おすすめ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆
ルイス・ファンがセガールの弟弟子役で登場し、(イップマン)と同じような恰好をしたセガールの詠春拳が炸裂する、セガールの(イップマン)への憧れが前面に出た、沈黙の詠春拳!!でも、結局後半は特殊部隊を率いるいつものバトルアクションになります!!
作品紹介
2018年11月5日公開
今回ご紹介する作品は、スティーヴン・セガールとルイス・ファンが共演したアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
他人の命を奪う事に嫌気がさしたアックスは、特殊部隊から足を洗い、犯罪の横行する街モンラで、医師として生活していた。
そんなある日、患者の娘が地元を牛耳る悪党キューマムに誘拐された事で、再び戦いの世界に戻り、かつての仲間を集めて救出作戦を決行するのだった!?
セガールの詠春拳が炸裂する特殊部隊アクション作品です。
監督は、格闘戦争映画(レッドサバイバー国境からの脱出)等のアクション作品で知られるマシュー・ウェシュラーで、
格闘アクションものと特殊部隊ものを融合させたテンポの良いアクションを演出しています。
主演のセガールとしては、今現在の最後の主演作が製作された2019年の(沈黙の終焉)(詳しくはこちら)と(沈黙の鉄槌)の前年に製作された作品で、
本作の前年2017年には中国とアメリカ合作作品(沈黙の大陸)も製作されていますので、連続して中国・香港系の製作会社作品に出演していた時期の作品となっています。
共演は、(イップマン)シリーズ(詳しくはこちら)や(エッジ・オブ・オブ・トゥモロー)(詳しくはこちら)、(カンフージャングル)等のルイス・ファンで、
何度となく格闘アクションも披露してアクションを盛り上げています。
ラスボス役は、(スーパーティチャー)(詳しくはこちら)や(スペシャルID)等のドニー・イェン作品等で知られるユー・カンで、
セガールアクションの世界観を盛り上げています。
ほぼ、後半のみの活躍ですが、セガール率いる特殊部隊員の紅一点のレディドラゴン役で、マギー・Qの(デス・オブ・ミー)等にも出演しているカット・インカラットが登場し、
可憐な魅力で、男臭いアクションを華やかにしていきます。
で、さらにスペシャルゲスト的な登場ですが、セガールとルイス・ファンの師匠役で、ルイス・ファンの実の父親であり、
(燃えよデブゴン7)(詳しくはこちら)や(ウ・ミンサイの爆笑少林寺)(詳しくはこちら)等のカンフー作品でお馴染みのファン・ムイサンも登場し、親子共演を果たしています。
というセガール作品とは思えない本格派もキャスティングされている作品の物語は、アジアのある村で医師として暮らすセガールが、
ある患者の娘が、その街を牛耳る悪党マフィアに娘を攫われ、何故かセガールに救出を求めてくる事で、事件に巻き込まれていきます。
この娘は、実は不思議な力を持っていて、予知能力や病気を治す力があり、その力を自分の物にするために悪党によって誘拐されてしまい、
救出を決意したセガールは、詠春拳を使って悪党を倒していく、、、、のではなく、かつて率いていた特殊部隊を再招集し、
さらに地元の有力者でもあるルイス・ファンも協力して組織に戦いを挑んでいくという展開になっていきます。
要するに、後半はいつものセガール作品です。
最終的には、いつものセガール作品展開になりますので、いつも通りという感じですが、本作独自の魅力としては、
やはり中盤までの展開で、ルイス・ファンやユー・カンというキャスティング、そして終始黒めの中国服に白い帽子、
という、どう考えても(イップマン)やを意識したようなキャスティングと世界観が見所となっています。
アクション自体も詠春拳のような構えに寄せたアクションとなっていて、
さらに、雨が降った中でのスローでのアクションシーン等、(グランドマスター)等の影響も多大に受けたようなアクションとなっています。
さらに、主人公のキャラクター的にも、穏やかな性格で、村人から慕われている、という人となりも、ドニー・イェンが創造したキャラクターに近く、
おそらく、セガール自身もほぼイップマンのつもりで主人公を演じていたのではないでしょうか。
似てる、似てない、は別にしてですが、、。
撮影方法に関しても、それまでのキオニ・ワックスマン作品のような出来る限り出演シーンを少なくすることを第一に考えたような誤魔化し編集ではなく、
ドラマパート、アクションパート含めてしっかりと自身の出演シーンは自分自身で演じている(当たり前ですが)事が多く、
アクションシーンでは、スタントマンや、相手役の実力も重なって他の作品より迫力のあるアクションとなっています。
ですので、意外とここへきて、原点の(とまではいきませんが、それに近い)セガールアクションを堪能できる作品となっています。
準主役的に登場するルイス・ファンもしっかりとセガールとも格闘アクションを披露し、さらに後半は特殊部隊員と共に戦いに参加して、
銃がメインになるセガールの代わりに格闘アクションを披露し、見せ場を作っていきます。
対するユー・カンもアクションシーンはそれほど多くありませんが、ラスボスとしてセガールと激闘を演じ、十分存在感を残しています。
紅一点のカット・インカラットも、セクシー度合いが過多ぎみながらも、特に意味もなく皮の上着を脱ぎ捨てて、
戦う女子の制服、タンクトップ姿になってアクションを披露する、というお決まりの役目を果たしています。
という事で、セガールの成りきりイップマンぶりは、さておき、その他のキャストの好演、物語展開のテンポの良さ、
セガール作品とは思えないしっかりとしたアクション表現等、楽しみ易いB級アクション作品となっていますので、
他のセガール作品でリタイアしてしまった方も、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
セガール作品の中では、結構楽しめますよ。
作品情報
2018年製作 アメリカ・タイ・香港・イギリス製作 アクション
監督 マシュー・ウェシュラー 製作 スティーヴン・セガール、フィリップ・マルティネス
出演 スティーヴン・セガール、ルイス・ファン、ファン・ムイサン、ユー・カン、チャ・リーユン、ティン・スー、カット・インカラット
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