おすすめ度 ★★★★★★★☆☆☆
24歳の若さで本作で長編監督デビューし、その独特の映像センスとエネルギッシュなアクション展開で注目されたリチャード・スタンリー監督による、(ターミネーター)風SFホラーアクション!!
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作品紹介
1991年4月13日公開
今回ご紹介する作品は、リチャード・スタンリー監督のSFホラーアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
放射能によって汚染された近未来のアメリカで、ある日、砂漠のジャンク漁りが、地中に砂で埋もれていたロボットのヘッド部分を、街の故売屋に持ち込んだ。
偶然そこに居合わせた元軍人のモーは、前衛芸術家の恋人ジルにプレゼントするため、そのロボヘッドを買い取りジル宅に持参するが、
実はそのロボヘッドは、かつて政府によって生産された生物機械兵器「マルコ13」の頭部で、自己修復能力があるために、
ジルの部屋にある機械の部品を使って再生し始めるのだった!?
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監督は、本作と(ダストデビル)を監督した後、その後監督業を離れ、(カラー・アウト・オブ・スペース)(詳しくはこちら)で20年ぶりに監督業に復帰したリチャード・スタンリーで、
長編映画初監督の本作で、その独特の映像センスが炸裂します。
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主演は、(ゴーストワールド)や(バンディッツ)等のステイシー・トラヴィスで、追い詰められながらも逆襲に転じる、強いヒロインを好演しています。
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で、その彼氏役で、(エンド・オブ・ホワイトハウス)や(ドリームプラン)等、有名大作で活躍し続けているディラン・マクダーモットが登場し、
物語のきっかけとなるロボをジャンク屋でゲットしてきます。
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で、ディランの親友役で、(ザ・インターセクションズ)(詳しくはこちら)や(スライディングドア)等の
ジョン・リンチが登場し、真面目君と思いきや、かなり弾けたキャラクターを演じています。
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で、ヒロインを盗撮する変態役で、(バットマン)や(フラッシュゴードン)等のウィリアム・フットキンスが登場し、
醜悪さを強調していますが、派手な見せ場を繰り広げます。
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そんなスタッフ・キャストで製作された本作の物語は、放射能汚染された近未来のアメリカの砂漠で、あるジャンク集めの男が、
壊れて部品だけになったロボットの部品を、故売屋に持ち込むシーンから始まります。
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で、その故売屋の常連である主人公の風来坊モー(ディラン・マクダーモット)は、持ち込まれたロボパーツのヘッド部分を気に入り、買い取って、
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前衛芸術家の恋人ジル(ステイシー・トラヴィス)にプレゼントするが、実はこのロボヘッドは、政府によって開発された生物機械兵器「マルコ13」の人工頭脳で、
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どんな状況からでも充電でき、壊れていても自己修復してしまうという(ターミネーター)並みの機能を持った殺人ロボットである事が判明し、
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そうとは知らずに、プレゼントだけして出かけてしまったディランをよそに、動き始めたロボが、厳重なロックを誇るステイシーのアパート内で、
静かに動き始める、というのが大体の大筋となっています。
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非常に低予算系の作品で、色んな場所を動き回るような設定ではなく、メインの舞台はほぼステイシーのアパート内、
という思い切った密室空間設定が、逆に素晴らしく、さらに現代のような綺麗な世界観のアパートではなく、
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西洋に若干東洋要素が入り、機械や鉄等のジャンク感で覆われた色々とごちゃごちゃした、(ブレードランナー)のような世界観を、もっと砂と誇りで覆われたような世界ですので、
アパート部屋内もジャンク感が漂い、その部屋内にあった物を使って自己再生したロボも、全体像がはっきりと映らないために、
闇の中で正体不明のサイズの存在に、急に閉じ込められた空間で命を狙われる緊迫感がしっかりと伝わってくる内容となっています。
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世界観の設定と、舞台となる限定空間、そしてターミネーター風ロボと戦わざるを得なくなる、という物語展開が、シンプルながらも非常に上手く絡み合っています。
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ですので、本作には、大きな物語展開等も無く、細かい世界観の説明等も、必要最低限に留められていますので、
冒頭で登場する、思わせぶりな謎のジャンク集めの男の正体も分からずじまいですし、ディランとステイシーの過去の関係も色々あったような感じですが、説明されないので良く分かりません。
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さらに、友人役のジョン・リンチも、いきなり半裸で瞑想にふけって、ハイになってみたり、説明がもっと欲しいような面も多々あるのですが、
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それでも、バトル展開に入ってからの圧倒的なサスペンスアクションの勢いと、緊迫感を煽るBGM、アクションヒロインとしてのステイシー・トラヴィスの名演、
そして、何よりダリオ・アルジェント好きを公言しているリチャード・スタンリー監督の独特のビジュアルセンスが、
見事に融合して、手に汗握る名編となっています。
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謎のジャンク屋の描かれ方(顔はあまり映さないわりには、主人公並みに印象を残し、眼の部分にだけセガールの様にスポットが当たる)から判断すると、
もしかすると、説明不足の部分を補う続編等の構想があったのかもしれませんが、その後リチャード・スタンリー監督が、
ほとんど監督業から離れてしまいましたので、結局続編は製作されませんでしたが、
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まさかのニコラス・ケイジ作品で、電撃復帰を果たしましたので、是非とも今からでも続編を製作して頂きたいぐらいの作品となっています。
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ただ、もしかすると、現代の技術で本作の世界観を作り直すと、CG等や綺麗なセット等でジャンク感は薄まり、別作品のようになってしまうかもしれません。
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という事で、調度良いチープなアナログ感が、ジャンクと砂と誇りにまみれた世界観を上手く表現し、シンプルな展開と勢いのあるアクション演出が、
もしかすると、この時期にしか表現できなったかもしれない傑作B級SFホラーアクションとなっていますので、
SF映画好きの方や、アクション映画好きの方等、機械が 機会がありましたら、是非ご鑑賞してみて下さい。
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作品情報
1990年製作 イギリス製作 SFアクションホラー
監督 リチャード・スタンリー 製作総指揮 ハーヴェイ・ワインスタイン、ボブ・ワインスタイン
出演 ステイシー・トラヴィス、ディラン・マクダーモット、ジョン・リンチ、ウィリアム・フットキンス、レミー、イギー・ポップ(声の出演)
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