【レア作品!香港映画】暗殺指令シャター/シャッター( 夺命刺客CALL HIM MISTER SHATTER)91分

投稿者: | 2023年1月24日

おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆

ショウブラザース社とハマープロが香港を舞台に製作し、ティ・ロンやリリー・リーを筆頭に、その後アクション映画で有名になっていくキャストが多数登場するエージェントアクション!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、ショウブラザース社がイギリス、ハマープロと製作した現代アクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

腕利きの殺し屋シャターは、東アフリカの大統領を暗殺する任務を遂行した。

しかし、香港に渡り依頼主に面会すると、依頼の事実を否定され、口封じのために命を狙われる事になってしまうのだった。

さらに、警察からも追われる立場となり、全てを失ったシャターは、街で出会った青年タイ・パーと共に逆襲を開始する!?

燃えよドラゴン)を海外の製作会社と共同制作し、ブルース・リーを世界的に売り出したゴールデンハーベスト社に対抗するように、

ショウブラザース社が、モンスター映画で有名なイギリスのハマープロと共同で製作した香港を舞台としたエージェントアクション作品です。

タイトルロールを演じる主演は(史上最大の作戦)や(地球の静止する日)等の名優スチュワート・ホイットマンで、

スチュアート・ホイットマン

その主人公である暗殺者シャターを追いかける警察官役で、ハマープロの(ドラキュラ)シリーズで有名なピーター・カッシング

ピーター・カッシング

そして、香港側からは主人公を助けるバーテンダー兼カンフー道場の師範役に(男たちの挽歌)のティ・ロン

ティ・ロン

さらに主人公といつの間にか良い関係になるヒロイン役に(ヤングマスター師弟出馬)(少林寺破戒大師伝説)等のリリー・リーと豪華なキャストが参加しています。

リリー・リー

さらに、アクションシーンではっきりと顔が確認できるカラミ役や試合の審判等の脇役で、

ドラゴン修行房)や(少林寺三十六房)等のラウ・カーウィンや、

ラウ・カーウィン(左)

ドラゴン酔太極拳)(詳しくはこちら)(妖怪道士)(詳しくはこちら)等のユエン・シンイー

ユエン・シンイー

少林寺三十六房)や(ガッツフィスト魔宮拳)(詳しくはこちら)等のリー・ホイサン

リー・ホイサン

燃えよデブゴン7)(詳しくはこちら)や(カンフーハッスル)(詳しくはこちら)等のフォン・ハック・オン等物凄いメンバーが矢継ぎ早に登場します。

そんな後のスター達が出演する作品の物語は、まさかの東アフリカから始まります。

そこで、開幕早々に暗殺者シャターは、大統領の情事が繰り広げられている寝室に大胆に(普通に)扉を『ガチャッ』と開けて、

その現場をフラッシュ付きの大きいカメラで撮影しつつ、カメラのシャッタースイッチが、そのまま銃弾の発射スイッチになっている、

という多機能カメラ(カメラ機能付き銃、またはカメラ型銃)を使用して速攻で暗殺に成功し、そのまま逃げていきます。

大胆不敵!!
シャッタースイッチ一つで写真撮影と発砲ができる優れもの
仕事終わりの隣の部屋
結局、まだ邸内にいるのに被り物を脱ぎ捨てるシャター。
素顔の暗殺者を見つける警備員
結局素顔で警備員のシャッターをきるシャター。

で、その足で向かった先が香港、という事で、殺しの依頼を受けていた香港のオフィスに向かうと、その悪党のボス(銀行家)は、

そんな殺しの依頼は知らない、という事で支払いを拒否されてしまいます。

『知らん!』

非常に間抜けな展開ではありますが、そうこうしているうちにメインである香港を舞台とした、闇組織からの口封じ暗殺者との戦い+警察であるピーターカッシングのバトル展開へと突入していきます。

で、そんな激闘の中、傷ついた路地裏で、バーで出す酒瓶の片づけをしていたティ・ロンと出会う事になります。

警察官にしばかれるシャター。
ティ・ロン『どうしたんだい?』

ティ・ロンはとにかく漢気があって優しいという役柄ですので、見ず知らずのどう見てもトラブルメーカーな主人公を自宅に招き入れて、

しかもマッサージ嬢であるリリー・リーを世話係に付けてくれます。

このティ・ロンリリー・リーの関係が説明が無く、良く分からないのですが、

中盤主人公がリリー・リーと良い仲になって、ラブラブなシーンの後に部屋のテーブルの上に置きっぱなしになっている拳銃を見て、

汚らわしい』と、色んな意味合いに取れそうな言葉を発するシーンがありますので、

もしかすると、ティ・ロンリリー・リーに前から気があったけれども、言い出せずにいた、という関係だったのかもしれません。

ティ・ロン『汚らわしい』

そんな微妙な関係のまま、組織から抹殺されそうになった主人公の逆襲が始まります。

実は、組織が大統領暗殺に絡んでいる事実を証明できる資料を持っていた主人公は、それを理由に報酬を要求します。

ですが、自分ひとりでは非力過ぎて太刀打ちできない、という事で、カンフーの達人であるティ・ロンをボディガードとして金で雇う事になります。

報酬は受け取った金額の半分。

結構な好待遇ですが、それでも、どうしても報酬は欲しいので、決死の覚悟で取引に挑む事になります。

で、闇組織との戦いも激化しつつ、ピーター・カッシングからも『今日中に香港から出てけ!明日の朝まだ、香港にいたら、ただではすまさん!

と言われてから数日経ってしますので、当然物凄い攻撃を受けます。

で、苛烈を極める戦いの中で、主人公の大切な人が犠牲になってしまう、、、、

という事で、最終的にはどうしても欲しかったお金は、組織の下っ端に持ち逃げされたままの状態で、最終バトルへと突入していく、、、

という感じで、終始ゆっくりした、落ち着いたペースで伝説の名優の雄姿を見続けるおだやかなアクション作品となっています。

ただ、香港アクション派キャストが勢ぞろいしているアクションシーンは、やはり素晴らしく、ティ・ロンをメインに力強いアクションシーンの連続となっています。

カンフーシーン初披露の道場の生徒との演舞シーンや、中盤日本やタイの格闘家も参加する、ちょっとした異種格闘大会シーン、

クライマックス直前の浜辺での闇組織との苛烈なアクション、そしてクライマックスの敵組織に乗り込むシーンなど、

主人公がそれほどは動かない分、ほとんどのアクションを香港側が担って盛り上げていますので、ぬるい主人公の本編の合間に、

盛り上がる助演のアクションが挿入される、という感じで作品全体をちゃんとしたアクション映画へと押し上げています。

という事で、スカッとするアクション!!という感じではありませんが、落ち着いてゆったり見れるアクション作品ではりますので、

香港映画好き、アクション映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

後のスター達の分かりし日の姿を見るだけでも結構見所は沢山ありますよ。

作品情報

1974年製作 香港・イギリス製作 アクション

監督・製作 マイケル・カレラス

出演 スチュアート・ホイットマン、ティ・ロン、リリー・リー、ピーター・カッシング、ラウ・カーウィン、リー・ホイサン、フォン・ハックオン、ロー・ウェイ、ユエン・シンイー、ヤム・サイクン

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