お薦め度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
80年代ホラーへのリスペクトの詰まったホラー好きによる、ホラー好きのためのモンスターホラー
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、明らかに80年代ホラー好きの監督のセンスが前面に出ているホラーファン必見の作品です。
それでは、まずはあらすじから、
1981年イリノイ州の平和な田舎町に住むスティーヴン家で5人が殺害される事件が起こった。
容疑者はその家の15歳の長男、ティモシー・スティーヴンスだった。
ティモシーはその場で責任能力のない異常者として精神病院に措置入院となってしまう。
しかし、実はかつて秘密の儀式で呼び出してしまった悪魔トリックスターに操られていたのだった。
ティモシーは本当に精神を病んでいるのか?それとも悪魔トリックスターの仕業なのか?
おそらく本作の監督・製作・脚本のトッド・タッカー監督はかなり80年代のホラー作品好きのようで、いたるところにホラー愛を感じる作品となっていました。
主人公の少年はホラー映画好きで特殊メイクに興味があり手製のホラーマスクなどを日々作成しています。
しかも非常に出来の良いマスクでした。
この設定で思い出されるのは(13日の金曜日)シリーズの4と5に登場したコリー・フェルドマン演じるトミー少年でむしろ設定はそのままです。
それとディアボロの姿や動きなどは(パペットマスター)シリーズも意識しているように感じました。
思春期の少年時代に邪悪な存在と対決するという設定は最近でもステーヴン・キング原作の(IT)シリーズや(サマーオブ84)など名作シリーズも多数あり、そういった作品にもリスペクトが散りばめられているような作品でした。
また作品の雰囲気に合わせて劇中に流れる音楽も80年代ホラー映画風味の音楽が流れていて徹底していました。
79分という短い上映時間ながら、そういったホラー作品へのリスペクトを見せつつ、親子関係の細かい描写なども丁寧に描いていて思っていた以上に楽しめるホラー作品でした。
という事で、本作は、ホラー映画好きの方は思っている以上には満足できる内容となっていますので、機会がありましたらご鑑賞ください。
因みに物語の本質とはあまり関係ありませんがジュリア・ロバーツのお兄さんエリック・ロバーツがほんの少しだけ出演していました。
誰かの友情出演とかでしょうか。
作品情報
2017年製作 アメリカ製作 ホラー
監督・製作・脚本 トッド・タッカー
出演 ダグ・ジョーンズ、カレブ・トーマス、サラ・ランカスター、エリック・ロバーツ
スタッフ・キャスト
出演は(シェイプ・オブ・ウォーター)や(ヘル・ボーイ)、(パンズ・ラビリンス)等のギレルモ・デル・トロ作品でお馴染みダグ・ジョーンズがトリックスター役で出演。
その他に(ZOOMBIEズーンビ)などホラー作品への出演の続くカレブ・トーマスなど。
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