アクション映画のリアクション

投稿者: | 2020年6月22日

こんにちはまぁくです。皆さんいかがお過ごしでしょうか。梅雨時ですが昨年も梅雨明けは7月後半でしたので、まだまだジメジメ続きそうですが、思いのほか急に寒い日などがあったりで衣服も選びにくいですが、風邪ひかないように気を付けていきましょう。

さて、先日映画館にてリュック・ベッソン監督の最新作(ANNA)を鑑賞しました。

作品としての面白さもさる事ながら、主演のサッシャ・ルスの外見や身体能力含めた魅力が輝く傑作アクションでした。

リュック・ベッソン作品で思い出すのはやはり(フィフスエレメント)、(ジャンヌダルク)のミラ・ジョボビッチです。

同じようにスーパーモデル出身のハイスペックで、その後大スターになっていきました。

今回の(ANNA)の主演サッシャ・ルスも負けず劣らずの逸材だと思います。

スーパーモデルという職業柄、恐らくアクションを魅せるのに必要な身体能力の基礎がアスリート並みに既に備わっているため、そのアクションを魅せるときに華麗さがより際立つのだと思います。

ミラ・ジョボビッチに関しては長年続いた(バイオハザード)シリーズもあり、今度も(モンスターハンター)がありますが、もうセガールやドルフ・ラングレンとは違った意味での無敵イメージがあり最早アクションで敵に負けるとは思えない域に達していると思います。

そこでサッシャ・ルスです。

動きは兎に角俊敏で本当に強そうに見えるアクションが凄いのですが、そこまでは恐らく訓練や撮影手法である程度できるかと思います。

それに加えて彼女の良さは戦っている相手から反撃を受けた時のリアクションです。

痛そうなんです。

要するに痛そうに見せるリアクションが上手いんです。

もっと突っ込んで言うと痛がるのが上手いというより、痛みは感じているような生身であるリアルさを感じさせながらも、それを上回るぐらい尋常じゃなく強い、というアクション演技が上手いし、そう思わせる説得力があるんです。

今までにもセガール、ドルフ・ラングレン、ヴァンダム、ジェイソン・ステイサム、ドゥエイン・ジョンソン、古くはスタローン、シュワルツェネッガーといわゆるアクションスターはいましたが、このリアクションができるスターはハリウッドにはほとんどいませんでした。

みんな無敵系です。

殴られても怯まないというか、殴られていることにさえ気づいていないようなキャラクターが多いです。

要するに主人公を強く見せる事に主眼をおいた作品が多かったように思います。

まぁ、アクション作品の主人公はいわばヒーローなので当たり前といえば当たり前ではあるのですが。

それでも、そんなハリウッドに90年代に素晴らしいリアクションスターが現れました。

それがジャッキー・チェンです。

日本では70年代後半から(ドランクモンキー酔拳)などで人気爆発以降、ずっと人気者ですが、ハリウッドでは(バトルクリークブロー)、(キャノンボール)、(プロテクター)とハリウッド進出を狙った作品は軒並み不発に終わってしまいましたので知る人ぞ知る、という存在でした。

それが、1995年に全米で公開された(レッドブロンクス)が大ヒットしたことにより、一躍人気者となりその後旧作も公開され、(ラッシュアワー)シリーズや(シャンハイヌーン)シリーズへと繋がっていくことになりました。

元々ジャッキーはスタントマン出身という事もあり、端役時代にリアクションをメインに活躍していたので初期のカンフー映画などは敵に攻撃された後のジャッキーのリアクションが大変素晴らしく、結果として相手役の強さが際立っています。

その結果として敵がより強敵に見えて、もしかしたらジャッキーが負けるかも?と常に感じてハラハラしたりしますのでそれを乗り越えて倒した時のカタルシスも数倍に上がります。

要するに殴られ方の演技がズバ抜けて上手いんです。

ジャッキーの場合そこにプラスしてジャッキー独特の大きく動く(良い意味で大げさな)リアクションが加わったりして戦闘シーンそのものが他の人が演じているよりも数倍魅力的に感じてしまいます。

香港映画に関してはジャッキー以外でも総じてそういった感じですが、ハリウッド作品ではなかなかほとんどの場合が無敵すぎてセガールなんかは敵が勝手に吹っ飛んでいきます。

無敵というか敵にすらならない。

ある意味本当の無敵です。

そういう伝統的なハリウッドのヒーロー像があるために、80年代ではジャッキーアクションの良さに気づかなかったハリウッドが、無敵キャラクターの飽和状態に飽きてきて、90年代になってやっと良さに気づいた、というのがジャッキー全米進出が遅れた理由なのかもしれません。

ジャッキーもアクションこなせる年齢のうちに全米進出できて良かったと思います。

という事で、世界的に映画館に人が足を運ばない不運な状況で急に登場した新星サッシャ・ルスですが、演技もアクションもしっかりできる逸材ですので、今後の活躍に期待できそうです。

それでは本日はお立ち寄り頂きありがとうございました。

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