【レア作品!香港映画】ジョイ・ウォンの妖女伝説(千人斬BE HEADED 1000)

投稿者: | 2022年10月1日

おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆

(片腕ドラゴン)のジミー・ウォングが製作・主演し、人気絶頂期のジョイ・ウォンをまさかの悪女としてキャスティングした、異色の武侠アクション!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、ジミー・ウォングジョイ・ウォン、チン・シュウホウと共演し、製作もこなした武侠アクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

高名な処刑人ユアンは、8人の盗賊団(鬼八仙)の最後の一人を残して全員処刑を遂行していた。

残った最後の一人ユイは、仲間の復讐のためにユアンの家庭内に入り込む。

しかし、仙人シュウキによって正体を見破られたユイは自身もユアンの刀の前に倒れるのだった。

そして、恨みを捨てきれない鬼八仙は、妖魔となって再びユアンの前に現れ、復讐が始まる!?

ジョイ・ウォンが重要な役柄で出演している武侠作品です。

とは言え、主演は製作も務める(片腕ドラゴン)(セブンウォリアーズ戦神灘)(詳しくはこちら)などの大スター、ジミー・ウォングの方で、

ジョイ・ウォンは、完全にジミー・ウォングの敵役の悪女としてのみ登場する、という当時のジョイ・ウォン人気を考えると、

台湾・香港映画界の大物、ジミー・ウォングにしかできないようなキャスティングとなっています。

ジミー・ウォングはこれまでにもジャッキー・チェン主演の(ドラゴン特攻隊)や(炎の大捜査線)等、

一流のスターを、まさかの役柄で起用する、というまず他の人では絶対にできないようなキャスティングと作品内容の作品を製作してきています。

本作もジョイ・ウォンをパッと見は、いつもの女幽霊の切ない武侠作品のようなイメージに見えますが、

実際は、感情移入一切断りな、情け容赦ない悪女役で起用し、しかも主人公は首切りの死刑執行人、という現在ではまず無理そうな職業について、

ガンガンと悪人の首を切り落とす、というショッキングシーンの連続する作品となっています。

さらに、その死刑執行の様子を英雄的な必殺技、のように描き、周りの人々にも大先生のような敬意を集めている、

というなかなか他の作品では観た事のないような特異な世界観の作品となっています。

物凄く尊敬を集めています

で、そんなジミーさん、これまでに死刑執行した人数は997人という事で、あと3人で1000人達成、という事で、

周りも、その偉業(一応、この作品世界観的には偉業のようです)達成を今か今かと待ちわびている、というスポーツ選手の偉大な記録達成時のようなワクワク感に包まれている状況から、物語は始まります。

で、巷を賑わす盗賊チーム【鬼八仙】(8人の強盗団)を8人中、7人目を捕らえて、あと一人という状況で、

【鬼八仙】最後の一人であるジョイ・ウォンの横やり等も入りつつ、結局処刑は滞りなく実行されます。

という事で、仲間を全て奪われたジョイ・ウォンが、ジミーさんに復讐するためにやってくる、というメインの展開に入っていきます。

これがまた姑息にして残忍で、か弱い乙女のふりしてジミー家内部に入り込み、まずは家族に手をかけて殺害し、

徐々にジミーさんに迫っていく、という具合で周りから攻めていくのですが、殺害したジミーさんの妻をまさかの人肉饅頭にしてしまったり、

弟子であるチン・シュウホウに色仕掛けで誘惑してみたり、といういつものジョイ・ウォンのイメージから遠く離れたような行動を取る、

まさに悪女、鬼女、妖女、という雰囲気に満ちた役柄となっています。

イメージが、、、

大人気の美女も、ジミーさん映画に出演すれば普段のイメージを覆すような役柄を演じる事になる、という事での特別感という感じでしょうか。

で、結局ジョイ・ウォン一番見たくないような目に合い、その後妖女として【鬼八仙】と共に復讐鬼となって帰ってくるのですが、

ここからがまたジミーさんの特別感というか、ちょっと違った空気感が炸裂するシーンへと突入していきます。

後半、助っ人として(チャイニーズゴーストストーリー)のイン道士役等でお馴染みの名バイプレイヤー、ウー・マがショウキという

鬼退治専門の仙人のような役柄で登場し、鬼と戦ってくれるのですが、このショウキが繰り出す技が、

まさかの巨大化、というあまり見たことの内容な豪快な技で特撮ミニチュアの街中を歩き廻ります。

ウー・マ登場
巨大化!!

マッドモンク魔界ドラゴンファイター)(詳しくはこち)や、(チャイニーズゴーストストーリー)等、

この時期の武侠作品、敵が巨大化したり、巨大モンスターと戦うシーンは結構ありましたが、人間側(実際は人間ではありませんが)が、

巨大化して、ちょこちょこ走り回る敵を追いかける、というシーンはあんまり見かける事がありませんので、

このシーンだけをとってもジミーさん映画の特別感を感じることができる作品となっています。

その後、何故かジミーさんウルトラマンのように巨大化した姿で、終幕となっていきますので、色んな意味(ジョイ・ウォンの悪女、首切り処刑人主人公、特撮巨大化)で、

ジミーさんならではの特別感を追求した作品となっています。

アクションに関しては、ジミーさんはそれほど激しいアクションはありませんが、その分弟子役のチン・シュウホウが、

活躍しているような、していないような、でもやっぱり結構活躍しているようなアクションを披露して武侠アクション作品としての魅力を引き上げています。

チン・シュウホウ

という事で、結構残酷なシーンも多く、ジョイ・ウォンの良さが十分出ている作品とは言い難いかもしれませんが、

ジョイ・ウォンがここまでの悪役に徹している作品も珍しいかと思われますので、ジョイ・ウォンファンの方や、香港映画ファンの方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

結構異色な世界観ですよ。

ポーリン・ウォンもゲストで出ますが
こんなのも出ます

作品情報

1992年製作 香港製作 武侠アクション

監督 ティン・シャンシ 製作 ジミー・ウォング

出演 ジョイ・ウォン、ジミー・ウォング、チン・・シュウホウ、モニカ・チャン、ウー・マ、ポーリン・ウォン、オージョン・ホン

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