【レア作品!香港映画】屍人楼 さまよう悪霊(山村老屍II色之悪鬼A WICKED GHOST2 THE FEAR)77分

投稿者: | 2023年8月22日

おすすめ度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

(怪ーもののけー)の大ヒットによって、翌年に早速制作された、前作の物語が映画作品として作中に登場する続編シリーズ第二弾!!でも、やっぱり今回も怖くないです!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介する作品は、(怪ーもののけー)のシリーズ第二弾となる心霊ホラー作品です。

それでは、まずはあらすじから、

香港の街を震え上がらせる連続暴行魔を逮捕するため、女性捜査官ファサンが囮捜査を行っていた。

そして、ついに犯人を誘き出す事に成功したファサン達だったが、犯人は逮捕寸前で精神に異常をきたし、

自身の手脚を切断して息絶え、捜査官も一人自身で命を絶ってしまうのだった。

この不可解な事件の解明に乗り出したファサン達だったが、調べを進めるうちに、その土地に纏わる過去の悲惨な出来事に行きつくのだった!?

香港で大ヒットした(怪ーもののけー)のシリーズ第二弾です。

監督は、アンデイ・ラウ主演の(カジノタイクーン)やラム・チェンイン主演の(霊幻道士5)等の副監督出身のフランシス・ナムで、

前作の恐怖描写をさらに推し進めたような世界観を演出しています。

主演は、金城武主演の(ダウンタウンシャドー)やチウ・マンチェク主演の(スティルブラック)、ジャッキー・チェン主演の(ゴージャス)等のケン・ウォンで、

一直線な刑事役と過去の登場人物の一人二役を演じています。

ケン・ウォン
ケン・ウォン

で、ヒロインには、ドニー・イェン主演の(アイスマン超空の戦士)や、サイモン・ヤム主演の(極道統一)(詳しくはこちら)等に出演してるアリス・チャンで、

自らを囮にして事件の捜査を進めていきます。

アリス・チャン
アリス・チャン

で、もう一人のヒロインとも言える女性記者を演じるのは、アンディ・ラウ主演の(激戦)や(ゴッドギャンブラー賭侠復活)等のアンジー・チョンで、

同僚の死によって、事件担当を引き継いで悪霊に立ち向かいます。

アンジー・チョン
アンジー・チョン

そして、もう一人、霊感を持った女性役で、レスリー・チャンの(白髪魔女伝2)や、アンディ・ラウ主演の(センチュリー・オブ・ドラゴン)等のジョーイー・マンが登場し、

前作のフランシス・ンの役割を担っていきます。

ジョーイー・マン
ジョーイー・マン

というスタッフ・キャストが集結した本作の物語は、女性を狙う暴行犯が、主人公アリス・チャン刑事の囮捜査によって、

逮捕寸前まで行き、追い詰めるものの、突然犯人が精神錯乱を起こして、自らの手足を斧で切断し、その後、捜査員の一人もおかしくなって自らで命を絶つ、

という、全作に続いての説明無しのショックシーンから始まります。

で、勿論前作の主人公のように学生ではなく、刑事でしかも、捜査中に犯人と共に同僚の刑事まで失った主人公アリス・チャン刑事と、

同僚刑事で、夫でもあるケン・ウォンの夫婦刑事と他数名の捜査チームは、この不可解な事件を積極的に調べる事になります。

ただ、そうこうしている内に、その土地に纏わる人々や、事件関係者等が次々と何者かに命を奪われていく連続事件も発生していく過程で、

夫婦コップの上司の姪ジン・リンが、心霊現象に詳しいという事で、捜査に協力してもらう事になります。

ジン・リン『こんにちは』

早い話がこの霊感少女ジン・リンが、1作目のフランシス・ンと同じく、全て呪いの正解を知っていて、こうすれば呪いは解ける、と相変わらず説明無しに物語の方向性を決定していきます。

ジン・リン『はい、こうすれば呪いは解けます。』

で、ジン・リンは凄いので、犠牲者の内二人が謎のうめき声を聞いた、という事で、生き残りの被害者に録音機を持たせてもう一度そのうめき声を録音させます。

それが謎解きの鍵、というか答えなので。

ジン・リン『録音機に変な声を録音してね。』

で、後日録音した音声を、速度を変えて再生してみると、ホア・ユメイという名前を呼ぶ声が聞こえてきます。

で、そのホア・ユメイという人物を調べてみると、アリス・チャンの曾祖母と同じ名前で、、、、

という感じで、主人公と不可解な事件が繋がっていきます。

かなり強引ですが、、、。

アリス『これが、曾祖母よ』

さらに、その過去の因縁話には、ついでに夫コップ、ケン・ウォンも、冒頭の殺人鬼が斧を持って心神喪失状態になった廃ビルと関係していて、、、

という感じで、過去に巻き起こった悲劇と主人公や、現在進行形で進んでいる連続怪死事件とがなんとなく強引に繋がっていく事になります。

全作同様に、あくまで、なんとなく、です。

アリス・チャンは血縁関係がある因縁話なので、なんとなく分からなくもないですが、ケン・ウォンなんかは、事件に関わった過去の人物に似ている、

というだけでなんとなく関係者扱い、という強引さで押し切る本シリーズ定番の雰囲気優先な内容となっています。

前作の物語も、
被害者が観ている映画として登場

例によって説得力のある説明よりも、ショックシーン優先なので、ツッコミどころは満載で、過去の悲惨な出来事で亡くなった女性幽霊が、

その血筋を牽く主人公達に復讐する、という大筋は理解できても、何故今?何故ひ孫に?何故無関係の人も犠牲に?ケン・ウォンの血筋は?等、

次々と疑問が沸き出てきますし、さらに言うと、ジンリンが呪いの解き方や答えを全て知っているのは何故?と1作目と同じ疑問も湧き上がってきますが、

本作は、心霊に詳しい人が、そうだと言っているからそれが正解、という力業で、理由を説明することなく、恐怖描写で押し切ってしまいます。

要するに呪いを解くために、自ら謎を解いていく、というよりも、答えを知っている人物に、こうしろ、と言われたから、そうしていく、

という感じの、御使い要素の濃いJホラー風香港ホラーとなっています。

さらに、一作目は、まだ、なんとなく歩み寄れば、それなりに納得できなくもない、という感じでしたが、

本作は、全体的に暗い画面(ホラーなので当然ではありますが)のシーンが多く、また、突然の場面転換や、

サブリミナル的にガイコツの画像や、過去の登場人物が履いていた靴等の画像が挿入される等も多く、そこに辻褄の合わない物語展開が重なって非常に混乱を招く演出となっています。

過去のシーンが急に挿入されるので、現代の人物の脳裏に浮かんでいるビジョンなのか、ただ単に過去のシーンが挿入されているだけなのか判断でいきません、、。

さらに、決定的な混乱を招いているのは、主要登場人物であるアリス・チャンアンジー・チョンの容姿が無茶苦茶似ていて、

暗がりで二人並んでいると、どちらがどちらか、判断できなくなるぐらいのそっくりぶりで、さらにクライマックスでは夜道に二人共白いシャツに黒っぽいジーンズを着用するという、

もしかして、そのそっくりぶりは、その後の物語展開になんらかの影響を及ぼす伏線か?

と思わせるぐらいにどちらがどちらか判断できなくなりますが、当然本シリーズにそんな深い面白要素を意図的に加えるはずはなく、普通に終幕を迎えてしまいます。

似た女子二人が、
似た格好で、
一緒に走り、最終的に、、、
似た女子が、さらに増えます
よくわかりません、、、。

ホラー映画という事で、年齢層が似た若者をキャスティングするのはわかりますが、この時期の香港映画は、

まだ吹き替え声優がキャスティングされている作品が多い時期ですので、声もなんとなく似通った声で、判断材料になりませんので、

もう少し、別の個性を持ったキャストが揃っていれば、混乱しやすい物語も、もう少し鑑賞しやすい内容になったと思われるのですが、どうでしょうか。

という事で、本作も前作同様に物語的には強引な展開ですが、恐怖描写に関しては前作よりはショッキングになっていますので、

ホラー好きの方や、香港映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

因みに、本作VHSの裏ジャケットで、

【本国ではあまりの過激さのため上映を見合わせられた残酷シーンが炸裂!】

等と煽っていますが、残酷シーンはほとんどありませんので、グロい作品が苦手な方でも割と大丈夫ですよ。

因みに本国での等級は前作も本作も(ⅡB)ですので、グロ全開の(Ⅲ級編)ではありません。

作品情報

2000年製作 香港製作 ホラー

監督 フランシス・ナム 製作 リョン・ホンワー

出演 ケン・ウォン、アリス・チャン、アンジー・チョン、ジョーイー・マン

↓ランキングに参加しています。もし、宜しければ下記をクリックお願い致します↓

海外映画ランキング
海外映画ランキング

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村

コメントを残す