おすすめ度 ★★★★★★☆☆☆☆
大ヒットした前作の設定を継承しつつ、サメだけではなく色んな生物が人々を襲い、海底探検に出発し、海上施設では限定された状況でのダイハードアクション、浜辺ではジェットスキーアクションをジェイソン・ステイサムとウー・ジンが繰り広げる、何でもアリのモンスターパニックアクションアドベンチャー!!
作品紹介
2023年8月25日
今回ご紹介する作品は、ジェイソン・ステイサム主演で大ヒットしたサメパニックアクションのシリーズ第二弾です。
それでは、まずはあらすじから、
海洋調査チームに協力している潜水レスキューのプロ、ジョナス・テイラーは、人類未踏の深海までついに到達するが、
そこで、謎の生命体反応を探知し、巨大なメガロドンに群れで襲撃を受けるが、さらに深海にはそれ以上にどう猛な生物が存在するのだった!?
奔放な作品に見えますが、一応一作目と同じく、メガロドンを研究している古生物学者ジョナス・テイラーの活躍を描いた
スティーブ・オルテン執筆の人気小説シリーズ第二弾(MEG:THE TRENCH)の映画化作品で、シリーズはその後三作目となる(MEG:PRIMAL WATERS)まで存在しますので、
もしかするとこちらも映画化三作目として登場するかもしれません。
監督は、(フリーファイヤー)や(ハイライズ)のペン・ウィートリーで、なんでもありなアクション展開をテンポ良く演出しています。
主演は、前作(MEG・ザ・モンスターズ)から引き続き、(エクスペンダブルズ ニューブラッド)(キャッシュトラック)(詳しくはこちら)等主演作品の絶えないジェイソン・ステイサムで、
本作でも、巨大ザメだけではなく、色んな状況でも絶対死なない男を颯爽と演じ、さらに製作総指揮も担当しています。
で、準主役とも言える活躍を見せるのは、(クライマーズ)(詳しくはこちら)や(SPL 狼よ静かに死ね)等の
ウー・ジンで、意外にもしっかり目にアクションヒーローとして活躍していきます。
で、前作(MEG・ザ・モンスター)(詳しくはこちら)からの続投で、リー・ビンビンの娘役として登場していたソフィア・ツァイが再登場し、今回は、
冒険心旺盛な少女としてメインキャストの一人として大活躍していきます。
で、さらに前作からの続投組で、ジェイソンの相棒的な上司役で、(ドクタースリープ)(詳しくはこちら)(レミ二センス)(詳しくはこちら)などの
クリフ・カーティスが登場し、ジェイソンをサポートしていきます。
で、同じく前作からの続投組で、テレビシリーズの(ラッシュアワー)や(SWAT)等のペイジ・ケネディが登場し、
お笑いパート担当で物語を盛り上げていきます。
で、悪党組織の実行部隊のリーダー役で、(ランボー ラストブラッド)(詳しくはこちら)や(バイオハザードIVアフターライフ)等の
セルヒオ・ぺリス・メンチェータが登場し、主人公達を追い詰めていきます。
そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、ジェイソン・ステイサム演じる海の平和を守る潜水レスキューのプロ、ジョナス・テイラーが、
今日も、海に廃棄物を捨てている悪徳業者の悪事を暴き、相棒且つ上司であるクリフ・カーティスと共に、颯爽と水上飛行機で飛び去るシーンから始まります。
どこかの特殊機関の秘密諜報員のような登場の仕方ですが、実際は、前作に登場したリー・ビンビンの忘れ形見である娘の叔父(ウー・ジン)が運営する海洋調査チームに属し、
小型潜水艇で地球でもっとも深いとされるマリアナ海溝へと潜り、人類未踏の約10キロの深海へと向かう海底探査ミッションをこなしていく事になります。
で、ウー・ジンと意外に相性が良いようで、完全に相棒のような感じで、二機の探査船で海底へと潜っていくのですが、
この海洋調査チーム、他にもメガロドンを飼育し、生態を研究、しかも稚魚の時から捕獲しているので、手なずけている、
という、それだけで物凄い成果をあげてはいますが、この手なずけていたはずのメグが、海底調査のタイミングで、囲いを破って逃げ出し、
探査船に襲い掛かる、というアクシデントが発生します。
で、さらにタイミング悪く海底へと辿り着いてみたら、謎の海底採掘ステーションを発見してしまいます。
何者が運営しているかは、はっきりしませんが、とりあえず海底資源を隠れて発掘している悪人側の人間が運営している施設という事だけは分かります。
で、施設側の人間も、探査船の存在を把握しますので、証拠を消すために強引に採掘場を爆破する、というとんでもない行動に出ます。
で、この爆破の影響で、潜水艇は二機とも故障してしまい、海底で立ち往生してしまいます。
なんとか海上のステーションと連絡は取れますが、何者かの妨害によって、救助艇は動けない状況になってしまい、
ジェイソン&ウーとクルーたちは、酸素の残りが少ない海底の潜水艇の中で、救助も待てない、、、、
、、、、という状況で、どのような方法で脱出するのか、、、、?
だけで、一本のシチュエーションサスペンスが出来そうですが、本作はそこを予想外の方向へ物語を展開させていく事で、
他のサメパニック作品とは全く趣の異なる魅力を放つ作品となっていきます。
※↓ここからは物語展開に触れて行きますのでご注意下さい↓※
勿論、ジェイソン・ステイサムが乗っている潜水艇が脱出方法を失うはずもなく、
救助を見込めなければ、海底を歩いて脱出すれば良い
という、素晴らしい発想で、酸素が切れる前に潜水服を着用して、海底を歩いて、悪党が建設済みの採掘ステーションを目指す事になります。
一応、目視では確認していた位置なので、歩けない距離ではなさそうですが、人類未踏の本当に光の届かない漆黒の海底を歩いて、、、、、、
、、、、、、!!!!!
珊瑚が光ってファンタジックに明るい!!!!
という事で、ファンタジックな海底ウォークを繰り広げた後は、当然のように海底モンスターの洗礼を浴びつつ、なんとか悪党ステーションに到達します。
とりあえず酸素は大丈夫ながらも、脱出ポッドは少なく、まだ生きていた通信機器を使って海上のステーションに連絡してみると、
裏切り者の妨害によって、脱出ポッドが、、、、!!!!!!
流石に今回は無理、、、、、、
、、、、、なのは、ジェイソン・ステイサムがその場にいない時の話で、
潜水服も何も来ていない素潜りの状態でも、数十秒間は意識を保てるはず、、、
という
ウー・ジンのうろ覚えの情報を頼りに、
ジェイソンは、意識朦朧としながら、悪党ステーション別棟まで決死の覚悟で辿り着き、
それでも人間ですのでブラックアウトして意識を失っている所を、悪党リーダーセルヒオ・ぺリス・メンチェータにたたき起こされ、
そのまま格闘となって、勝利し、なんとか残りのクルーも助けて、別棟備え付けの脱出ポッドでなんとか海上へと脱出してみると、、、、、
※↓さらに物語展開に踏み込んでしまいますので、ご注意ください↓※
施設が、謎の武装集団に占拠されて、一作目からの続投コンビ、クリフ・カーティスとペイジ・ケネディ以外は全員拉致されている、という
まさかのダイハード展開に突入します。
ただ、この辺りからメグの存在感も増していきますので、悪党と戦いつつ、メグの攻撃も受け、なんとかボートをオールで漕いで、近くの浜辺に逃げてみたら、
海底爆発のタイミングで、海底から上がって来た色んな海底生物が浜辺でバカンス中の感顧客に襲い掛かり、
ジェイソン・ステイサムは背中に槍を数本背負って、ジェット・スキーでメガロドンに立ち向かう!!!
という、思いついた要素は勢いで全部詰め込んだ、B級映画ファンにとっては最高級の、大作パニック映画ファンにとっては無茶苦茶な、かなり勢いのある作品となっています。
あまりの何でもアリぶりに、後半どのような展開になるのか全く予想できない(ステイサムが勝つという事だけは鑑賞前から決まっていますが)ぐらいに、
次から次へと、こういう規模の作品ではありえないような漫画のような展開の連続となっています。
むしろ、ステイサムが登場する事で、サメに襲われて危ない!というよりも、サメをどのようにやっつけるのか?
という他のサメパニックではありえない楽しみも加わりますので、ジェットスキーで走り始めると『待ってました!』の掛け声もかけたくなるぐらいに、
むしろ、メガロドンが小さく見えます。
そこへ、ウー・ジンが予想外に大活躍し、ステイサムとダブル主演ぐらいの勢いで、無敵のアジョシヒーローぶりを発揮し、
しかもなんとなく、ちょっとひょうきんなところもあるキャラクターなので、中国産のプロパガンダ戦争ものに主演している時では考えられないようなリラックスした
共感を呼ぶヒーローぶりが、さらにウー・ジンの魅力を引き出し、本作自体の魅力にもなっています。
でさらに、前作からの続投コンビの、完全なコメディリリーフとして(ダイハード展開以降は特に際立ちます)の起用が、見事にぴったりとハマっていて、
後半加速するウー・ジンのひょうきんヒーローぶりと相まって、作品の大事な娯楽要素の一つとしての魅力を発揮して行きます。
問題を起こしている悪党側のキャラクターが薄いという点と、ウー・ジンの格闘アクションが、恐らくステイサムとのバランスを取るためにあえて封印されている、という残念な点もありますが、
前半の海底大冒険からの脱出サスペンスも十分楽しめ、ダイハード以降の娯楽アクション展開も別な意味で十分楽しめる、
という何度も違う味の面白みをずっと感じ続けられる作品となっていますので、B級アクション好きの方や、サメパニック好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
やり過ぎも、本当にやり過ぎると痛快になる、というタイプの作品です。
作品情報
2023年製作 アメリカ製作 モンスターパニックアクション
監督 ペン・ウィートリー 製作総指揮 ジェイソン・ステイサム、ウー・ジン 原作 スティーブ・オルテン
出演 ジェイソン・ステイサム、ウー・ジン、ソフィア・ツァイ、ペイジ・ケネディ、クリフ・カーティス、セルヒオ・ぺリス・メンチェータ、スカイラー・サミュエルズ、フェリックス・メイヤー、シエンナ・ギロリー
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