おすすめ度 ★★★★★☆☆☆☆☆
舐めてた相手が実は強かった系列の究極系、13歳の少女VSネオナチのバトルを描いた(ゾンビスクール!)の監督によるバイオレンス描写強めのバトルアクション!!
作品紹介
2021年10月29日公開
今回ご紹介する作品は、(96時間)ぐらいから人気の、舐めてた相手が実は強かった設定のバイオレンスアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
1年前に母親を亡くした少女ベッキーは、学校でもいじめに遭って、精神的にも追い込まれていた。
気分転換に、父親と湖畔の別荘に出かけるも、そこで突然父親の再婚話を聞かされ、さらに再婚相手とその息子も紹介され、ますます精神的に追い込まれていくのだった。
自身の心のより所である小屋へと逃げ込むが、そんな中、ある目的のために突然現れた4人の脱獄囚によって別荘が占拠されてしまい、ついに、ベッキーの凶暴性が覚醒する!?
舐めてた相手が、、系列の最新作です。
その路線を突き詰めると(ダイハード)が起源かと思われますが、(96時間)の大ヒットでさらに人気のジャンルになり、
最近でも(イコライザー)、(ジョン・ウィック)、(Mr.ノーバディ)、(アジョシ)、(バッドトレジャー)(詳しくはこちら)、
(Missベビーシッター)(詳しくはこちら)等メジャー作品からB級作品まで、手を変え品を変え、完全に人気ジャンルの一つになりましたが、
本作は13歳の少女VSネオナチという、その系列の一つの到達点とも言える設定の作品となっています。
監督はイライジャ・ウッド主演の(ゾンビスクール!)やデイブ・バウティスタ主演の(ブッシュウィック武装都市)等のコンビ監督、ジョナサン・マイロットとキャリー・マー二オンで、
バイオレンスとアクションとユーモアを融合させた特徴的な作品世界を本作でも独自の映像センスで描いています。
主演は、(アナベル死霊人形の誕生)や(ウィジャ ビギニング)等のホラー作品の重要な役柄で活躍しているルル・ウィルソンで、
その独特の存在感と名演で、本作でも思春期に母親と死別し、そこにネオナチによる襲撃を受ける事で、暴力性が覚醒する、
という難しい役どころを繊細な演技で表現しています。
で、そのルル・ウィルソンを責め立てる側のネオナチ役で、まさかのキャスティングが実現しています。
(アダルトボーイズ)シリーズや(モールコップ)シリーズ、(チャックとラリーおかしな偽装結婚)等のコメディ系の作品で人気のコメディアン、ケヴィン・ジェームズで、
普段は陽気な太目のおじさんイメージのケヴィン・ジェームズが、冷酷な脱獄囚でネオナチという感情移入お断りの悪役を本格的に演じる、
という意外性のあるキャスティングの魅力が、そのまま設定の魅力に直結しているような起用となっています。
この二人のキャスティングがそのまま作品の魅力とも言えますが、本作はそこにさらに、悪役側でありながらも、間を取り持つような良心を魅せる役柄で、
WWFのプロレスラーであり、ドゥエイン・ジョンソン主演の(ヘラクレス)や、(300)、(ホラーマニアVS5人のシリアルキラー)(詳しくはこちら)等の作品で俳優としても活躍しているロバート・マイエが登場し、
ゴツい体格ながらも優しさを見せ、主人公をなんとなく助けてくれる役柄で、物語に深みを与えています。
この主要な3人が激突する作品である本作は、ストーリー自体は割とシンプルで、母親と死別した事で、ふさぎ込んでいた主人公少女が、
父親の再婚話を聞かされ、しかもその再婚相手が、息子を連れて突然現れる、という急には受け入れがたい状況で、
森の中の別荘を抜け出す、という状況から始まります。
で、秘密基地のような小屋に籠っていると、別荘の様子がおかしいという事で、護送車から脱走してきた囚人4人組が、
父親と再婚相手の親子を人質に取っている現場に遭遇し、家族が傷つけられる現場を目撃した事で、心の悪底に眠っていた狂気が覚醒する、
という感じで、反撃のカウンターパンチ展開へと突入していきます。
結局なところ、メインの見せ場は13歳の少女が悪漢相手にバイオレンスを炸裂するシーンが見せ場となるのですが、
(ゾンビスクール!)の監督コンビだけあって、バイオレンス描写はなかなのもので、そこだけを抜き出すと完全にホラー映画と言っても良いぐらいのグロ目の表現となっています。
ですので、見方によってはキレた13歳少女のスラッシャーホラーという感じですので、そうでもない反撃で、大人の悪漢達が酷い目に合っていきます。
流石に生まれてから13年しか経過していない普通の思春期の少女ですので、殺しのスキルが尋常離れしていたり、類まれなる身体能力があったり、
超能力が使えたり、等の悪漢達に対する優位性が無い中で、次から次へとゴツい悪漢を倒せてしまうのは無理がありますが、
なんとなく優位に立った時(敵がなんらかのダメージを受けて倒れているというチャンス到来時等)には、
ルル・ウィルソンの名演も伴って狂気性が暴走しているようにはしっかりと見えますので、
荒唐無稽気味ながらも、それなりに説得力のある舐めてた相手が実は、、系列作品となっています。
リスの帽子を被り、血しぶきを浴びた13歳少女、というビジュアルはそれだけで、ホラーヒロインとしての見栄えもバッチリで、
続編も期待できそうなエンディングとなっていますので、ルル・ウィルソンの成長に伴って、サイコぶりもエスカレートしていくようなシリーズ展開があれば、
今後に期待できる面白いシリーズになるのではないでしょうか。
それにしても、(死霊館)シリーズの子役は、その後(ブレットトレイン)に出演していたジョーイ・キングや、
(ゴーストバスターズ アフターライフ)のマッケナ・グレイス、(ジオストーム)(カウントダウン)のタリタ・ベイトマン、
(バーバラと心の巨人)のマディソン・ウルフとその後大活躍していく芸達者が多いですね。
今後の新作にも期待ができそうです。
という事で、意外性のある話題のキャストが揃い、人気の舐めてた相手が実は強かった系の設定で、さらにホラー的なグロ描写も多い、
サスペンスホラーアクション作品となっていますので、ホラー好き、アクション好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
2020年製作 アメリカ製作 サスペンスアクション
監督 カリ・マー二オン、ジョナサン・ミロ
出演 ルル・ウィルソン、ケヴィン・ジェームズ、ジョエル・マクへイル、ロバート・マイエ
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