【B級スター列伝!】日本が生んだ世界のニンジャスター ショー・コスギ

投稿者: | 2020年8月31日

皆さんこんにちは、まぁくです。皆さんいかがお過ごしでしょうか。予報では残暑が長引く、という事ですが、なんかそれも毎年聞いているような気がするのは気のせいでしょうか、、。このままのペースでいけば冬がなくなるんじゃないかとさえ思ってしまいます、、。

さて、前回あえて主演俳優や監督別に作品を観直してみるのはどうでしょうかと、ご提案しましたが、その時の少しのきっかけづくりにもなればと思い、

かつては一線で大活躍していたけれども、ある時期からスポットを浴びなくなってしまったスターや監督、

逆に今はそれほどスポットが当たっていないけれど、今後グングン人気が出そうなスターや監督、それぞれの作品をその個人ごとに年代順に少し振り返ってみたいと思います。

因みにタイトルに【B級スター列伝!】と書きましたが、レベルが低いという意味でのB級ということではなく、娯楽エンターテイメント作品で多く楽しませてくれたスターや監督たち、という意味でB級という表現を使っています。

まず今回は、80年代に苦労の末にハリウッドアクションスターになった日本人ショー・コスギの出演作について少し振り返ってみたいと思います。

まだ20代のころに単身渡米し、アルバイトと学業を両立させながら空手道場を開き、指導を行いつつ、俳優オーディションも受けまくっていたそうです。

この流れは同じく、アジア人でハリウッドでスターになった伝説の闘神ブルース・リーをちょっと思いだしますね。

その後苦労の末、(燃えよニンジャ)の敵役のスタントで注目され、後にブレイクする(ニンジャ)シリーズへと繋がっていったようです。

その出演作の絶頂期に製作された(ブラック・イーグル)にはブレイク前のジャン・クロード・ヴァンダムなども敵役として出演しており、

その作品の悪役演技で後の主演作品へのチャンスを掴んだと、考えるとショー・コスギの成功自体が、後のアクション映画界に大きな影響を与えていった、といっても過言ではないと思います。

それでは、そんなショー・コスギの出演作品を年代順に振り返ってみますと、

〇1976年 秘録ブルース・リー物語 アメリカ・韓国合作の偽ブルース・リー作品。オープニングでお墓から突如ブルース・リーのそっくりさんが飛び出してくる、という物凄いオープニングが凄まじい作品。VHSジャケットが凄いです。 

〇1978年 がんばれ!ベアーズ大疾風 日本遠征 シリーズ第3弾。アントニオ猪木なんかも出てくる無茶苦茶篇。

〇1981年 燃えよNINJA 主演フランコ・ネロの敵役として大注目を浴びた後のブレイクに繋がる最重要作。はっきりいってフランコ・ネロより強そうに見えます。唯一奇蹟のブルーレイ化。

〇1983年 ニンジャII 修羅の章 記念すべき初主演作。前作の悪役から主役に変わり、息子のケイン・コスギも出演。

〇1984年 ニンジャ シリーズ第3弾。日本ではビデオリリース後に劇場公開された。死霊のしたたりと同時上映という今考えたら物凄いセレクションですね、、。日本では恐らく一番有名な作品。ポスターにはニンジャムービー第1弾上陸、と書かれています、、。

〇1986年 デス・オブ・ザ・ニンジャ地獄の激戦 それまでのキャノングループで製作していたニンジャシリーズの最終作。VHSジャケットは知らない人のコマンドーアクションみたいに見えますが、、。

〇1986年 ザ・ニンジャ復讐の誓い 日本では未ソフト化でテレビ放映のみされたニンジャアクション。

〇1987年 ショー・コスギ88復讐遊戯 捜査官という役どころでニンジャの衣装にはならないが、戦うときの武器は手裏剣とかなので、基本的には同じような展開の作品。脱ニンジャ模索中の作品。それにしても主演俳優に年数入れるタイトルてどうなんでしょう、、。

〇1988年 ブラック・イーグル ジャン・クロード・ヴァンダムが敵役で注目を浴びた、その後のアクション映画に影響を与えた重要作。またケイン・コスギ出てます。こちらもエージェント役で脱ニンジャイメージの作品。

ブラックイーグルについてはこちら

〇1988年 アロ・ハサマー ハワイで知り合った若者たちのひと夏の思い出を描いた青春ドラマ。

〇1989年 ブラインドフューリー まさかの座頭市を正式に勝プロダクションから許可を得て、ハリウッド製作でリメイクした異色のブレードアクション。特別出演的な作品。

〇1991年 兜KABUTO 主演・原案・製作を担当した時代劇アクション大作。クリストファー・リーや三船敏郎も出演しているアメリカ・イギリス・日本の合作映画。出演作品中随一の超大作。

〇1993年 極東黒社会DRUG CONNECTION まさかの東映製作やくざ映画。実録任侠路線で香港マフィアも絡んでくるため、ジミー・ウォングも出演している作品。

2009年 ニンジャ・アサシン ニンジャが主人公の映画を韓国人が演じてハリウッドが製作する、という良く考えたら不思議な作品。

といった流れで、そのほとんどがニンジャアクション、というアクションスターの中でも異色の出演作品群となっています。

かなりニッチではありますが、全米ではショー・コスギ=ニンジャというイメージがあるぐらい唯一無二の存在だと思います。

おそらく、こういった存在感を持ったスターは今後も出現しないのではないでしょうか。

逆にいうと、そのイメージが強すぎたためにニンジャもの以外の作品への出演が少なかった、といえるかもしれません。

それまで所属していたキャノングループから巣立った87年以降の作品では、明らかに脱ニンジャを意識したような内容の作品が増えていますが、残念ながらイメージを拭い去れなかったような気がします。

もっと、いろんな作品で活躍を観たかったですが、その意志は息子のケイン・コスギが今現在、アクションスターとしてバリバリ活躍中ですので、今後大ブレイクして引き継いで頑張っていって欲しいですね。

ケイン・コスギも(ニンジャアベンジャーズ)などのニンジャアクションですでに活躍していますので、色んな作品で活躍している姿を観てみたいです。

それにしても、ショー・コスギ作品、ほとんどVHSのみでDVDリリースされてない作品ばかりですね、、。

少なくともちゃんと劇場公開されている(ニンジャ)と()はDVD発売されれば結構購入する人いると思うのですが、やはり時代的にソフトの販売は難しいのでしょうか。

ハリウッドで成功した日本が誇るべきスターのはずなので、もうちょっとスポットあててもらいたいですね、、。

それでは、本日はお立ち寄り頂きありがとうございました。

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