ドラッグチェイサー(RUNNING WITH THE DEVIL)92分

投稿者: | 2020年12月15日

お薦め度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆

ドラッグが生成されて、カナダに蔓延するまでを群像劇の形で描く、ニコラス・ケイジ、ローレンス・フィシュバーン共演のサスペンスドラマ!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、蔓延するドラッグが生成から街中に運ばれるまでを描いた群像ドラマ作品です。

それでは、まずはあらすじから、

カナダで麻薬の運び屋業に手を染めているクック(ニコラス・ケイジ)は、ボス(バリー・ペッパー)の命令で、

組織が扱っている麻薬に誰かが不純物を混ぜているので、その裏切り物を調べるように言われる。

そこで、コロンビアから生成され、メキシコを越え、アメリカ、カナダと麻薬の流れを追いかける。

そこで、明らかになった人物は、意外な人物だった、、、!?

一応、相棒となる二人。

ニコラス・ケイジ主演、ローレンス・フィシュバーン共演の麻薬ドラマです。

不純物を混ぜている犯人を捜すために、生成開始のコロンビアから、メキシコ、アメリカ、カナダとニコラスが麻薬と一緒に旅をします。

ニコラス・ケイジが持ち歩くのではなく、あくまで麻薬の実際の運び屋の後をつけたりして、流れをそばで監視している、といった感じです。

結構、前半で分かる事ですが、犯人はフィッシュバーンです。

そこに行き着くまでの物語、になります。

要するに本作は、コロンビアから始まって、次々に運び屋の手に渡っていくごとに、その麻薬の価格が跳ね上がっていく過程をメインに描いているので、

誰が犯人かを捜す、というサスペンス要素は薄くなっている代わりに、

麻薬を中心とした、ある意味、主役は麻薬自体、といった珍しい物語の描かれ方がされています。

ですので、ニコラス・ケイジも主演ではありますが、本作においては麻薬の流れを描くしっかりとした物語のあくまで、キャラクターの一人として登場します。

そのため、ニコラス・ケイジローレンス・フィッシュバーンも登場時間はそれほど多くありませんが、無理矢理主役に設定していたりされていませんので、変にバランスの悪い作品にもなっていません。

俺のドラッグはこんな色にならねぇ、と力説するニコラス。

ニコラスも主役ではありますが、ヒーローではなく、ドラッグ販売組織の一員として冷酷な行動も平気で行うように徹底して描かれていますし、

フィッシュバーンもドラッグに踊らされる、どうしようもない父親を名演技で演じています。

さらに、(プライベートライアン)などのバリー・ペッパーが麻薬組織のボスをスマートに演じていて、

非常に豪華で魅力的なキャストの群像劇となっています。

ラストは割とあっけないですが、ドラッグ販売組織に属している人間の末路を描くには、本作のような辛口なラストしかないのではないでしょうか。

という事で、最近のニコラス主演のB級作品の中では、キャストも作品内容的にも、割としっかりした作品だと思われますので、

ニコラスファンの方だけでなく、B級作品ファンの方でも楽しめる作品となっていますので、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

つくづく、麻薬って怖い、と改めて思いますよ。

麻薬の取引場所に向かう途中で足を滑らせるニコラス。

作品情報

2019年製作 コロンビア・アメリカ製作 サスペンスドラマ

監督・脚本 ジェイソン・カベル

出演 ニコラス・ケイジ、ローレンス・フィシュバーン、バリー・ペッパー、コール・ハウザー、アダム・ゴールドバーグ、レスリー・ビブ、ピーター・ファシネリ、クリフトン・コリンズJr

メキシコ国境を突破しようとする現地運び屋

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