おすすめ度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ブルース・ウィリスが(一応)主人公の刑事ジェームズ・ナイト役を、前作(エージェントナイト)に続いて少しだけ演じた、前作の本来の主人公さえ脇役に追いやられる、新たなペラい悪党がサンタの衣装を着てネチネチ暴れまわる犯罪アクション!!


作品紹介
2024年7月26日公開 劇場公開題 ダイ・ハード 最後の戦場
今回ご紹介する作品は、ブルース・ウィリスがパートタイムで出演している一応主演シリーズ第二弾です。
それでは、まずはあらすじから、
クリスマス時期のニューヨーク、突如サンタの恰好をした武装集団が現れ、銀行を襲った末に爆弾で爆破する事件が連続で発生した。
あまりの神出鬼没な手掛かりの無さに、ニューヨーク市警は、拘留中のベテラン刑事ジェームズ・ナイトを釈放し現場へと復帰させるのだった!

監督は、前作(エージェント・ナイト)(詳しくはこちら)や(シン・オブ・アメリカ)(詳しくはこちら)等、
ブルース・ウィリスがパートタイム出演になってからの作品を多く演出しているエドワード・ドレイクで、いつものようにふわっとしたドラマを描いています。


で、一応の(立場上の)主役の刑事役は、前作に引き続き(オペレーションゴールド)(詳しくはこちら)や、
(ガンズ&バレッツ)(詳しくはこちら)等、未公開作品はリリースされ続けているブルース・ウィリスで、本作も残念ながら出演シーンの少ない作品となっています。



で、一応物語上の主役も前作から引き続き(最終絶叫計画4)や(呪怨ザ・グラッジ3)等のボー・ミルコフで、
今回は、実質的な主役にも関わらず、さらに目立つ犯人役によって脇に追いやられてしまいます。



で、その本来の主人公より目立つ犯人役で、(処刑人2)や(K-9 L.A.大捜査線)(詳しくはこちら)等のポール・ヨハンセンが登場し、目立つけれども、全くカリスマ性の無い犯人を演じています。



で、前作では冒頭で負傷し、出番は少な目でしたが、今回は結構活躍するブルースの元相棒役で、(フレディVSジェイソン)(詳しくはこちら)や
(ハロウィンキラー!)等のロックリン・マンローが登場し、捜査を進めていきます。



で、前作同様に本来の主人公ボー・ミルコフと同じ犯罪チームに所属していた男役で出演し、本作の製作も担当しているのは、
(ザ・ローブ)(詳しくはこちら)や(アンチラライフ)等、近年のブルース作品に、製作者として携わっているコーリー・ラージで、
今回は、かなり出番少な目に速攻で退場してしまいます。



そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、ニューヨークの街をサンタの衣装に覆面姿の数名のゴツい男が、
プレゼント包装済の四角い箱を至る所に置いていきならが、クリスマスツリーを燃やし、そのまま銀行に強盗に入り、
リーダー格の男が訳の分からない自由を叫びながら、銃弾や爆弾で銀行員を殺害するという、
いきなり先行き不安なシーンから始まります。



前作が存在しての本作なので、前作を鑑賞済みの方は、嫌な予感しかしないと思われますが、残念ながら、その予感は当たります。

で、この偽サンタ強盗団、目撃者いまくりのあまりに幼稚な犯行なので、どう考えても速攻で逮捕されるはずですが、
本作の世界観では、この偽サンタ軍団、まさかの神出鬼没で正体不明、潜伏場所やメンバー構成等、ニューヨーク警察では、手がかりが全くつかめないぐらいにカリスマ的な強盗団のようで、
この行き当たってバッタリな成り行き任せな犯行を、次々と成功させていきます。

しかも、メンバーに負傷者が出れば、速攻で見捨てられて、爆弾を持って使い捨て人間爆弾として銀行員を道連れにさせる、という情けの無さで、
どうみても証拠を残しまくりなのですが、ニューヨーク警察は全く機能しません。

で、全ての手段を絶たれて途方に暮れたニューヨーク警察は、この神出鬼没で凄い偽サンタ団を逮捕できるのは、
前作で大暴れして現在は服役中の荒くれ刑事、ジェームズ・ナイトしかいない、という訳の分からない理由(というか理由がない)で、ブルースが再登場します。

で、同じ頃、偽サンタ強盗団のリーダーは、元軍人で服役経験もあり、その後神父に転職したコンラン(ポール・ヨハンセン)という外道だという事があっさりと判明(開始10数分)し、
刑務所専属の神父としても勤務していたので、服役中のブルースと、前作の実質的な主人公ローズ(ボー・ミルコフ)、そして一応そのチームメイト(コーリー・ラージ)の3人を、
説教というか、なんとなく仲間に誘うというか、よくわかりませんが、仲良くなろうと接触してきます。




で、その後、このコンランは、偽サンタリーダーとしても暴れまわりつつ、負傷者は切り捨てていくので、メンバーの補充が必要という事で、
部下を率いて刑務所を襲い、囚人を招き入れて強引にメンバー補充していきます。


で、成り行きで、偽サンタと行動を共にする事になった前作の生き残り2人ですが、勿論、その二人が犯罪を犯していたのは金銭目的で、
自由を叫んで銀行員を爆殺する目的なんて少しも無い2人は、離脱する機会を伺いますが、どうしてもローズを仲間にしたい偽サンタさんは、
まさかの

ローズの妻と娘を人質に取る
という、あまりに手間のかかり過ぎる手段をつかって、ローズを強引に仲間に引き入れます。


で、嫌々偽サンタ軍団に入団したローズが銀行強盗に加わる中、
正式にニューヨーク警察から、刑事復帰を許可され、釈放されたジェームズ・ナイト刑事にしかできない方法で、
偽サンタ軍団を逮捕するための大捜査線が始まる!!、、、、、、というのが、大体の大筋となっています。

(エージェントナイト)に続いて、ブルース・ウィリスが、一応主人公のジェームズ・ナイト刑事を演じたシリーズ第二弾となります。
今回は、前作とは全く違う敵と戦う事になりますので、前作との繋がりはほとんど無いのかと思いきや、

特に必要性を感じないのに、前作の実際の主人公であるボー・ミルコフが登場し、今回のテロリストに強引に仲間にされますので、
前作を鑑賞していないと、人間関係がイマイチはっきり把握できない内容となっています、、、、

、、、、が、鑑賞していても、一本筋の通った物語ではないので、前作同様に分かったような分からないようなストーリーとなっています。

で、物語がおかしな感じになっている理由は、勿論ほとんど登場しないブルースを、無理矢理主人公に据えるという強引な配役が諸悪の根源(ブルース自身ではなく配役した側)で、
前作でも善人か悪人か良く分からない主人公が、最終的に仲間だったはずの悪党一味を大量殺戮する、という強引な展開で幕を下ろしたナイト物語を、

本作では冒頭から大事件を起こしたので服役中というまっとうな扱いでリスタートかと思えば、偽サンタ団を逮捕できるのはナイト刑事しかいない、
という説明になっていない理由で、容疑が晴れたわけでもないのに釈放された上に刑事に復職して、あっという間に悪党を追う側に戻ってしまいます。

さらに、刑務所襲撃事件に便乗して脱走した前作の主人公も、特に特技があるわけでもない普通のはみ出し者なのに、
家族を人質に取ってまでサンタ団にスカウトされます。

要するに、刑事として追うブルースと、追われる前作の主人公という構図をもう一度繰り返すわけですが、
2人ともスカウトされる理由も描かれずに、ただただ強引に
『上手くこなせるのはヤツしかいないっ!!』
的な扱いを受けますので、終始何故そうなるのか分からないストーリーが続き、その合間で偽サンタのわけの分からないフリーダム演説を聞かされることになります。



描くべき部分を描かずに、偽サンタのネチネチフリーダムはネバーエンディングに続きますので、台詞が結構ある割には全然物語は進まずに、スカスカ感だけが先行し、
そのうちに物語への興味がどんどん失われて行く、という負のスパイラルに突入してしまいます。


ただ、ちょっとした見所は、前作で瀕死の重傷を負ったロックリン・マンロー演じる、ナイトの相棒が、今回はリハビリの末になんとか車椅子までは回復し、
車椅子のまま捜査を進める、というなかなか刑事ものでは見かけないような物語展開に期待が膨らんで行きますが、
ナイト刑事が復職したと同時に登場シーンが減ってしまいますので、隙間を埋める程度にしか扱われないのが残念です。


という事で、相変わらずの無軌道な物語で、今回はネチネチサンタまで登場してしまいますので、厳しい内容ではありますが、
それでも、ブルース・ウィリスの刑事役を鑑賞できる、今となっては貴重な作品ではありますので、ブルース・ウィリスファンの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。





作品情報
2022年製作 アメリカ製作 アクション
監督・脚本 エドワード・ドレイク 製作 コーリー・ラージ
出演 ロックリン・マンロー、ブルース・ウィリス、ポール・ヨハンセン、コーリー・ラージ、ボー・ミルコフ、ウィロー・シールズ


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ぎゃはははははははは!
く、くるし~!
最高、最高ですよ、これ!
観たい! でも絶対に面白くないのが分かってるから観たくない!
という二律背反に苦しみますね。
ま、たぶん観ないんですけどね(微笑)
しかし、我々のようなブログをしていると、こういうツッコミだらけの映画を観てしまうと、「あ!これ、ブログのネタになる!」と喜んでしまうでしょ?
こういうのは、われわれの性でしょうなあ。
というか、わざとそういう映画をチョイスしているという説もありますが・・・(苦笑)
まぁくさんのブログは、ブルース・ウィリスとセガールの映画を一番詳しく(その長所も短所も)紹介していると思いますね。本人もファンもたぶん区別がついていないと思うので、未来への遺産ですよ、マジで。
ということで、今後とも楽しみにしています。
お体に気を付けて!
ブルース・ウィリス出演作品も、やはりここまでくると厳しいですね!
無理矢理感もかなり高くて、何度も、何の映画を観ているのかわからなくなる瞬間が訪れます!そんなややこしさのくせに、前作を観ていないと人物関係が良く分からないという構成(結局観ていても良くわかりませんが)で、
ブルース・ウィリスが登場する度に、嬉しさよりも感情の籠ってなさに、逆に切なくなるという困った作品となっています。
しかも、映画館で公開された時には(ダイハード)のタイトルが付けられるというトンデモナイ扱いの作品でした。正直全くお薦めはできませんが、もしかすると完結篇で奇跡的に面白く、、、、成るはずないですね、、。
これからも、ブルース作品や、セガール作品をご紹介させて頂きますので、引き続き宜しくお願い致します!