お薦め度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
1960年代にエベレスト登頂に挑んだ登山家たちの実話をウー・ジン主演チャン・ツイイー共演で描くダニエル・リー監督作品。ジャッキー・チェンもちょい出演。
作品紹介
2020年9月25日公開
今回ご紹介するのは、ウー・ジン主演のエベレスト登頂に挑んだ登山隊の人間ドラマです。
それでは、まずはあらすじから、
1960年ファン・ウージョウ(ウー・ジン)率いる3人の中国登山隊は、隊長の犠牲があったものの、世界で初めてのエベレスト登頂に成功する。
しかし、道中隊員のソンリン(チャン・イー)の命を助けるために記録映像を残しているカメラを失ってしまい、その偉業は国際的に認められることはなかった、、。
それから15年、かつての汚名を返上するため、ウージョウは再びエベレストに挑戦する、、!?
1960年と1975年にエベレスト登頂に成功した中国登山隊の実話の映画化作品です。
かなり、ドラマチックに熱い展開と勇壮な音楽がずっとかかっている状態の作品ですので、
正直どこまでが実際に起こったことなのか、定かではないですが(なんとなく美化が多分にに含まれているような英雄物語っぽいので)、
最後には感動できる作品となっていました。
本作は中国製作の生粋の中国映画ではありますが、監督が香港映画(ドラゴンスクワッド)のダリエル・リー、
製作が香港映画(男たちの挽歌)のツイ・ハーク、
主演が香港映画(SPL)などのウー・ジン、
ついでにちょっとだけ登場のジャッキー・チェン
と香港映画の香りのする作品となっています(内容的にはそうでもないですが)ので、真面目な実話ドラマをそれなりに娯楽作品として描いていました。
ジャッキーなんかは、ほとんど忘れたころにやっと登場、という感じで、まぁ、流石にこれは友情出演という感じでした。
なので、ポスターイラストではゲストとはいえ、ある程度出演シーンがあるものと思っている方は正直がっかりだと思います。
メインの物語としては歳をとって渋みをましたウー・ジン(ユエン・ウーピン監督のカンフー映画に主演していたころが懐かしいですね)と
歳をとっても見かけが全く変わらないチャン・ツィイーのほんのり香る恋愛物語を横目に、エベレスト登頂に命をかけて挑んだ登山隊の物語ですが、
本作はウー・ジン主演ですが特にカンフー登山を行うわけではなく、完全に普通の役者としてキャスティングされています。
カンフーメインではないウー・ジンも渋くて良いのですが、本作はダニエル・リー監督がどうしても我慢できなかったのか、
リアルな山岳ドラマなのに不必要に高い建物にワイヤーワーク使用した重力を若干無視したアクロバティックなアクションが入ったり、登山中にも何度かワイヤージャンプシーンが挿入されてしまいます。
やっぱり我慢できなかったんでしょうか、、。
内容的にそういうアクションは無い方が良いと思いうのですが、どうなんでしょうか。
他のヒロイックな香港アクションとかだと全然良いのですが、結構渋くてリアルな命がけの人間ドラマを演じながら、
空中を飛んでしまうと急に漫画みたいになってしまって、せっかく感動しそうになっているのに一気に冷めてしまいます、、。
それでも、中国(香港)映画で本作のような雪山を舞台にした作品は珍しいですし、
熱い人間ドラマではあることは間違いありませんので、ご興味のある方は映画館まで足を運んでみてはいかがでしょうか。
ジャッキーだけが目当ての方は最後のスタッフロールですぐ劇場出ないようにしてください。
大事なシーンを見逃してしまいますよ。
作品情報
2019年製作 中国製作 アクションドラマ
監督 ダニエル・リー 製作 ツイ・ハーク
出演 ウー・ジン、チャン・ツイィー、チャン・イー、フー・ゴー、ジン・ボーラン、ジャッキー・チェン
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