【レア作品!香港映画】サイレント・ナイト 平安夜 クリスマス殺人事件 (平安夜NIGHT CALLER)98分

投稿者: | 2022年12月24日

おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆

(霊幻道士)のポーリン・ウォンが香港アカデミー賞にもノミネートされた香港映画では珍しい本格的サスペンス作品!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、(霊幻道士)等、幸薄系の女幽霊役の多いポーリン・ウォンが前半と後半でまるで違う演技で迫る本格的サスペンス作品です。

それでは、まずはあらすじから、

クリスマスイブの夜に、モデルのジェイが、娘のエディスの目の前で殺された。

箪笥に身を隠して何とか難を逃れたエディスだったが、事件のショックで声を発する事ができなくなっていた。

事件の捜査担当となったジェームズ刑事は、犯人を追い詰めていくが、捜査半ばで、逆に犯人に捕まってしまい監禁されてしまう。

相棒のスティーブ刑事は、行方不明になったジェームズを捜索するが、そんなジェームズにも犯人の影が忍びよるのだった!?

80年代の香港映画を牽引したゴールデンハーベスト、シネマシティに次ぐ第三勢力として注目を集めていたD&Bフィルムズ製作の香港映画には珍しい本格サスペンス作品です。

元警察部長という肩書を持ち、その経験を活かした警察ものなどで有名なフィリップ・チャンが、監督と脚本、

さらに事件を追ういぶし銀刑事役まで担当して、連続サイコキラーと戦う警察官を熱演しています。

フィリップ・チャン

製作と主演の刑事役を演じるのはカンフー映画やアクション映画の脇役、悪役として活躍してきた(検事mr,ハー俺が法律だ)などのメルビン・ウォン

メルビン・ウォン

二人のベテラン系刑事と一緒に捜査に当たる新米刑事役で、ユン・ピョウ主演の(オン・ザ・ラン)等のパット・ハー

パット・ハー

さらに怪しさ満点の容疑者役で、(霊幻道士)や(ドラゴンキョンシー)等のポーリン・ウォンと豪華なキャスティングが実現した話題のスリラー作品となっています。

因みに、ポーリン・ウォンの思い切った名演が評価され、第5回の香港アカデミー賞で、助演女優賞にノミネートされています。

ポーリン・ウォン

そんな名演の光る本作の物語は、クリスマスの夜に、美しいファッションモデルが惨殺されるシーンから始まります。

で、その犠牲者には、幼い娘がいて、その娘が箪笥に隠れている目の前で、母親が殺されてしまう、というショッキングな状況で、

なんとか娘は犯人に見つからずに無事だったものの、事件のショックで口がきけなくなるという状態で発見されます。

で、その事件を担当したフィリップ・チャンメルビン・ウォンの二人の刑事が、しばらくその子供を引き取り、

一緒に暮らして、なんとか心をもう一度開き、証言を得て犯人を追い詰める、というのがメインの流れとなっていきます。

ですので、中盤からは、閉ざした子供の心を開くためのドラマが描かれていくわけですが、この子役、リー・プイワイ(その後、永瀬正敏主演、クララ・ロー監督のアジアンビート香港篇 オータムムーンにも出演しています)が、

アジアンビート香港篇 オータムムーン

非常に愛らしいけれども、ずっと泣きそうな表情を浮かべている(演技かどうかはわかりませんが)ので、

物語的には、物凄く効果的な名演技となっています。

ただ、クライマックスでは、ずっと泣きそうだった、この子の満面の笑みが見れますので、ある意味、その笑顔を見せるための引きにもなっているかと思われます。

事件解決後のクライマックスは子供の笑顔でしめる、というのはもしかしたら、最初から決まっていたのかもしれません。

それぐらいに、子供が終始泣きそうになるぐらいの殺人事件ですが、最初の犠牲者のモデルを皮切りに、そのマネージャー等のファッション業界関係者が次々と犠牲になっていくのですが、

その過程で、その関係者でもあるポーリン・ウォンが犠牲になるかもれない、という事で、フィリップ・チャンが知り合い(どれぐらいの関係かは、詳しく描かれないので二人の親密度は分かりませんが、

別れ際にポーリン・ウォンの方からフィリップ・チャンに少し軽めのフレンチキスを交わしてフィリップ・チャンが戸惑いつつ、

戸惑うフィリップ・チャン

その後別れてからポーリン・ウォンが自らの口を拭って唾を吐き捨てる、というインパクトのあるシーンあり)であるポーリン・ウォンに注意喚起する、

というあたりから、ポーリン・ウォンにスポットが当たっていくような展開になります。

口を拭うポーリン・ウォン

そこから先を詳しく書いてしまうと、そのまま後半の内容に繋がってしまいますので、割愛させていただきますが、

香港アカデミー賞にノミネートされるぐらいの演技ですので、それまでの幸薄系の女幽霊的なイメージとはがらりと変わった名演技となっています。

しかも、美容のためか、アートなのか良く分かりませんが、泥風呂みたいな風呂にたばこを吸いながら浸かってエキセントリックな演技を炸裂してみたり、

という感じで、あまり見た事の内容なシーンも登場しますので、凝った殺害シーンも含めて、香港アカデミー賞の美術賞を受賞しているのも納得のシーンの連続となっています。

何か、、、
怖い、、、

と言う事で、実力派のスタッフに豪華なキャスト、そして美しい殺害シーンや人気女優の名演技と見所満載の本格サスペンス作品となっていますので、

サスペンス好きの方や、香港映画好きの方など、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

ただ、犯人捜し的には、割とあっさり目なので、雰囲気重視、という感じですが、、、。

あと、途中登場する被害者の元夫役で、(プロジェクトA)のラスボス役で有名なディック・ウェイが登場して、

メルビン・ウォンとちょっとしたアクションを披露しているのも香港アクションファンとしては見逃せないポイントとなっています。

ディック・ウェイも出てます

作品情報

1985年製作 香港製作 サスペンス

監督・脚本 フィリップ・チャン 製作 メルビン・ウォン 製作総指揮 ジョン・シャム

出演 メルビン・ウォン、フィリップ・チャン、ポーリン・ウォン、パット・ハー、ディック・ウェイ、イップ・ウィンツォー、リー・プイワイ、テリー・フー

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