ガール・オン・ザ・サード・フロア(GIRL ON THE THIRD FLOOR)93分

投稿者: | 2021年3月3日

お薦め度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆

妖しい中古一軒家を改装中に起こる不可思議な出来事を、伝説的レスラー、CMパンクが演じるオーソドックスな幽霊屋敷ホラー!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、WWEの伝説的プロレスラー、CMパンクが主人公を演じるホーンテッドハウスホラー作品です。

それでは、まずはあらすじから、

過去に数々の過ちを犯してきたドン(CMパンク)は、妻への罪滅ぼしのために中古の一軒家を購入、改築を全て自分で行おうとしていた。

そんな改築作業中に、近隣の住民である美女が屋敷を訪れる。

美女の熱烈な誘惑に耐え切れず、再び過ちを犯してしまうドンだったが、この一度の過ちが、

やがて自身の身を亡ぼす事態を招いてしまう事にまだ気づいていなかった、、、。

CMパンクの奔放ぶりが見どころ

WWEの元プロレスラー、CMパンク主演のホーンテッドハウスホラー作品です。

プロレスラーホラー作品といえば、(シー・ノー・イーヴル肉鉤のいけにえ)や、(シー・ノー・イーヴル2)のグレン・ジェイコブス

デス・マスク)のレイ・ミステリオ、(サタンクロース)のビル・ゴールドバーグなど圧倒的な強さを誇る分かり易い恐怖の対象として、ホラー作品との相性は非常に良好です。

ですが、本作の場合、主人公に扮する元WWEの伝説的プロレスラーCMパンクは、幽霊屋敷で、脅される側の役柄を演じています。

途中で、やたらともろ肌脱いで、上半身裸で、全身タトゥーが強調される謎のファンサービスもありますが、基本的には幽霊に惑わされる側の主人公です。

観ている側の感情移入を誘うべき主人公です。

しかし、自宅改装を手伝ってくれる友人にも酷い態度をとり、美女の誘惑にもあっさり乗ってしまうような奔放な性格で、

奥さんにや、友人には反省しているような事を言いますが、あまり反省しているようにも見えない性格をしています。

ゴーストに悩まされて精神的に追い込まれていく主人公の設定に、反省しない奔放な性格と、レスラー体型というすべての要素がかみ合わない中で、物語が進んでいきます。

もう、ここまでくれば、逆に幽霊にも強靭な肉体と精神でレスラー的に跳ね返していくのかとの期待もあったのですが、

物語は割とオーソドックスな幽霊屋敷ホラーとして展開していきます。

最終的には、精神がおかしくなっていってシャイニング現象を起こし、中盤以降は主人公がそれまでスマホの画面でしか登場していなかった奥さんにバトンタッチされていまします。

シャイニング状態ですね

もしかしたら、ここから怒涛の主人公が殺人鬼になって入れ替わった主人公である奥さんを追いかけ回すシャイニング展開に突入するのかと思われましたが、

それほどでもなく、さらにさんざん登場していたビー玉や、子供っぽい異形のキャラクターなどの細かい部分の説明はそっちのけで、物語は終幕を迎えてしまいます。

どうせ主人公がどうしようもない男、という設定にするなら、そのまま突き通して悪霊と悪役レスラー並みの極悪人間の最低対決を突き進めるか、

別な主人公を怖がらせる側の役柄に設定しないと、なかなかプロレスラーが主人公の作品で普通のホラー作品の主人公は厳しいのではないでしょうか。

という事で、ホラー作品においてその圧倒的な強さを売りにした役柄でのプロレスラー出演は相性が良いですが、

通常の恐怖に怯える側での出演は非常に相性が悪い、という事が証明されてしまった少し残念な作品となっています。

それでも、特殊メイクシーンなどは結構凝っていて、割とグロ目の描写もありますので、そういった意味でのホラー度は高い作品となっていますので、

ホラー好きの方などご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

それにしても、伏線をここまで回収しない作品も珍しいですね。

やがて善人の友人にまで危害が、、

作品情報

2019年製作 アメリカ製作 心霊ホラー

監督・脚本トラヴィス・スティーブンス

出演 CMパンク、トリエト・デュン、サラ・ブルックス、エリッサ・ダウリング、カレン・ウォレッツチ

妖しい女性がCMパンクに付きまとう、、

その他の幽霊屋敷ホラー作品

名作Jホラーのリメイクのそのまたリメイク(ザ・グラッジ死霊の棲む屋敷)はこちら

幽霊と戦う子供の姿が健気だが、ラストの展開が驚愕な(ゴーストホームアローン)はこちちら

低予算ながらもシリーズ通してしっかりとした一貫性のある物語になっている(ディスコード)シリーズはこちら

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