【推薦!配信専用】ホイールマン~逃亡者~(WHEELMAN)82分

投稿者: | 2021年4月4日

お薦め度 ★★★★★★★☆☆☆

犯罪組織専用雇われドライバーが巻き込まれる大金争奪戦!!余計なプロットを削ぎ落したカーアクションが名作(ザ・ドライバー)、(ベイビードライバー)を彷彿とさせる男泣きカーアクション!!フランク・グリロが渋い!

作品紹介

インターネット配信専用

今回ご紹介するのは、(スカイライン奪還)などのチョイ悪おやじ役が渋い、フランク・グリロ主演の男泣きカーアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

犯罪者専用ドライバー、ホイールマン(フランク・グリロ)の名で知られる男は、出所後、新たな依頼を受けた。

その依頼通りに犯行現場で待機するホイールマン。

しかし、犯罪者が強盗を実行中に依頼主から突然連絡が入る。

依頼者は、その犯行の実行犯たちを置き去りにして、金だけを持って逃走するように指示を出してくる。

不審に思ったホイールマンだったが、迷った挙句に依頼主の指示に従った。

しかし、この行動が原因で、犯罪者たちの抗争に巻き込まれていき、ついには家族の身にまで危険が及ぶ事件へと発展していくのだった!?

基本的に犯罪者なのでショットガンを撃つのに躊躇はありません。

スカイライン奪還)や(バッドチェイサー)などで人気のチョイ悪おやじ、フランク・グリロ主演のカーアクション作品です。

フランク・グリロは本作のような悪人の世界に身を置きながらも、ヒーローとして頼れる存在的な役柄が多いです。

少し演技派のジェイソン・ステイサムといった感じでしょうか。

本作もそんな例にもれず、犯罪者の世界に身を置く、犯罪者専用のドライバー役です。

同じ年に(ベイビードライバー)も公開されていますので、どちらが実際先に製作し始めたのかは分かりませんが、内容的にはかなり似たような設定になっています。

例えるならチョイ悪おやじ版ベイビードライバーといったところでしょうか。

ですが、(ベイビードライバー)のように音楽とカッコ良いセンスのある映像で彩られた作品ではなく、もっと硬派な男臭いイメージの作品となっています。

同じような内容ですので、勿論(ベイビードライバー)の元ネタ的なウォルター・ヒル監督の傑作カーアクション(ザ・ドライバー)などへもリスペクトも随所に見え隠れします。

本作の魅力の1番は勿論、製作も兼任しているフランク・グリロの魅力につきますが、その次の魅力として、そのカー・アクションの撮影方法にあると思われます。

POVとまでは行きませんが、その撮影のほとんどを車内の後部座席あたりから運転席に向かってカメラを向けて撮影されていますので、

カーアクションもフロントガラス越し目線のカットが多く、結果的に運転者目線の臨場感のあるシーンの連続となっています。

その合間に今度は、車の外側の車輪近辺につけられたカメラで、車目線的な位置からのカットを挿入する、という独特の撮影方法で撮影されていますので、

まさに、その車が遭遇する出来事をその場で疑似体験しているような感覚になります。

それでもPOV撮影ではありませんので、会話シーンなどはちゃんと車内の分かり易い位置から登場人物を撮影しているので、

完全なPOV撮影のポール・ウォーカー主演(逃走車)のような臨場感メインの作品ではなく、

臨場感を出しつつも、しっかりと映画的な演出も挿入してきますので、より作品世界に入り込めるようになっています。

ですので、主人公が『目立たない色の車を発注したのに黒の車体に赤のボンネットは目立ちすぎる!』としきりに文句を言っていましたが、

結局中盤まで運転しているこの車の全景は画面には登場せずに、自前のスポーツカーに後半乗り換えます。

フランク・グリロの渋さ爆発!

これも、なかなか大胆な設定で、主人公が乗っている、おそらくカッコ良い外観の車の興味をあおりながらも画面には出さない、

という煽るだけ煽っておいて、想像力を掻き立てながらも、余計な情報はあえて極限まで削ってしまう、という硬派な演出が渋さを際立たせています。

この辺はスティーヴン・スピルバーグ監督のカーアクションの傑作(’激突!)などの影響も受けているように感じられます。

色々と二つの闇の組織に板挟みされながら、後半娘が活躍してきますが、娘役のケイトリン・カーマイケルも登場した時は、

ただの脇役程度かと思っていましたが、物語が進むにつれて、主人公である父親のその後の展開に大きく関わるような大活躍を魅せてくれます。

反抗期で反発しながらも、徐々に犯罪に巻き込まれながら、父親とともに犯罪者に立ち向かっていく、力強い娘役を好演していました。

そんな娘も大活躍しつつ、ラストのラストに主人公が娘を離婚した妻の元に送り届けて、

母娘が対面している場面を遠巻きに見ているフランク・グリロの何とも言えないラストの表情が、

これぞ、男泣き映画、といった感じであえてあっさり目に終わる流れも非常に魅力的なシーンとなっています。

という事で、82分という短い上映時間ながらも、たっぷりカーアクションが楽しめる男泣き映画となっていますので、アクション好きの方など、是非ご鑑賞ください。

それにしても監督のジェレミー・ラッシュは本作製作(2017)以降、新作を撮影していないようなのがもったいないですね。

ほとんどのシーンが車の中から撮影していますので臨場感が凄いです。

作品情報

2017年製作 アメリカ製作 カーアクション

監督・脚本 ジェレミー・ラッシュ 制作 ジョー・カーナハン、フランク・グリロ

出演 フランク・グリロ、ギャレット・ディラハント、ケイトリン・カーマイケル、ウェンディ・モ二ツ

妻と娘を救うため、チョイ悪おやじの戦が始まる!(自業自得なんですけど)

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全てのカーアクション作品の原点(フェラーリの鷹)はこちち

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