おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
テロリストに占拠されたミサイル迎撃基地の最後の指令室を死守するために、赴任したばかりの女性将校が単身戦いを挑む女性版(ダイハード)なバトルアクション!!
作品紹介
インターネット配信専用
今回ご紹介するのは、女性軍人がテロリスト相手に単身戦いを挑む(ダイハード)型のアクション作品です。
それでは、まずはらすじから、
テロリストによって、ミサイル迎撃基地が占拠された。
長い年月をかけ、入念に計画されたテロリスト達の基地占拠計画だったが、そこに偶然、急遽配属された女性士官JJ・コリンズ大尉によって、
順調だったはずの計画は阻まれ、逆にテロリスト側が攻撃にさらされるのだった!?
ダイハード型のアクション作品です。
沢山存在する同タイプの作品群の中で、本作独自の特徴としては、やはり主人公が女性将校という事に尽きるのではないでしょうか。
アメリカ以外の諸外国からアメリカ国内にミサイル攻撃を仕掛けられた時に、そのミサイルを迎撃するための最終防衛ラインとして存在している洋上のミサイル発射基地を舞台に、
そこにたまたま赴任してきたばかりの女性将校とその基地を占拠して、既に奪還した各国のミサイルを米国の主要都市に向けて、
米国市民を人質にとって身代金を要求する、というとんでもなく規模の大きい回りくどい方法でテロを仕掛けてくるこじんまりとした集団との戦いが描かれていきます。
このテロ組織が既に各国で奪還し、所有しているミサイルは全部で16機もあり、最終段階としてこのミサイル迎撃基地を占拠する目的でやってくることになりますが、
予算の都合から、作品の舞台はほとんどこの基地の中の、しかも指令室のような一部屋と隣の廊下でのみ戦いが繰り広げられます。
ですので、米国市民全体を人質に取るような物凄い規模の作品ではありますが、実際やっている事は物凄く狭い範囲だけのアクションなので、
正直、違和感というか、世界観がいまいちイメージできないので、設定の大きさとと実際やっている事の差があり過ぎるのではないかと思われます。
予算少な目の、セット内だけで戦う女性版ダイハード、という設定は、ありそうであまりなかった設定ですので、
凄く面白いのですが、無理矢理規模を大きくしようとし過ぎてなんとなく、ちぐはぐになってしまった、という感じでしょうか。
メインで活躍するのは、せいぜい10人ぐらいですので、別にこの10人がどこかの重要な建物で(ダイハード)をするアクション作品、という事でよかったような気がしますが、どうでしょうか。
という事で、レディースダイハードな本作ですが、主を演じるのはクリス・へムズワースの奥さんでもあるエルザ・パタキーです。
(死霊のしたたり3)や(スネークフライト)等の秀作B級作品や、(ワイルドスピードMEGAMAX)などにも出演しているようで、
特にアクション女優という事でもないようですが、本作では結構なアクションを自身でこなしているように見え、なかなかの筋肉女子ぶりでしたので、
今後同様のアクション作品での出演も増えそうです。
本作は好評のようですので、本作の続編での主演等もあるのではないしょうか。
レディースアクションお約束の敵側の筋肉女子とのレディドラゴン対決もしっかりあり、作品を盛り上げています。
格闘もテンポ良く、ガンアクションのテンポも良く、しかも敵にとどめを刺すときは、結構容赦ない攻撃を加える(目に拳銃を突きさすというセガールでもやらないような攻撃を加えます)という、
なかなか、これまでのレディースアクションヒーロー像から、一歩踏み込んだようなキャラクターとなっています。
ただ、それ以外のキャラクターがそれほど活躍しないのと、敵側のテロリストが普通のお兄ちゃんにしか見えない、
という魅力の薄さがありますので、同じようにミサイル攻撃をしかけてきた(ザ・ロック)のような熱さも存在しない、というのが少し残念でした。
もし、続編が製作されるなら、そんなに無理に規模は大きくしようとしないで、どこかの田舎町にあるけれども結構重要な建物、
ぐらいの規模で、コメディリリーフのキャラクターの活躍等も交えながらバトルを繰り広げてもらいたいところです。
という事で、90年代のアクション映画の香りのするレディースアクション映画となっていますので、Bアクション好きの方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
2022年製作 ・オーストラリア・アメリカ製作 レディースアクション
監督 マシュー・ライリー 製作総指揮 クリス・へムズワース
出演 エルザ・パタキー、ルーク・ブレイシー、アーロン・グレナン、クリス・へムズワース
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