おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
激しい学園クィーン争いが繰り広げられる大学のキャンパスを舞台にぬいぐるみ感満載のナマケモノが暴れまわる、お笑い寄りのアニマルモンスターパニック作!!
作品紹介
2024年4月26日公開
今回ご紹介する作品は、ナマケモノが学生たちを切り刻むアニマルパニック作品です。
それでは、まずはあらすじから、
地味な学園生活を送っていた女子大生のエミリーは、SNSでの人気を得るために、ナマケモノを飼う事になる。
予想通りに人気が急上昇するエミリーだったが、そのナマケモノは次第に狂暴性を増して行き、学生寮を地獄に変えていくのだった!?
監督は(WOE)等のマシュー・ゴッドヒューで、お笑い要素高めのアニマルホラーを演出しています。
主人公の女子大生役で、(The Stuff of Legend)やDCのテレビシリーズ(タイタンズ)等のリサ・アンバラバナールが登場し、問題を引き起こしていきます。
で、学園のクィーン的なイヤミ役で、人気ホラーシリーズ最新作(Jeepers Creepers: Reborn)や(York Witches’ Society)等の
シドニー・クレイブンが登場し、主人公にライバル心を燃やして行きます。
で、主人公の親友役で、テレビシリーズ(アメリカンホラーストーリー)や(High School)等のオリビア・ルーリエが登場し、主人公をサポートしていきます。
で、同じく主人公の親友役で、テレビシリーズ(Threat Suppression Unit)等のビアンカ・ベックルズ=ローズが登場し、騒いでいきます。
そんなスタッフ・キャストで製作された本作の物語は、パナマのジャングルの奥地で、癒し系っぽいナマケモノがゆっくりのんびりと過ごしている、、、、、
、、、、と思いきや、実は滅茶苦茶狂暴で、襲ってきたクロコダイルを逆に倒してしまい、怖い一面を見せたところで、何も知らない密猟者に捕らわれてしまうシーンから始まります。
で、巡り巡って密売業者に売られたナマケモノは、そのままアメリカの怪しいペット密売人へとたどり着きます。
一方、冴えない大学生活を送っていた女子大生エミリー(リサ・アンバラバナール)は、夢は大学寮の会長、
つまり事実上の学園のクィーンに選ばれる事でしたが、自分大好きイケイケ女子のブリアナ(シドニー・クレイブン)の積極的過ぎる選挙活動によって、クィーンの座はあきらめています。
そんなある日、友達とショッピングモールに買い物に行った際に、走り廻っていた犬が事故に合いそうになるのを救ったところ、
動物好きと思われたエミリーは、そこでくつろいでいたペットショップのオーナーに名刺を渡されます。
で、その後特に気にも留めていなかったエミリーですが、長年寮長をしている大きなお姉さんに、『会長に選ばれるには、何か一つ注意を惹きつける要素を持てば良い。』
というアドバイスを受けた事で、モールで出会ったおじさんに連絡を入れることになります。
しかし、このおじさんこそ、密漁業者からナマケモノを買い取ったペットの密売人で、それまで危険な動きを見せなかったナマケモノをエミリーに売りつける話が進みます。
で、約束の日、約束の建物に向かったエミリーですが、そこに行ってみると、人の気配は無く、物は散乱していて何かの事件が起きたように散らかっています。
非常に事件性を感じますが、その現場にまさかのキュートなナマケモノがチョコンと座っていたことで、動物好きのエミリーは一挙にナマケモノに魅せられてしまい、、、、、、
、、、、、そのまま、黙ってナマケモノを攫ってきてしまいます。
で、なんとか、こっそりと寮に持ち帰ろうとしたエミリーですが、寮に着いた時点で、意地悪全開のブリアナに見つかってしまい、多くの学生にナマケモノの存在を知られてしまいます。
で、ナマケモノという珍しい動物の存在と見た目の愛らしさで、たちまち人気者となったナマケモノですが、その人気は、そのままエミリー自身の人気にも直結していきます。
で、人気の急上昇に伴って、ついにエミリーは次期会長に立候補しますが、それと同時に段々とナマケモノが狂暴性を増していき、
パーティで浮かれる学生たちが、一人、また一人と犠牲になっていく、、、、というのが、大体の大筋となっています。
本作、ジャンル的には、アニマルパニックコメディホラーといった内容で、ナマケモノのデザインを観て一目瞭然なように、
ぬいぐるみ感満載のキュートなアニマルが、殺人を犯す部分を見所とした作品となっています。
ですので、リアル感はほとんどありませんので、グロいホラーとしての見せ場よりも、学園コメディ要素がメインとなっています。
本来の騒動の原因であるナマケモノは、着ぐるみではなく小さなぬいぐるみなので、フレディやジェイソン、マイケル・マイヤーズのように積極的に動き回って物語を動かして行く、
という感じではなく、女子大生役のキャストが、学園コメディの合間にかけずり廻って騒動を演じている、という具合で一人づつ襲われていきます。
これが、騒動の最中に突然変異等でモンスター化していく、などの展開があればまた違う魅力もあったと思われますが、
本作に登場するナマケモノは、あくまで普通サイズの気性の荒いただのナマケモノなので、クライマックスに至っても特に見かけに変更(第二形態的な)はなく、
スラッシャーシーン含めて特殊効果的な見せ場はほとんど無い作品となっています。
その代わりに、リアルなホラー要素よりもお笑い要素が強いため、他人が見ていない間にナマケモノ自身がパソコンやスマホを操作して殺人を犯したり、
という感じで、ぬいぐるみなので、生き物感が薄いわりに、なんとなく人間性が付け加えられています。
そういう世界観ですので、騒動の原因を作った諸悪の根源(密漁は除外するとして)は、本来は主人公のエミリーで、
しかも他人からの人気を得たい、という自分勝手な理由プラス、あきらかに何かの事件が起きている現場から、可愛いという理由だけで、そこにいた動物をネコババする、
という普通の作品では絶対に罰を受けて悔い改める展開になるような問題行動を起こしていても、本作の世界観では、主人公はやりたい放題な挙句に、ハッピーエンディングを迎えていきます。
という事で、(コカインベアー)のようなコメディでありながらも、しっかりとしたドラマも描かれるアニマルパニック作品が観たいという方にとっては、消化不良しか残りませんが、
学園で大騒動が起こるティーンコメディが観たい、という方にとっては、恐らくストレートに楽しめる作品となっていますので、
そういった作品好きな方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
2023年製作 アメリカ製作 モンスターパニック
監督 マシュー・グッドヒュー
出演 リサ・アンバラバナール、シドニー・クレイブン、オリビア・ルーリエ、アンドリュー・ホートン、ビアンカ・ベックルズ=ローズ、ティフ・スティーブンソン、ステファン・カビチッチ
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