【B級スター列伝!】ジョン・ウィック3でまさかの復活!早すぎた本格派マーク・ダカスコス

投稿者: | 2020年9月7日

みなさん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。台風が吹き荒れる季節到来ですね。毎年観測史上最大の、、などの規模の台風が記録更新して発生しているように感じますが、これも温暖化の影響なのでしょうか?良く分かりませんが、自然の猛威を感じますので、できればあまり来て欲しくないですね。

さて、【B級スター列伝!】の二人目は90年代に頭角を現し、その類まれなる身体能力で格闘技映画で名を馳せかけるも、何故か、急に失速し、B級、C級路線での出演のみとなりながらも、

近年キアヌー・リーブスの新たなヒットシリーズとなった(ジョン・ウィック)シリーズ最新作で、ラスボスとして見事に復活を遂げた、

濃い顔立ちが特徴の早すぎた本格派、マーク・ダカスコスについて少し振り返ってみたいと思います。

マーク・ダカスコス

そもそも、皆さんはマーク・ダカスコスをご存じでしょうか?

顔は思い浮かばないけれども、作品を上げれば、「あー、それは知ってる。」という作品もあると思います。

〇1990年 仁義なき闘いインLA エンジェルタウン 後にダカスコス自身の監督作品にも出演する事になるオリビエ・グラナー主演格闘アクション。

〇1992年 バトルマスター USAサムライ伝説 (サイボーグコップ)シリーズのデビッド・ブラッドレー主演の(アメリカン忍者)シリーズ。というより同シリーズのサム・ファーステンバーグ監督によるスピンオフ的作品。

〇1993年 オンリー・ザ・ストロング ブラジルの伝統格闘技カポエイラを題材にした珍しい格闘アクション。製作は後に(サイレントヒル)シリーズや(バイオハザード)シリーズなどを手掛けダカスコスの(クライングフリーマン)や(ジェヴォーダンの獣)などでも製作を手掛けるサミュエル・ハディダ。

〇1994年 ダブルドラゴン 世界的に有名な傑作ベルトスクロールアクションゲームの実写映画化作品。あどけなさの残る主人公の一人を演じています。VHSのみのリリースが残念な作品。

〇1995年 キックボクサー5 シリーズ第5弾。勿論、もう1作目のヴァンダムは関係なくなり、アクションシーンでガンファイトまで登場するシリーズ打ち止め作品。

〇1995年 クラングフリーマン 恐らく、マーク・ダカスコス史上最高傑作(主演作では)。日本のコミック原作で東映Vアメリカとしてアメリカ主導で製作された日米合作作品。監督はなんと後に(サイレントヒル)で有名になるクリストフ・ガンズ。脚本はなんと(パルプフィクション)でアカデミー賞受賞のロジャー・エイヴァリー(ノンクレジット)、という実は豪華すぎる作品。

〇1996年 サボタージュ 勿論、同名のヒッチコック作品や近年のシュワルツェネッガー作品とは無関係なCIAエージェントもの。(ハードカバー黒衣の支社)などB級ホラー作品でおなじみティボー・タカクス監督作品。

〇1996年 D.N.A. ドクターモローの島 あまりに有名なH・G・ウェルズ原作(モロー博士の島)をヴァル・キルマー、マーロン・ブランド主演で再映画化したSFスリラー。監督は(RONIN)などの名匠ジョン・フランケンハイマー。

〇1997年 D.N.AⅡ 勿論続編ではなく原題が偶然DNAだったため、勝手に日本でDNAⅡとシリーズもののようにしてレイトショーでひっそり公開されたアクション作品。

〇1997年 破壊王DRAIVE 日本の東映とアメリカ合作作品。加藤雅也共演。内容的にはほとんど香港アクションのような感じでハイスピードカンフーバトル作品。ちゃんと劇場公開もされている作品ながらVHSのみの発売が残念な作品。面白いんですけど、、。

〇1997年 地獄のサイバーウェポン レッドライン ルトガーハウアー主演で(サボタージュ)など幾度となくコラボしているティボー・タカクス監督作品。

〇1998年 サンクチュアリ (レッドライン)に次いでティボー・タカクス監督と組んだ暗殺者アクション。今回はガンアクションメインで格闘シーンはほとんど無し。

〇1998年 フルブラント チャーリー・シーンが製作と脚本まで担当した入魂のポリスアクションでマーティン・シーンと親子共演も果たしている。

〇1999年 コマンドライン ザ・ベース (コマンドー)のマーク・L・レスター監督によるコマンドアクション。格闘アクションはほとんど無し。

〇2000年 SPY-N アーロン・クォック、藤原紀香主演の香港作品。ジャケットでおもちゃの銃みたいなの持っていますが、そんなシーンはありません。タイトルのNはおそらく名前からとっていると思われます。でも作品的にはジャッキーの(レッドブロンクス)を監督したスタンリー・トン監督作品なので結構秀作なアクション。

〇2001年 ジェヴォーダンの獣 実在の物語をミステリー仕立てで描いたクリストフ・ガンズ監督の出世作でマークダカスコスはアクション要因として登場。ヴァンサン・カッセルやモニカ・ベルッチと並んで登場する非常に目立つおいしいキャラクターとして大活躍。

〇2001年 リーサルトリガー DV夫から身を守るために、ワイルド刑事ダカスコスに訓練を受ける妻を描いた一応レディースアクション。

〇2002年 ディープコア2002 地殻変動を食い止めるために活躍する男たちを描いたパニックアクション。(インディジョーンズ)などのジョン・リズ・デイビスと(ブレードランナー)の名優ルトガー・ハウアーが出てます。

〇2003年 ブラックダイヤモンド ジェット・リーがハリウッドで売り出し中に製作されたヒップホップカンフームービー。監督は(ロミオ・マスト・ダイ)、(DOOM)などのアクション派アンジェイバートコウィアク、製作は(リーサルウェポン)シリーズのジョエル・シルバーという一流作品。

〇2004年 エアポート04 ジュリア・ロバーツのお兄さんエリック・ロバーツ共演作。原題は(JUNIOR PILOT)。主人公の少年が乗った飛行機で操縦士が操縦できなくなり、少年が代わりに操縦するというファミリー向けコメディ。なのにまさかのエアポートシリーズとして売り出す、という販売メーカー凄まじさ。

〇2005年 ソーラーストライク (愛と青春の旅立ち)、(メタルブルー)のルイスゴセットJR,共演の地球滅亡ディザスターパニック作品。幼稚なCGが切ない作品。

〇2006年 ザ・ブレイブウォー第442部隊 第二次世界大戦で活躍した442部隊を題材にした珍しい作品。ジェイソン・スコットリー共演。さらに、ノリユキ・パット・モリタとタムリン・トミタという(ベストキッド2)の出演者が二人も顔を揃えている色んな意味で貴重な作品。でも内容自体はC級、、。

〇2007年 AVA エイリアンVSエイリアン インベージョン ビリー・ゼイン共演のB級格闘アクション有り版(ヒドゥン)といった感じのバトルアクション。エイリアンは基本人間型なので特撮的な描写は一切無し。

〇2009年 イングロリアスセルビアン ジャケットのわりには、ダカスコスはゲスト出演でアクションは一瞬で終了するドラマ作品。ストーリーも無茶苦茶です。

〇2010年 アルティメットインパクト 共演にダニー・トレホ、トム・サイズモアといういつものB級常連キャスト。でもアメリカ・ロシア合作のそれなりの規模で製作されているアクション作品。

〇2013年 レジェンド・オブ・メダリオン 時空を越えた秘密の島 伝説のメダルを巡って時空を越えた少年の冒険を描いたファミリー向けのSFファンタジー作品。

〇2014年 オペレーションローグ ロジャー・コーマン製作のコマンドアクション。(ザ・グリード)主演で人気だったトリート・ウィリアムズ共演作。

〇2016年 ショウダウン 不死身の弾丸 まさかのマーク・ダカスコス本人の監督作品。しかも、キャスパー・バンディーン、アレクサンダー・ネフスキー、ティア・カレル、ケイリー・ヒロユキタガワ、オリビエ・グラナー、ドン・ウィルソン、マシアス・ヒューズ、シンシア・ラスロックと80年代、90年代のアクションスター大挙出演。まさに(エクスペンダブルズ)2軍チーム総出動!!そういう売りをジャケットに一切記載しないで販売するメーカーの凄まじさ。

〇2017年 アルティメットジャスティス ドイツ映画界の敏腕製作者がハリウッドで製作したB級アクション俳優共演のチームアクション。マイク・モーラー、マシアス・ヒューズなど格闘アクションスター集結作。

〇2017年 マキシマムインパクト (ロミオ・マストダイ)監督との久々のコラボ作品。悪役ながら結構目立っています。もしかしたら、本作の演技が(ジョンウィック)に繋がったのかもしれません。

〇2019年 ジョン・ウィック パラベラム 説明不要のキアヌ・リーブス主演の人気シリーズの第3弾。ダカスコスは実質的ラスボスとして登場。キアヌと壮絶なバトルを展開。世代的にはキアヌと同年代に活躍してきているので、同じ画面で活躍しているのが、なんかちょっと感慨深いです、、。

といった流れで、キャリア前半は、予算は少な目だけど、小味の効いたB級作品が多かったのですが、途中からは残念ながらC級、D級ぐらいの作品が多くなってしまいます。

それでも合間で気合の入ったB級作品でも活躍していたようですが、近年ではC級、D級の壁は越えられていなかったように感じます。

個人的には(クライングフリーマン)、(破壊王ドライブ)、(ジェヴォーダンの獣)と香港映画(SPY-N)あたりが楽しめて、その頃が一番勢いがあったように思います。

そんなB級、C級、D級街道まっしぐらなダカスコスでしたが、何故、どのようにしてそんなチャンスを掴んだのか不明ですが、突然の(ジョン・ウィックパラベラム)の実質的なラスボス役で見事な大復活!

メジャー作品では2003年のジェットリー主演の格闘アクション(ブラックダイヤモンド)以来16年ぶりの快挙です!

正直、近年の作品傾向を振り返ってみても、なぜ突然そんなメジャー作品のしかも非常に印象に残る重要な役柄で出演できたのか、全くの謎です。

かつては結構キレのあるアクションが好きで良く鑑賞していましたので、劇場で(ジョンウィックパラベラム)を事前情報なしで鑑賞したときは本当にびっくりしました。

最初見たときは、頭髪のツルツル具合もプラスで、まさか、マーク・ダカスコスが登場するなんて思ってもいませんでした。

もう、マーク・ダカスコスと認識してからは、正直、主人公よりも敵側を応援しながら鑑賞していました。

頑張れダカスコス!チャンスを掴め!

実際チャンスを掴んだかどうかは、今後の活躍次第ですが、個人的には大復活で大満足でした。

もう50歳台後半ですが、まだまだ、イケると思いますので、もう一花咲かせて欲しいところですね。

頑張れ!ダカスコス!

ダカスコスって、なんか声に出して言いたくなる名前ですね、、)

(逆にコラボ作の多かった監督ティボー・タカクスは言いにくいですね。)

それでは、本日もお立ち寄り頂き、ありがとうございました。

台風に気を付けて頑張っていきましょう。

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