お薦め度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
スティーブ・マックィーンファンの男が銀行強盗の果てに得たのもとは!?70年代映画ネタを多数取り入れたオールドファン必見作!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、(ゴーストライダー)のマーク・スティーブン・ジョンソン監督の70年代回顧作品です。
それではまずは、あらすじから、
1972年、ニクソンの極秘政治資金を強奪するため、ハリー・バーバー(トラビス・フィメル)と叔父たちは強奪計画を実行する。
しかし、銀行に侵入することには成功するガ、政治資金は見つからなかった。
その後、ばらばらに逃走した犯人グループは次第に逮捕されていき、ついにハーバーにも捜査の手が回るのだった!?
(ゴーストライダー)シリーズや(デアデビル)のマーク・スティーブン・ジョンソン監督作品です。
原題の(finding steve mcqueen)が示すように70年代を舞台にした、当時の映画作品が好きなファンに向けた作品となっています。
アクションぽいイメージの邦題は内容と差がありますが、本作はどちらかというとドラマをメインした作品となっています。
物語展開としては、強盗事件後の主人公が自分の犯した事件を彼女に告白する形で進み、過去と現在を交互に描いていく展開となっています。
会話が進むにつれ、だんだんと主人公の人となりがわかるようになっていて、飽きさせない展開でした。
キャスト面では、全くマックィーンに似ていない小太り主人公を演じるトラビス・フィメルを、フォレスト・ウィティカーとウィリアム・フィクトナーという2大名優が脇を固めていますので、低予算ながらも、しっかりと説得力のある物語となっています。
それぞれ、冷静で鋭い観察眼のある警察側の責任者をフォレスト・ウィティカーが、キレると冷静さを欠いてしまう強盗グループのリーダーをウィリアム・フィクトナーが円熟の演技で盛り上げてくれます。
強盗の計画など、多少強引で杜撰な面があるのですが、実話の映画化という事で、本人たちのその後も画像入りで解説されますので、結構事実に忠実に映像化されているようです。
さらに、映画ファンとしては、マックィーン作品が頻繁に登場したり、ゴッドファーザーを鑑賞する、しない、などの映画に関する会話があえて多めに登場したりしますので、そういった面でも飽きる事なく鑑賞できるようになっていました。
ただ、個人的には、こういった作品の主人公は血気盛んな若者の場合が多いので、
本作で主人公を演じているトラビス・フィメルのように小太りで中年手前の主人公像が、いまいち乗り切れない感覚がずっとありました。
完全に個人的な感想ですが、、。
作品自体は、オールドファンが納得できる内容となっていますので、アクション作品ではないですが、昔を懐かしむドラマ作品としてご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
2019年 アメリカ製作 アクションドラマ
監督 マーク・スティーブン・ジョンソン
出演 トラビス・フィメル、レイチェル・テイラー、フォレスト・ウィティカー、ウィリアム・フィクトナー
70年代に製作された作品
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