女性監督による女性ヒーローチーム、バーズ・オブ・プレイの誕生物語
2020年製作 アクション
監督 キャシー・ヤン DCコミック原作 製作 マーゴット・ロビー
出演 マーゴット・ロビー、ユアン・マクレガー、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ロージー・ペレス、ジャーニー・スモレット・ベル
出演は前作(スーサイドスクワッド)に引き続きハーレイ・クイン役となる(スキャンダル)、(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド)等のマーゴット・ロビー。共演は(トレインスポッティング)シリーズ、(ドクタースリープ)など常に一線で活躍し続けているユアン・マクレガー、(ジェミニマン)、(10クローバーフィールドレーン)などエンターテイメント系作品出演の多いメアリー・エリザベス・ウィンステッド。89年製作のスパイク・リー監督作品(ドゥ・ザ・ライトシング)でデビュー以来活躍し続けているロージー・ペレス等豪華な出演陣が共演しています。因みに原題の(BIRDS OF PREY)は今回活躍する女性ヒーローチーム名です。スーサイドスクワッド、ジャスティスリーグのような感じです。原題通りにバーズオブプレイでハーレイクインはサブタイトルのほうが良かったような気がしますが、、。
あらすじ
ジョーカーと別れたハーレイ・クィン(マーゴット・ロビー)は腹いせに二人の思い出のあるケミカル工場を爆破していまい、お尋ね者となる。警察に追われる中、さらに今までジョーカーのおかげで優遇されてきた立場もなくなり、恨みを買っていた者たちからも追われる事になる。ついに闇組織のボス、ローマン・シオニス(ユアン・マクレガー)に捕まってしまったハーレイは苦し紛れにシオニスが盗まれたダイヤモンドを代わりに探し出すと言う。ダイヤモンドはスリの少女カサンドラが持っており、ハーレイにはある秘策があったのだ。
感想
前作(スーサイド・スクワッド)はほとんどアクションシーンがメインでストーリー自体はストレートなもので正直少し物足りませんでした。キャラクターも色々出てきますが、それぞれが消化不良ぎみでどのキャラクターに感情移入して良いのかも戸惑う感じでした。その中でもひと際目立っていたハーレイ・クィンが本作の主人公なわけですが、本作は主要登場人物が女性であり、女性のヒーローチームを扱った物語で、しかも女性監督という事で各キャラクターが非常に細かく魅力的に描かれていました。ハーレイ・クィン自体が破天荒すぎて単独で物語を引っ張るのが難しい部分を他の登場人物が上手く補っており、個々のキャラクターが後半ちゃんと集結していく流れが非常に自然で、最終的にはそれぞれに感情移入できるようになっていました。これはただの悪党の寄せ集めっぽい関係だった(スーサイド・スクワッド)にはなかった魅力だと思います。あと、ローラースケートを履いたアクションがありますが、こんなアクションはあまり見たことがなく、見ごたえありました。ジャッキー・チェンの(五福星)ぐらいでしか見た事ないです。アクション自体もCGなどを使わずにしかも極力本人たちが演じているように見えましたので女性アクションとはいえ男性が演じるアクションに負けないぐらい良くできていて、この後のバーズオブプレイの活躍も見たいと思いました。続編に期待したいです。