おすすめ度 ★★★★★★★☆☆☆
(アイアンブレイド)の前作となる【鎮魔師】シリーズ第3弾!!妖魔退治を使命とする鎮魔師や、色々なキャラクターが登場し、善と悪との壮絶な戦いを繰り広げる武侠ファンタジー!!ゲスト扱いだったあのキャラクターの覚醒の瞬間が描かれます!!
作品紹介
2023年1月8日公開
今回ご紹介する作品は、(アイアンブレイド)の前作となる(鎮魔師)シリーズ作品です。
それでは、まずはあらすじから、
趙王朝40年、朝廷と蛮族の間で、争いが勃発し、朝廷側は、騒動鎮圧のために鎮魔師を使って蛮族が支配する地域へと精鋭隊を派遣した。
その隊の一員になんとか選ばれたシンだったが、実はシンには本人も知らないある秘密の力があり、戦いの最中、
その強大な力が覚醒していくのだった!?
配給、ソフト販売メーカーの宣伝では【(マーシャルユニバース)スタッフ・キャストが再結集~~】と一番のセールスポイントのように書かれていますが、
そんなことより(アイアンブレイド)の前作です。
DVDのリリース順は前後してしまいましたが、本作はまさかの劇場で1月8日に封切られていますので、それを計算に入れると(アイアンブレイド)(詳しくはこちら)のDVDリリースが1月6日なので、、、
やっぱり前後して日本に紹介されたシリーズ作品となります。
それにしても、同じソードアクションをイメージする邦題ながらも、まるでシリーズものとは思えない邦題はなんとかしてもらえないでしょうか、、。
両作品ともにリリース基が違うので、各社の判断によるのかもしれませんが、2日置きに日本で紹介された続き物の作品なんて、タイアップすれば、いくらでも作品のセールスポイントになると思われるのですが、、、。
因みに1作目は2018年製作の(镇魔司:四象伏魔)で、2作目が2019年製作の(镇魔司:苍龙觉醒)となっています。
という事で、作品の本質を伝えないハッタリ邦題(オーディンとか斬鉄剣とか物語には全く関係ありません)のために、
鑑賞するまでシリーズものとは、全く気付かせない正真正銘シリーズ作品です。
ですので、(アイアンブレイド)でゲスト扱いで登場しながらも無茶苦茶活躍していたあのキャラクターが、
何故あのような姿になったのか、が明らかになります。
というか、こちらを先に鑑賞して意味を理解してから続編の方のゲスト登場に歓喜する、というのが本来の楽しみ方になるのですが、、。
ただ、それでも、本シリーズは本作以前に2作存在しますので、やはり説明が足りない部分も多く、さらに独特の設定による馴染みのない固有名詞等も多数登場しますので、
物語世界に入り込むまでには残念ながら一定の時間が必要となってしまいます。
それでも本題となる物語に突入すると、割と分かりやすい娯楽展開に入っていきますので、中盤以降はかなりの熱いドラマが展開されていきます。
で、本作の物語は、鎮魔師(道士のカッコ良い版のような感じです)である主人公一行(3人組小隊)が、ある地域での騒動鎮圧隊に抜擢されるが、
その目的地に向かう途中で、鎮魔師一行が、その騒動の基となっている蛮族のボスに襲われ、隊長の身に危険が及ぶ、
といういきなりのクライマックスのような展開から本題に入っていきます。
本作は(アイアンブレイド)もそうですが、このアクションとドラマのバランスが非常に良く、アクションもそれぞれ出演者が結構な部分を自身で演じていて、
CGでの法術描写も効果的に加えられて、非常にカッコ良い戦闘シーンが描かれていきます。
小隊3人のメイン展開に入ると、レディドラゴンとしての魅力を十分兼ね備えていた隊長の活躍が見れなくなってしまうのは残念ですが、
そこに行き着くまでのドラマがしっかりと描かれていて、
手柄を焦るあまり、他人を寄せ付けない小隊長のリーダーを担っている妹(実はこちらが主人公的な位置に近いです)を、
厳しい面がありながらも、実はいつも気にかけている妹想いの優しいお姉さん、という(良い面の)裏の顔がある、という非常にグッとくるキャラクター描写となっています。
その熱いキャラクターが、妹と物語の鍵となる若き鎮魔師を含む小隊を覚醒させるために自分の身を危険にさらして危機を切り抜ける、という非常に熱い展開を迎えていく事になります。
本シリーズは、(アイアンブレイド)も含め、このキャラクター描写が非常に際立っていて、さらにそのキャラクターにぴったりと合ったキャストによる名演もあり、
非常に物語に感情移入しやすい作品となっています。
そんなキャラクターを演じるのは、主人公である鎮魔師シンに(マーシャルユニバース)シリーズ(詳しくはこちら)と(こちら)や(アイアンブレイド)にも登場するワン・ルオジア、
物語的には主人公に近い(後半ワン・ルオジアの方が目立っていきますが)鎮魔師役で、(アイアンブレイド)やシェー・ミャオ主演の西遊記物(大神猴3情劫篇)等に出演しているハー・ランドウ、
そして、実際に動けるレディドラゴンとしてトニー・レオン主演の(大魔術師Xのダブルトリック)等にも出演し、凛々しい姉を好演しているジャイ・グオ、
という魅力的なキャストが参加した作品となっています。
使命を帯びた小隊3名は、なんとか問題となる蛮族を鎮圧しようと計画を練りますが、そのボスが獣主(獣の悪魔的な存在)に精神を乗っ取られてしまい、
実は外見には似合わずに情に厚い性格ながらも、野獣化してしまい、どうしようもないので、そのボスの妹と協力して倒す計画をたてる、
という敵と味方が共通の敵を倒すために協力する、という娯楽映画王道の展開へと突入していきます。
しかし、ボスの妹は兄を憎んでいるのではなく、なんとか収めたいけれども住民のためには倒さなければならない、
というドラマティックな要素も含まれ、さらに主人公側の隊長の妹は、何が何でも使命を果たしたい、という執念に燃えています。
そこに内面にある秘密を抱えた本来の主人公であるワン・ルオジアの物語と、軽薄ながらも実は親友のためなら自らの命も犠牲にする相棒、
そして中盤から別門派の僧侶が仲間として加わり、色んなドラマを含めながら、チームを組んで戦っていく事になります。
この僧侶も、前半からちょこちょこと登場しながらも、中盤本格的に戦いに参加する際には、カンフー映画ファンの方は『おぉっ!』となるような、
無茶苦茶カッコ良い登場の仕方で、主人公達のピンチに駆け付けますので、それぞれのアクションに行き着くまでのドラマや、
アクション自体を盛り上げる設定など、非常に娯楽映画としてバランスの良い、見所満載の作品となっています。
で、熱い戦いも主人公達の活躍で幕を閉じ、その功績を認められた主人公鎮魔師チームは、新しい任務に向けて再出発する、というシーンで終幕となります。
これは(アイアンブレイド)と同じような終わり方ですので、恐らくシリーズ毎回のお約束だと思われるのですが、
ここで、(アイアンブレイド)と同じように、、、、
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※↓以下は作品を真っ新な状態で鑑賞したい、という方はご注意下さい↓※
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すれ違う別鎮魔師チームが、、、
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作品情報
2022年製作 中国製作 SF武侠アクション
監督・脚本 フォ・スイチアン
出演 ワン・ルオジア、ジアイー・グオ、ハー・ランドウ
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