ハロウィンの本当の意味

投稿者: | 2020年10月26日

皆さん、こんにちは、まぁくです。なんか、今年は急に寒くなりましたね。

朝晩は上着を羽織っていても寒さがこみ上げてきますね。

といっても夏の暑さに比べたら全然耐えられるのですが、、。

さて先日、池田敏春監督石井隆脚本の伝説のカルトホラー(死霊の罠)のブルーレイが奇蹟的に一般発売されましたので、早速購入して鑑賞してみました。

奇蹟的に一般発売というのは、以前にクラウドファンディング参加者のみに限定販売

という形で一度ソフト化されていたのですが、それに気づかずに、気づいた時にはすでに中古商品としてもプレミア化しており、数万円という価格となってしまっていました。

で、あきらめていたのですが、このたび、奇蹟的にまさかの一般発売となりましたので、急いで購入した、という事です。

VHSの時代からずっと興味はあったのですが、観れずにやっと観れた作品という事で、期待に胸を膨らませて鑑賞してみました。

結果的には、大傑作でした!

とにかく、当時でしか出せない、勢い、というか、まだまだ、開拓時代にあったスプラッターホラーという分野において、自分たちが邦画界でこのジャンルを牽引していってやろう

という意気込み(物凄くハリウッド製スプラッターに影響を受けてはいますが)がひしひしと伝わってくるような気概に溢れた作品でした。

そりゃ、カルト化するのも納得の傑作ホラーです。

ストーリーはシンプルで、視聴者からの投稿で成り立っているテレビ番組の製作クルーが殺人スナッフビデオの撮影現場に出向き、

一人、また一人と何者かに殺されていく、という物語で、殺され方もバラエティにとんでいて、これでもか、と特殊効果撮影の連続となっています。

また、劇中で絶えず流れている音楽もアルジェントの(サスペリア)や、(エクソシスト)のテーマのような、ちょっと切な怖い系の音楽で、雰囲気を盛り上げていました。

今回、ブルーレイでの発売、という事で、非常に画像もクリアになっていて、新作のソフトとそれほど変わらないぐらいのくっきりとした映像で、特殊効果も細部まではっきり見れて、見やすく鑑賞出来ました。

綺麗すぎて、粗も目立ってしまいますが、そこはこの時代独特の味として、別な意味でも楽しめました。

非常に好評だったこともあり、続編(死霊の罠2ヒデキ)も製作され、こちらも今回ブルーレイ化されてていますので、また購入してみたいと思います。

ブルーレイという事で5000円弱しますが、購入を迷っている方は買っても損はないと思います。

このクオリティなら、きっと購入して後悔するような事はないと思いますので。

ジャケットもカッコ良いです

という事で今の時期に(死霊の罠)のヒデキような傍若無人な殺人鬼が暴れまわるハリウッド作品といえば、マイケル・マイヤーズで有名なジョン・カーペンター監督の(ハロウィン)が思い浮かびますね。

ホラーキャラクターとしては(13日の金曜日)のジェイソンや、(エルム街の悪夢)のフレディの方が有名かもしれませんが、

このハロウィン時期に限定してみれば、マイケル・マイヤーズが一番有名かと思われます。

近年でも久々のジリーズ最新作が公開され、まだまだ人気は衰えませんが、正当なシリーズも

ジョン・カーペンター監督の1作目から数えて最新作で11本も製作されていますので、今回は、ちょっと年代順に振り返ってみたいと思います。

因みに、ハロウィンの本当の意味をみなさんはご存じでしょうか。

10月31日子供が友達と連れ立って近所の家にお菓子を貰いに訪ね歩く、という楽しい行事から、

今では若者世代が街中をコスプレで練り歩いて大騒ぎするイベント、という感じになってきました。

アメリカ中心の文化でしたが、今では日本でもお菓子メーカーなどの販促合戦もあり、

ハロウィン自体がまるでクリスマスイベントのように楽しい期間のように宣伝し、結果的にコスプレで騒ぐ、というイメージが定着していったようです。

しかし、ハロウィンの始まりはそんな楽しいものでもなく、しかもクリスマスのようにキリスト教とも全く関係ありません。

起源は古代ケルト人の悪魔崇拝の儀式からきています。

ケルト人の文化では10月31日が一年の締めくくりであり、11月1日が年明けとなります。

で、10月31日には死者が皆帰ってくる、とされていて、その死者とともに悪い悪霊や魔女もやって来る、と信じられていたようです。

で、この悪霊や魔女を呼び込まないように仮面を被り儀式を行っていたそうです。

この時に魔女の衣装を着たりしていたので、魔女姿のコスプレはその名残という事になります。

その儀式の派生としてカボチャなどをくり抜きそれにろうそくを立てて、子供たちに「トリックオアトリート」と、近所のを訪問させて、

お菓子をくれない家には災難が降りかかる、という事でお菓子を子供に配るという行事が行われるようになったという事のようです。

というわけで、ハロウィンの意味は、本来はみんなで騒ぐ楽しいイベントなどではなく、家でじっと明日らかの無事を願うような厳粛な時期、という事になります。

あまり、調子に乗って大騒ぎしているとマイケル・マイヤーズが登場しそうですね、、。

というわけで、ジョン・カーペンター監督の1作目ですが、

〇1978年 ハロウィン マイケル・マイヤーズの記念すべき誕生編。姉を殺し、精神病院に収監されたマイケルが21歳を迎えて突如精神病院を脱走。高校生のローリー・ストロードを付け狙う。マイケルの凶暴性をただ一人見抜いていた精神科医ルーミス博士は、マイケルを連れ戻すためにマイケルの生まれ故郷ハドンフィールドを訪れる。マイケルがローリーを付け狙う理由、実はローリーは両親の事故により幼き日にストロード家の養子となっていて、本当はマイヤーズ家の次女であり、マイケルの姉だった、という衝撃の事実。でも、何故兄弟を皆殺しにしようとしているのかは、良くわかりません、、。

〇1981年 ブギーマン ビデオ題ハロウィン2 何故か劇場公開時に別タイトルをつけられた続編ですが、今回の舞台は病院です。物語は前回のラストシーンから始まって、バルコニーから転落して死んだと思われたマイケルが姿をくらまして生きていた、というお約束の展開となります。今回はジェイミー・リーカーティスはどちらかというとゲスト出演的な位置でそれほど活躍はしません。病院でのマイケルの殺戮シーンがメインで、後半に前作で大活躍のルーミス博士が登場し、マイケルと対決となります。これ、完全に前作から引き継いでいる物語なのに、まるで別作品のように公開している配給会社はどうかしてますね、、。

〇1983年 ハロウィン3 外伝的な作品というか、前2作とは全く関係のないハロウィンという題材を使った別物語。マイケルのような殺人鬼が出てくるわけでもなく、オカルトホラー的な内容のファンの中では忘れたい一作。これがヒットしていれば、おそらくマイケルのその後の活躍もなかったと思われるので、そう考えるとヒットしなくて良かったですね。鑑賞しなくてもシリーズ的に全く問題なし。

〇1988年 ハロウィン4ブギーマン復活 久々のマイケル復活編。2のラストのガス爆発で死んだと思われたマイケルとルーミス博士は瀕死の状態で生きていた、というまさに、後出しジャンケン設定だけど、ファンが待ち望んだ設定。強引でも良いんです、わけのわからないオカルトホラーになるよりは。2の事件から10年後。ローリーの遺児であるジェイミーがハドンフィールドにいる事を知ったマイケルはまたしても、何故か血縁者を皆殺しにするために故郷に戻ってくる。そんなマイケルを追うルーミス博士との対決が再び始まる。個人的にはこの4がシリーズ中一番の傑作だと思います。子役のダニエル・ハリスが名演技を披露。でもその後同じようなホラー作品ばかりの出演になってしまって、ちょっと残念、、。

〇1989年 ハロウィン5ブギーマン逆襲 前作の1年後の物語。事件の影響で失語症になっていたジェイミーに、やっぱり生きていたマイケルが再び襲いかかる。それを阻止するためにまたもやルーミス博士が登場。やっぱり対決となります。流石にちょっとマンネリ感がでてきてしまっています、、。それでも主演のダニエル・ハリスはやっぱり名演技。

〇1995年 ハロウィン6最後の戦い 前作の爆発事故から行方不明になっていたジェイミーは実は、マイケルを信仰する邪教集団によって捕らえられていた。ジェイミーが妊娠して生んだ子供をマイケルの生贄にしようとした教団から、娘を連れて逃げ出したジェイミーだったが、それを追いかけるのは邪教の呪いの儀式によって復活したマイケルだった。もう、この辺から迷走し始めてしまっています。本作は当初、クエンティン・タランティーノが監督する予定だったと、何かの記事で読んだ記憶がありますが、その後のタランティーノの活躍を見ると、監督しなくて良かったですね、、。

〇1998年 ハロウィンH20 死んだと思われていたローリーは実はルーミス博士の計らいにより事故に見せかけて死を装い、ケリー・テイトと名を変えて高校の校長として生活していた。そんなある日、亡きルーミス博士の自宅からローリーの資料が持ち出される。その犯人はマイケルだった、、。ローリーが生きている事を知ったマイケルはまたしても何故か血縁者皆殺しのためにハドンフィールドに帰ってくる。もう、ここまでくるとマイケルの存在自体が超常現象のようになってきています。内容的には当時流行っていた(スクリーム)に代表される若者がメインのスラッシャーホラーという作風になっています。ブームに乗ってシリーズ復活といったところでしょうか。その辺の影響もあってのローリーが高校の校長になっている、という設定でしょうか。流石に高校生役は無理ですので、、。因みにブレイク前のジョシュ・ハートネットなんかが出ています。

〇2002年 ハロウィンレザレクション 前作から3年後が舞台。本作も当時流行りのスラッシャー作品風で今回は精神病院に入院中のローリーがマイケルは生きていて再び自分の元に戻ってくる、と信じている最新作にも通じるような物語に。本作でついにオリジナルから続くシリーズは一旦打ち止め。次回作はリメイクとなるので、オリジナルのマイケルの物語は16年後にまさかの1作目の続編ととして大復活をとげるまでお預けとなります。確かに、ちょっとマイケル像が超常現象的になってしまっていたので仕方ないですね。

〇2007年 ハロウィン ロブ・ゾンビ監督のリメイク作品。これはこれで傑作です。物語的にはオリジナルとほとんど変わりませんが、ロブ・ゾンビの映像センスにより、ゴア的な表現となんとなくマイケルが恐ろしいがカッコ良く見える演出で新たなマイケル像を作り出しています。殺人鬼マイケルが姉を殺すに至る過程が丁寧に表現されていて、まさにマイケルマイヤーズ誕生編といった感じでリメイクとしては大成功作品となっています。

〇2009年 ハロウィンII ロブ・ゾンビ版リメイクの続編。これは、しばらくシリーズに止めを刺してしまった作品。マイケルの精神面を掘り下げるという誰も望まない方向に物語が向かってしまい、既に死んでいる母親の幻影か幽霊みたいな存在も飛び出し、あまり本筋と関係ないような殺人を描いて、結果的にファンからはオリジナルの3と同じぐらいに忘れてしまいたい作品に、、。何故こうなった、、。ポスターのFOREVERの文字が空しいですね、、。

〇2018年 ハロウィン 1作目以降は全て無かった事にする、という大胆設定で製作されたオリジナルの40年後が舞台の直結の続編。1作目で精神病院に収監されたマイケルが必ず戻ってくると信じて、撃退するために準備をしていて娘にも戦い方を教える日々。そんな日々が嫌になった娘と疎遠になっていて、今では変人として扱われている、という燃える設定。後半、やっぱり燃える展開に。

〇2021年 ハロウィンキルズ 公開予定 前作でなんとなく、回収しきれていないネタがいくつかあったので、次回作で完結編となると思われます。

というような感じで、一定の間隔でずっと人気が衰えず新作が製作されています。

ロブ・ゾンビ版の2作目で精神面的な表現がでてきてしまったので、もうそろそろ収束かと残念に思っていましたが、

9年後にまさかのリメイクではなく、オリジナルの40年ぶりの続編という形でシリーズが大復活を遂げました。

しかも、主演がジェイミーリー・カーティスという続編ものとしては、これだけ長期間、間があいての正統復活もあまりない事ですので、非常に喜ばしい事ですね。

そういえば、同時期に(ターミネーター)もオリジナルのサラ・コナー大復活でしたが、興行的に不発になると思われた途端に、

サラコナー役リンダ・ハミルトンもう二度とこの役を演じるつもりはない、と冷たくインタビューに答えているのにはちょっと衝撃でした。

作品自体は面白いアクション映画となっていましたが、前作の(ターミネーター新世紀)がいまいちだったので、もうファンに見限られてしまったようですね。

それにしても、主演女優がまだ上映前か、上映間もない時期に自身の作品の評判を落とすような発言をするのはどうかと思います。

観ている側は(ターミネーター)の新作が見たいのであって、たまたま主演だったリンダ・ハミルトンの新作が特に見たいわけではありません。

演じたくないのであれば、わざわざカメラの前で言わなくても、出演依頼を断れば良いだけです。

というか、もしヒットしていたとしてもこの人は同じような発言したんでしょうか?

リンダ・ハミルトン

その点、同じような時期に大ヒットシリーズに復帰したジェイミー・リーカーティスは最新作では製作も担当し、

外見もスラっとスタイルの良い体形で年齢を感じさせず、孤独にマイケルと戦う準備をし、

ここぞという時にショットガンを構える姿はまさに、ローリーリターンズといった感じですし、

ジェイミー・リーカーティスの積極的な宣伝活動と前のめりの製作体制が、

大ヒットの要因の一つとなっているのではないでしょうか。

マイケルの復活も嬉しいですが、ローリーの復活はそれ以上に喜ばしいですね。

サラ・コナーとはえらい違いです。

因みに新作(ハロウィン)後にジェイミー・リーカーティスが出演していた(ナイブズアウト)でも、個性に合った役柄で名演技を披露し、大活躍していました。

ジェイミー・リーカーティス

というように、今現在も(ハロウィン)シリーズは大人気シリーズですので、今後も続編やリメイクなど色々楽しませて貰いたいですね。

それでは、本日もお立ち寄り頂きありがとうございました。

皆さんも、10月31日はお気をつけください。

後ろに人影が立っているかもしれませんよ、、。

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ハロウィンの本当の意味」への2件のフィードバック

  1. 映画マン

    日本ってなぜか海外の文化を全く違う形に変えてしまいますよね。
    クリスマスも家族で過ごさず恋人と過ごすし、バレンタインも女性がチョコ渡すし、ハロウィンなんてばか騒ぎ!
    不思議ですよね~。
    ハロウィンの起源は知らなかったです。

    返信
    1. まぁく 投稿作成者

      こんにちは、いつもお立ち寄り頂き、ありがとうございます。確かにそうですよね。日本だとなんとなくイベントにして、さらに商売に結び付けたりして、いつのまにかそれが当然のことのようになってますよね。仏教徒の人でも、クリスマスは別格扱いですし、バレンタインのチョコレートもさることながら、ホワイトデーなんていうのもあったりするぐらいですからね。ハロウィンなんか数年前は誰も見向きもしなかったのに、ここ数年で急に10月あたりには、街に出かければ、オレンジ色が目立ちますようになりましたし、、。確かに不思議な感じです。

      返信

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