DIVE ダイブ 海底28メートルの絶望(THE DIVE)91分

投稿者: | 2024年4月11日

おすすめ度 ★★★★★★☆☆☆☆

海底28メートルをダイビング中に、突然落石事故に巻き込まれ、足が岩に挟まった姉と、必死に助けようとする妹の緊迫感溢れる数十分間を描いたリアルなパニックサバイバル!!

作品紹介

2024年2月2日公開

今回ご紹介する作品は、人気のない海で潜水事故に巻き込まれた姉妹のサバイバルを描いたパニックサスペンス作品です。

それでは、まずはあらすじから、

人里離れた絶景ポイントにダイビングにやってきたメイとドリューの姉妹は、ダイビングの最中に海底28メートルの深海で落石事故に巻き込まれる。

ドリューはなんとか回避したものの、メイは落石に押されて海底に沈み足を挟まれて身動きできなくなってしまう。

酸素残量のタイムリミットが残り25分と迫る中、ドリューはメイを必死で救い出そうとする!?

監督は、(ドッペルゲンガー凍てつく分身)や(SCHWERKRAFT)等のマクシミリアン・アーレンバインで、

身近でリアルな緊迫感満載の深海パニックを演出しています。

マクシミリアン・アーレンバイン

主人公姉妹の姉役は、(ドッグ・イート・ドッグ)や(SKIN)等のルイーザ・クラウスで、災難に合いながらも、

なんとか不安定になる精神と戦いながら耐え続ける緊迫感満載の名演を披露しています。

ルイーザ・クラウス
ルイーザ・クラウス

で、その妹役で、(エージェントスミス)(詳しくはこちら)や(アンストッパブルハイウェイ)等のソフィー・ロウが登場し、

頼りない系のキャラクターながらも、必死に努力をし続ける役柄を好演しています。

ソフィー・ロウ
ソフィー・ロウ

そんな、少数精鋭のスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、過去に何らかの遺恨を残して家族と疎遠になった姉と、

そんな姉をしたいながらも、避けられているように感じている姉妹が、一応、毎年恒例となっている二人だけのダイビング旅行に今年も出かけるシーンから始まります。

雑誌社に務めていた妹は奔放な天真爛漫、お姫様タイプで、陽気にしていますが、潜水する施設の減圧部署で働く姉は感情を外に見せないタイプで、常に冷静沈着な態度ですが、

実は、姉は自分自身のそういう部分に悩みがあるようで、高揚感や緊張感等の感情の起伏を表に出す妹が常にうらやましいと思っていたりします。

ただ、そんな悩みさえも、妹には打ち明けられないぐらいに色んな感情を内面にしまってしまうために、

妹は、もしかすると、毎年旅行に出かける事も、無理矢理こさせてしまっているのではないか?と姉を気遣っています。

そんな、姉妹の間で、ちょっとした微妙な空気が流れる中、2人は、周りに人影が無い、絶景のダイビングポイントに到着します。

で、妹は多少ズッコケながら準備をし、いよいよダイブを決行します。

で、海底の世界を楽しみつつ深海6メートル付近の洞窟内の空気のたまり場で、妹は、拒絶されがちな姉と会えなくて寂しいと吐露しますが、

姉は、言葉を返すことなく潜水具をつけてダイビングを再開します。

そんな、なんとも言えない、恐らく結構な姉妹、兄弟も経験しているかもしれない微妙な姉妹間の溝を残したまま、その事故は突然発生します。

突然の轟音とともに、海上から無数の岩が落下してきて、姉妹は岩壁際へと避難しようとしますが、妹は難を逃れたものの、姉が大きな岩に押されて海底へと沈んでしまいます。

で、パニックになる妹ですが、なんとかライトを頼りに姉を探し出す事に成功します。

しかし、姉は命は助かってはいますが、大きな岩に足を挟まれてしまって身動きでいない、という非常に緊迫した状況になっています。

そんな危機的な状況の中、自由に動けるけれども、頼りない妹が、冷静沈着だけれども、身動きでいない姉の指示で、

酸素切れのタイムリミットまでに、姉を救出するために奔走する、というのが大筋となっています。

物語の大筋としては、非常にシンプルな潜水事故にあった姉妹のサバイバルを描いたサスペンスドラマですが、

二人の人間関係や、人物設定、危機の一つ一つのありえそうなリアルさ、そしてタイムリミット以内に自分自身が上手く対処できなければ、確実に姉が命を落とす、という状況に追い込まれた奔放な妹と、

感情を失ってしまった姉が、危機的な状況に妹と一緒に立ち向かう事で、妹との絆を再び取り戻すという姉妹それぞれの成長も描かれる、

シンプルながらも、状況やキャラクターの設定が、物語展開としっかりとシンクロしている秀作ドラマとなっています。

サメが登場してしまったり、悪党に銃で撃たれたり等の娯楽的な危機はありませんが、普段奔放な妹が、

突然姉の命を背負ってしまう事で陥るパニック状況で、仕出かしてしまう判断ミス等が、一生懸命に対処しているのに、逆に危機を作ってしまったり、と、

危機の一つ一つは、こじんまりとしていますが、それが逆にリアルなパニック状況を表現しています。

もし自分が、こういう状況になったら、、、と自分自身に置き換えて考えると、誰しもが緊迫感を身近に感じるようなサスペンス描写となっています。

海底で待つ姉も、普段感情を出す事がない分、冷静に対処はしていきますが、酸素欠乏と溜め込んでいた過去の暗い思い出等が一挙に噴出し、

少しづつ冷静さを欠いていき、過去のフラッシュバックと現実の世界が、だんだんと区別がつかなくなっていきます。

そんな危機的な状況の姉妹、姉は海底で意識朦朧とし始め、妹は時間短縮のために海上と海底の行き来を、減圧せずに往復したため、

こちらも意識が朦朧としながらも、ある解決策を思いつきます。

それには、また海上に戻る必要があって、、、、、

、、、という感じで、90分程の上映時間、緊迫感満載の作品となっていますので、パニック作品好き、サスペンス作品好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

ラストは、胸にジーンときますよ。

作品情報

2023年製作 ドイツ製作 パニックサスペンス

監督 マクシミリアン・アーレンバイン

出演 ルイーザ・クラウス、ソフィー・ロウ、デビッド・シクルーナ

↓ランキングに参加しています。もし、宜しければ下記をクリックお願い致します↓

映画評論・レビューランキング
映画評論・レビューランキング

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村

コメントを残す