おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
(男たちの挽歌)で絶好調だったシネマシティ社がラウ・カーリョンを迎えて製作したキョンシーの登場しない現代ホラーアクション!!
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作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介する作品は、シネマシティ社製作で、ラウ・カーリョンが出演と武術指導を担当したホラーアクション作品です。
それでは、まずは、あらすじから、
8代続くマオ山道士の家系チャンは、ある工事現場の作業によって復活した化け猫の気配を察知する。
幼い頃に父親の犠牲的な活躍で、化け猫退治を引き継いだチェンは、自身の使命を果たすため、化け猫の気配のするあるビルへと向かうのだった!?
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(香港スワット野獣たちの陰謀)や、チョウ・ユンファの(ワイルドギャンブラー)のデニス・ユー監督によるホラーアクション作品です。
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主演はツイ・ハークの名作(北京オペラブルース)や本作のデニス・ユー監督作(香港スワット)にも主演しているマーク・チェン、
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そして準主役的な師匠役には多くの名作をスタッフ・キャストとして支えてきたレジェンド、ラウ・カーリョンが登場し、武術指導も担当したアクションを披露しています。
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作品の雰囲気としては、本作の2年前に公開された(霊幻道士)の影響で、ブームになっていたキョンシー要素やゴーストコメディ要素はあえて避け、
ほとんどは逃げたり、妖力のある弓を射ってみたり、という感じで、軽めながらもコメディという雰囲気でもないので、
本当に化け猫の凶行と、それを阻止しようと追うラウ・カーリョンと弟子となるマーク・チェンの攻防だけを抽出して描いている作品となっています。
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ですので、ラウ・カーリョン武術指導・出演作品ながらも、英雄的な武術アクション要素は少なく、全編シリアスに化け猫と戦うアクションホラー要素が作品の特徴となっています。
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基本的にはこのラウ師匠扮するマオ山道士と化け猫に取り憑かれた犠牲者の追いかけっこ的なアクションが最初から最後まで描かれます。
それ以外のストーリー的な展開はほとんどありませんので、81分という映画館で公開される作品としてはギリギリぐらいに短い作品となっています。
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で、基本的な物語の流れは、工事現場でショベルカーが土を掘っていたら、地中から封印された化け猫の霊が復活する、
というキョンシー映画で何度も見た事のあるようなシーンから始まります。
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で、この化け猫はラウ師匠の父の代にも封印されたものの、9回蘇るという事が決まっているようで、父の代が8回目で、ラウ師匠の代が最後の復活、という事になっているようです。
惜しいですね、、。
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で、その復活と共に、代々化け猫退治を使命として運命づけられたマオ山道士の血筋のラウ師匠が、その復活に気付きます。
どうも、そういう化け猫の霊の存在を感知する特殊能力が備わっているようです。
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で、さっさとした展開ですので、化け猫が誰に乗り移っているかどうかも、特殊能力で感知できてしまいますので、
化け猫の捜索や誰に乗り移っているか分からない、などの面白くなりそうなラウ師匠目線のサスペンスは一切排除して、この復活したての化け猫が、
何故か離れた場所にある無関係のビルの社長に乗り移り、警備員を次々と襲い始めます。
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元々描かれていたのにカットしたのか、初めから描くつもりが無かったのか、とにかく早く対決シーンに持ち込みたいのか、
理由は分かりませんが、何故その社長が乗り移られたのかもわかりません。
勝手に推測してみると、おそらく単純に工事現場に一番近いビル(都会のビルと木に囲まれた工事現場で周りの雰囲気は違うように見えますが、乗り移るべき人がいる一番近い建物)なのではないでしょうか。
それとも、この工事を強引に進めていた多角経営の社長、とかでしょうか。
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とにかく、上映時間を短くするために無駄を排除していったら、必要な部分も排除してしまった、という感じで、
色んな説明を飛ばして、さっさと化け猫VSラウ師匠展開に突入していきます。
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で、答えだけを知っているラウ師匠は、何の迷いもなくそのビルに向かいますが、その道中、その社長を迎えに行くために高級車を走らせていた運転手、マーク・チェンが運転する車にわざとぶつかり、
なんだかんだ言って現場まで乗せてもらいます。
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もう、ここまで来ると、ラウ師匠は超能力者レベルに何でも答えを知っている事になってしまいますが、
そこまで何でもかんでも知っておきながら、結局、マーク・チェンとドライブしているうちに、
50年間待ち続けた、その化け猫との復活対決に遅刻する、
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というまさかの展開で、少し遅れるどころか、着いてみたら既に多くの警察と報道陣でビルがごった返してしまっています。
なんなら、テレビレポーターの娘がとっくの昔に到着して、レポートをし終えるタイミングでやっと到着します。
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という感じで、結局ラウ師匠は重要な役割を、さっき出会ったマーク・チェンに引き継いでいく流れで、本来の物語上の主人公であるマーク・チェンが騒動に巻き込まれてしまいます。
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で、この事件を調べている刑事を演じているのが(ゴッドギャンブラー)等の香港映画界の名物監督バリー・ウォンで、
本作では脚本も担当して、作品の一応コメディリリーフ的な役割を果たしています。
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で、現場にやって来たテレビリポーター役が、アンディ・ラウの(法外情)等のジョアン・タンで、テレビリポーター兼ラウ師匠の娘、
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という事で、面白くなりそうな立場のヒロイン役ですが、それも本作はそういう盛り上がりそうな要素は一切排除していきますので、
結局は、テレビリポーターとしての役目は初めだけで、本題に入ってからは、病気の父を気遣う娘、という部分だけが描かれていきます。
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という事で、ラウ師匠、実は癌に犯されている、という設定もありますが、これは余命が少なく次の弟子に、つまり本来の主人公であるマーク・チェンに役目を引き継ぐ、
という事だけを意識して設定されたようで、病と闘いながら化け猫と戦う、というようなスリリングな展開には決してなりません。
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でも、よくよく思い出してみると、
ラウ師匠の父親は、自身を犠牲にして化け猫を封印した際に、
『化け猫の復活は9回続き、今回は8回目じゃ!』
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と言っていたので、50年後の現在の戦いが9回目、ラスト1機のはずなのですが、次の代は要るのでしょうか、、、。
という感じで、そもそも、マーク・チェンが特に理由もなく何故その戦いにずっと巻き込まれているのか?
さえも説明が排除されているので、いまいち全体の物語が上手く入ってこないで、化け猫とラウ師匠とマーク・チェンの追いかけっこ以外の印象が全く残らない作品ではありますが、
ラウ・カーリョンアクションが少しですが楽しめる作品とはなっていますので、香港映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
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作品情報
1986年製作 香港製作 ホラーアクション
監督・製作 デニス・ユー 脚本 バリー・ウォン 武術指導 ラウ・カーリョン
出演 マーク・チェン、ラウ・カーリョン、バリー・ウォン、ジョアン・タン、サイ・キッユン
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