロワイヤルに参加させられる、ホラーネタオンパレードのスラッシャーホラー!!
作品紹介
2019年7月15日公開
今回ご紹介するのは、ホラーフェスティバルに参加した若者たちが、殺人鬼たちとバトルを繰り広げるホラー作品です。
それでは、まずはあらすじから、
広大な土地にホラー映画の舞台を再現したホラーフェス(流血の祭り)に、父親の反対を押し切って参加したダックスたちは、
盛大なオープニングセレモニーに参加したが、そこで行われた残虐行為はショーではなく、本物の殺人だったことから、
参加者たちと主催者の命がけの殺戮ショーが開始される!?
夏に行われる大規模な音楽フェスのような催しのホラー版に参加した若者たちが、主催者に問答無用で殺戮される、
という、あまり細かいところを考えてはいけない系のホラー作品です。
ですので、設定上のおかしな部分にツッコミだすときりがありませんので、そこはあえてスルーして、勢いと雰囲気を楽しむ作品となっています。
どう考えても、ホラーが好きでたまらない製作者たちが制作していると思われる作品となっていますので、ホラー好きの方は結構楽しめるのではないでしょうか。
基本的にはスラッシャー作品で、特殊効果が見どころとなってくるので、低予算であるわりには、ホラー好き心をくすぐる仕掛けは盛りだくさんとなっています。
(ソウ)的な仕掛けに犠牲になったり、(スクリーム)のような謎の運動神経の良さそうな仮面の殺人鬼が登場したり、
(悪魔のいけにえ)のようなお約束のチェーンソーを持った殺人鬼が登場したり、謎のバンパイアが登場したり、
と、ホラーネタのオンパレードとなっています。
その裏側で、殺戮ショーを管理している部署がある設定などは(キャビン)などの影響も多く受けているようにも見受けられます。
ホラーファンとしては非常に楽しい設定ですが、一つだけ残念なのは恐らく予算による権利関係上の問題からか、
作品内に実際に登場するスターや映画ネタが架空の存在で、実際に存在しない作品を扱っていますので、
いまいちフェスに参加している主人公たちのテンションの高ぶりがリアルに伝わってこない、
という点だけが非常に惜しい点となっていました。
物語的には、正直無茶苦茶で、後半に明らかになる事件の黒幕や、仮面の殺人鬼の正体などは、
ちょっと真面目にふざけている、程度の展開で、続編などがあれば、もっとふざけてくれそうな幕切れになっています。
あと、作品内容とは特に関係ありませんが、前半で主人公達がアルバイトしているレンタルビデオ店がちょっと映るのも、
元レンタル店店長としては、ちょっとテンションが上がってしまいました。
というように本作は、ホラー映画好きの方でしたら、十分楽しめる楽しい作品となっていますが、
逆にホラーが苦手という方には、ちょっと楽しみ方を見つけにくいはっきりとしたジャンル系作品となっています。
ホラー好きの方にはお勧めですので、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
きっとこんなフェスがあったら参加してみたい(殺されたくはないけど)と思ってしまいますよ。
作品情報
2018年製作 アメリカ製作 ホラー
監督・脚本 オーウェン・エガートン
出演 ロビー・ケイ、セイチェル・ガブリエル、ジェイコブ・バタラン、ザッカリー・リーヴァイ、テイト・ドノバン
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