おすすめ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆
アルツハイマー症で記憶力が低下した凄腕の暗殺者リーアム・ニーソンが、渋さの光るFBI捜査官ガイ・ピアースと共に人身売買組織に戦いを挑むサスペンスアクション!!
作品紹介
2023年5月12日公開
今回ご紹介する作品は、リーアム・ニーソンとガイ・ピアースが共演したアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
裏社会で暗躍する暗殺者アレックスは、アルツハイマー病の発症によって引退を決意していた。
最後と決めた依頼は、2人の人物の暗殺だったが、2人目の標的が13歳の少女だった事で、契約を破棄する。
そして、その事件を調べるFBIの捜査チームと協力しながら、闇組織に戦いを挑むのだった!?
リーアム・ニーソンとガイ・ピアースが共演したサスペンスアクションです。
監督は(007カジノロワイヤル)やジャッキー・チェンの(ザ・フォーリナー復讐者)、マギーQの(マーベラス)、(マスク・オブ・ゾロ)等、
多くの娯楽アクションを監督そちているマーティン・キャンベルで、本作でも緊迫感のあるサスペンスアクションをテンポ良く演出しています。
主演は、勿論(ダークマン)や(96時間)、(アイスロード)(詳しくはこちら)等、いつの間にかおじさんアクションヒーローと化しているリーアム・ニーソンで、
いつものように、敵をバタバタをやっつけていきます。
で、そのリーアム・ニーソンの関わる事件を追う刑事役で、(メメント)や(ロックアウト)、(タイムマシン)等のガイ・ピアースが登場し、
渋さを増した容姿で、リーアム・ニーソンを追い詰めていきます。
さらに、2人が絡む事件に関係する金持ちの権力者役で、(007スペクター)や(マレーナ)、(マトリックスリローデッド)等のモニカ・ベルッチが登場し、
圧倒的な存在感で、作品世界を掘り下げていきます。
で、ガイ・ピアースの部下の女性刑事役で、サイモン・ペッグのホラーコメディシリーズ(トゥルースシーカーズ)等に出演しているタジ・アトウォルが出演し、
全然刑事には見えませんが、ガイ・ピアースをサポートしていきます。
さらに、メキシコ側から派遣されている捜査員役で、(アサシンズ極限の92分間)等のハロルド・トレスが登場し、
犯罪を憎む正義の捜査官としてガイ・ピアースとチームを組んで行きます。
そんなスタッフ・キャストが結集した本作の物語は、凄腕暗殺者であるリーアム・ニーソンが、任務中に、自身の記憶力の低下によって、
危機的な状況に陥りかける、というちょっとしたピンチから始まります。
しかも、この記憶力の低下が、逃げる際に乗り込む車のキーがどこにあるか分からなくなる、という日常生活にも支障があるような低下で、
もう任務の続行は不可能と感じたリーアムは、雇い主に自身の引退を申し出ます、、、、
、、、が、速攻で却下され、次の依頼を受けさせられます。
で、その暗殺依頼が、ある人身売買事件で警察に踏み込まれた関係者の2人の口封じで、
関係者の名前や、宿泊中のホテルのルームナンバー等を腕に直接メモって、記憶力低下をなんとか補う、
という危なっかしい乗り切り方で、なんとか1人目を暗殺し、2人目を暗殺しようと指示された部屋に忍び込むところから物語が展開していきます。
そのターゲットが実は13歳の少女で、子供は殺害しない、という独自の流儀に従って行動しているリーアムは、速攻で依頼を反故にしてしまいます。
で、速攻で、自身のそのターゲットの殺害を依頼してきた依頼主に逆襲し始める、というのがリーアムのメイン展開となっていきます。
リアーム主演作品の中では、引退の申し出→駄目、ターゲットが少女→依頼中止→依頼主に制裁、
という感じで、割とあっさりとした一本道の展開でいつものような渋さの光るグッとした展開も薄めとなっています。
しかし、本作はそのリーアムのドラマ部分の掘り下げを、同じくその人身売買組織事件を追う側の刑事であるガイ・ピアースと分担する事で、
作品全体としてのドラマ部分を詳細に描いていきます。
簡単に言ってしまうと、主人公が二人います。
リーアムの暗殺から、逆襲にかけてのパートとアメリカとメキシコの国境付近を守るFBIに所属するガイ・ピアースとタジ・アトウォル、ハロルド・トレスのチームが、
人身売買組織を捜査していくスリリングな捜査線が、同時進行でバランス良く描かれていきますので、リーアムパートがあっさり目でも、
その分ガイ・ピアースパートで事件の黒幕であるモニカ・ベルッチへと迫っていく過程がしっかりと描かれて行く事になります。
本作、出だしはリーアム完全主演っぽい流れで始まりますが、中盤以降は、どちらかというとこのガイ・ピアースチームの捜査線がメインで描かれていきます。
物語展開自体も非常にテンポ良く、しかもガイ・ピアース捜査官の優しさと正義感が滲む渋いキャラクターと、
全然刑事には見えない外見ながらも、雰囲気は非常に醸し出しているタジ・アトウォル捜査官、そしてメキシコを悪に染める人身売買組織や闇の組織を心底憎むハロルド・トレス捜査官の、
チームメンバーのキャラクターや活躍もしっかりと描かれていて、作品でもかなりの見所となっています。
そこに、記憶力がどんどん低下していくリーアムがチームに接触し、諸悪の根源である組織と、そこに君臨するモニカ・ベルッチを追い詰めるためのヒントを出していく、
という流れで、2人の主人公が一つになって、最終的に同じ目的を共有する立場の違う二人が、成り行きで協力していく、というワクワクするような展開となっていきます。
という感じで、いつもとは一味違うリーアム・ニーソン主演作ですが、さらに後半いつもとは違う展開が待っています。
この後半の展開からも、本作がリーアム主演作品でありながらも、ガイ・ピアースと協力して事件に立ち向かう事で、初めて事件解決へと向かう、ダブル主演作品だと言えると思われます。
ですので、ポスターイラストも二人が協力している様子をカッコ良く描いて欲しかったところですが、それがリーアム・ニーソン一人になっているところに、
まだまだ(96時間)の無敵のヒーローぶりをイメージさせる影響が色濃く出ていると言えそうです。
という事で、リーアム・ニーソンの無敵ぶりは、いつもより少し薄めですが、その分ガイ・ピアースの渋さが光る作品となっていますので、
リーアム・ニーソンファンの方や、ガイ・ピアースファンの方、サスペンスアクション好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
2022年製作 アメリカ製作 アクション
監督 マーティン・キャンベル
出演 リーアム・ニーソン、ガイ・ピアース、モニカ・ベルッチ、タジ・アトウォル、ハロルド・トレス
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