【香港映画】レジェンド 三蔵法師の秘宝(THE TOUCH)104分

投稿者: | 2020年10月30日

お薦め度 ★★★★☆☆☆☆☆☆

アカデミー賞受賞経験のあるピーター・パウ監督による、ミシェル・ヨー製作・主演のアジア版トゥームレイダー!!

作品紹介

2005年4月16日公開

今回ご紹介するのは、元ミス・マレーシア元ボンドガールミシェル・ヨーが製作も兼ねたアドベンチャーアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

三蔵法師が残したとされる神秘の力を宿した秘宝。

これを奪還しようと盗掘団によって手がかりとなる石が盗難にあった。

秘宝の手がかりを握る曲芸師イン(ミッシェル・ヨー)は弟を盗掘団にさらわれてしまい、それを追って、秘宝の隠されている敦煌へと旅立つのだった。

秘宝の隠されている場所までは、インの家系で代々伝えられている秘技、ザ・タッチが必要とされているが、、。

高所でのバトル

本作はミシェル・ヨーボンドガールとしてハリウッドで人気者となり、その後アカデミー賞を獲得した(グリーンデスティニー)へも出演、

と波に乗っていた時期に自身で製作も行って主演した入魂のアクションアドベンチャーです。

監督は(グリーンディスティニー)の撮影監督としてアカデミー賞を受賞したピーター・パウが務めていますので、舞台となる中国奥地の映像がとても綺麗に映像化されています。

この映像と豪華な音楽と欧米人メインのキャスティングによって、香港映画でありながら非常に国際色豊かな作品となっています。

脇役で孫文専門俳優のウィストン・チャオや(男たちの挽歌)のキンおじさん、ケネス・ツァンなんかも出演していますので、実力派が揃っていて、作品を盛り上げています。

雰囲気としては、香港を飛び出してからのジャッキー作品に近いファミリー向け作品系となっています。

内容としては、曲芸師であるミシェルは、代々三蔵法師が隠したとされる秘宝が隠されている場所に伝説の技を使って行き着く事ができる、という少々強引ですが、秘密を握っている立場で、

その伝説の技がクルっと回転する技で、その技の名称が原題である(THE TOUCH)と呼ばれていて、

当初あまり乗り気ではなかったミシェルが元カレが持ち込んだ盗難騒動に巻き込まれて、次第に秘宝の争奪戦に参戦していく、

という巻き込まれ型の物語となっています。

馬で走りながら高い崖を飛び越える直前です。

この(THE TOUCH)という技は、言ってしまうと、空中ブランコの要領でふわりと崖の向こう岸に飛び移る、というだけの技なのですが、

後半はこの技を使ったほとんど空中戦と言ってもいいほどの戦いとなりますので、後半はアドベンチャーというより、ファンタジーっぽい展開となります。

ですので、実際(トゥームレイダー)的な秘境アドベンチャー要素よりもファンタジックアドベンチャーといった展開になっていきます。

もう少し、秘宝の謎解きなどがあれば、もっとワクワクしたと思うのですが、主人公は考古学者ではなく、

曲芸師ですので、(THE TOUCH)というテーマをメインに据えた時点でそういったリアルな展開にはなりませんので、その辺が本作のポイントとなっています。

ただ、ミシェル・ヨーのアクションは力強さよりも、軽やかさに特徴がありますので、

砂煙を上げて戦うようなリアルなアクションよりも、フワフワと空を飛ぶようなアクションの方が動きが綺麗に見えますので、

作のアクションはミシェル・ヨーの特性を生かした内容になっていると思われます。

そりゃ、自身で製作もしているわけですから、自分の良さを最大限に引き出せるような内容にするのは当然の事ですね。

というように、本作はミシェル・ヨーが自身の良さを最大限に生かした入魂のアクションアドベンチャー作品で、

ファミリーでも鑑賞できるような柔らかい作品となっていますので、ご家族での団らんなどにご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

ラストではかなりファンタジックな戦いが

作品情報

2002年製作 中国・香港・台湾製作 アドベンチャーアクション

監督・撮影監督 ピーター・パウ アクション監督 フィリップ・コク

製作 ミシェル・ヨー

出演 ミシェル・ヨー、ベン・チャップマン、リチャード・ロクスバーグ、ケネス・ツァン

仲間の曲芸師一座

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