おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
アレクサンダー・ルーが、(一応)ニューヨークの刑事としてユージン・トーマスとバディを組んでチャン・イータオ演じる極悪忍者軍団達と激闘を繰り広げるアクション満載の忍者映画!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、アレクサンダー・ルーが(一応)ニューヨークで刑事として活躍する忍者アクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
忍者としての修行を終えたジョンは、ニューヨーク市警の刑事となり、相棒のスペンサー刑事と共に日々悪と戦っていた。
そんなある日、ジョンは、麻薬組織の妨害によって罠にはめられ無実の罪で投獄されてしまう。
厳しい尋問にも耐えるジョンだったが、恋人にまで危害が及んだ時、怒りは爆発し、再び忍者となって麻薬組織に戦いを挑むのだった!?
アレクサンダー・ルー主演の忍者アクション作品です。
監督は、(ニンジャハンター炎の勇者たち)(詳しくはこちら)(アレクサンダー・ルーのザ・ニンジャシティ)(詳しくはこちら)や、
(ドーベルマンコップ)(詳しくはこちら)とアレクサンダー・ルーとのコンビ作品も多いジェームズ・ウー監督で、
本作でも、アレクサンダー・ルーの魅力を前面に押し出したアクション展開を演出しています。
主演は勿論(忍者大戦)(詳しくはこちら)や(新キョンシーズ)(詳しくはこちら)、(リン・シャオロウのゴーストパワーを持つ少女)(詳しくはこちら)等の
アレクサンダー・ルーで、いつも通りの高速早回しアクションをバシバシと決めていきます。
相棒役はアレクサンダー・ルーと共演した(ドーベルマンコップ)や、(忍者VS阿羅漢遥かなる王道)(詳しくはこちら)、
そして日本でも劇場公開された(カンフーキッド)(詳しくはこちら)等の台湾系のカンフーアクション作品で大活躍しているユージン・トーマスで、
今回はアレクサンダー・ルーの相棒役を、どう考えても(ビバリーヒルズコップ)のエディ・マーフィーそのままの恰好で登場し、
アレクサンダー・ルーをアシストしていきます。
で、アレクサンダー・ルーの師匠役で、(忍者ハンター炎の勇者たち)や(ドラゴンキョンシー)(詳しくはこちら)、
(新キョンシーズ)、(妖魔伝)(詳しくはこちら)等の多くのアクション作品で活躍しているジャック・ロンが登場し、忍者要素を掘り下げています。
で、主人公達が戦いを繰り広げる忍者軍団のボス役で、(妖怪奇兵)(詳しくはこちら)や(少林寺の復讐)(詳しくはこちら)等のチャン・イータオが登場し、
マスクで顔が隠れがちながらも、確かなアクションで作品を彩ります。
そんなスタッフ・キャストが結集した本作の物語は、忍者としての修行を積んだアレクサンダーがその後、ニューヨーク市警に努める型破りながらも正義感の強い警察官となり、
相棒役のユージン・トーマスとバディを組んで大暴れしていくところから始まります。
で、そんな暴れん坊バディコップが、今日も元気に悪党をぶちのめす大活躍ながらも、周りの被害は大きいので、
例によって上司に大目玉を食らって、言い争いになる、という刑事バディものにありがちなオープニングから本題へと突入していきますが、
本作はここから、大きく脱線していきます。
この上司が、実は陰ではあくどい事をしている、、、程度なら他の作品にもあるのですが、これが、どこからどう見ても悪党一味のリーダーぐらいのキャラクターで、
登場するなり、悪漢一直線な上に、勢い余ってトレーニング中のアレクサンダー・ルーの自宅にいきなり上がり込んで、
踏みつけにして、強引にトイレから麻薬(描写はないですが、悪党一味が仕込んだと思われます)を押収して、
いきなり麻薬所持で逮捕する、という無軌道ぶりで暴れまわります。
一応、その陰には悪党組織(忍者軍団)が控えて操っている、という展開なのですが、最初から最後まで悪人にしか見えないので、
刑事が警察側に濡れ衣を着せられているというよりも、ただ単に悪人に捕まっているようにしか見えないぐらいの横暴ぶりです。
見えない、というところで言うと、一応舞台はニューヨーク設定ですが、どこからどう見てもアメリカで撮影されたようには見えませんので、
香港、韓国、中国等、どこかのアジアのロケーションで、しきりにアメリカ国旗を画面に入れてアメリカ感を演出していますが、
アジア感独特の雰囲気が漏れ出ていますので、そういう画面全体を覆う胡散臭さが、またニューヨークで濡れ衣を着せられた荒くれ刑事ものとしての違和感を醸し出す結果となっています。
ただ、今観返してみると、その胡散臭さが、意外に味となっているのですが、、。
で、有無を言わさず悪者上司によって投獄されたアレクサンダーは、そこで、取り調べを超越した激しい拷問を受けます。
もう、ここまでくると刑事ものというより(ランボー)や(地獄のヒーロー)等の1人戦争もののような展開になっていき、
殴る、蹴るの暴行等(棒でスネも叩きます)は可愛いもので、しまいには鎖を首に巻いて左右から引っ張ったり、
額にパッドを張り付けて、電気ショックで廃人にしようとしたり、挙句の果てには面会に来た彼女を目の前で、薄汚く身体検査する、
という外道以外の何ものでもないような凶行に走ります。
流石に何なんでしょうか、、。
しかし、アレクサンダーは実は忍者なので、苦痛に耐える訓練は受けていて、辛い思いをしながらも、師匠に以前しこまれた、
荒行というか、いじめのような、
ただただ苦痛に耐える事だけを目的とした訓練の日々を走馬灯のように思い出していきます。
走馬灯はヤバいですね、、。
観ていて、非常に危ういですが、そこは鋼の精神でなんとか耐え抜き、彼女の恥ずかし目も目の前でなんとか見て見ぬフリを決め込み、
彼女もなんとか帰宅が許され(彼女も同じような扱いになるのもおかしな感じですが)、なんとか乗り切ったところで、
看守の『俺がお前なら、司令官(上司)には気を付けるぜ。あの人は女に手が早いからな。』
のたった一言で、キレて、速攻で手錠を外し、看守の隙を突いて脱獄してしまいます。
あんなに、我慢したのに!!
で、脱獄したアレクは、そのまま彼女の下に向かい、なんとか合流に成功しますが、想いが募ってしまったのか、久々の再会の高ぶりを表現しているのか、
ここからアレク作品のもう一つの特徴であるセクシー要素、ベッドシーンが始まります、、、
いつもの事です、、、、
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、、、、、、
、、、、、、
長い!!
まさかの、6分間!!!
98分の作品で!!
無言のベッドシーンがっ!!
長尺ベッドシーンを終えたアレクは、麻薬密売組織の知り合い(何故知り合いなのかは、説明がないので分かりませんが、要するに色々端折って、急に核心のすぐ傍まで迫ります)を訪ね、
暴力を使って、自分を罠にはめたと思われる相手の情報をすぐにゲットします。
※↓結構無茶苦茶なストーリーなので、特に問題はないかと思われますが、一応ここらら先は物語の核心部分にふれていますので、ご注意ください↓※
で、どうも麻薬売買ルートで、謎の忍者軍団を率いるタン氏という人物が暗躍していて、そのタン氏が自分を罠にかけたらしい、という事が分かります。
この辺も色々説明が省かれますが、何故アレクが狙われたか?というと、アレクの彼女(婚約者)が、高名なチャン博士の娘で、
チャン博士が開発している試薬が、麻薬患者に接種させると、立ちどころに麻薬中毒症状が緩和される、という夢の試薬で、
麻薬売買を牛耳る忍者組織にとっては、そんな凄い薬を作られてしまっては、商売に悪影響があるので、博士を抹殺、、、
しようと思ったら、忍者で強いアレクが邪魔なので、麻薬所持の濡れ衣を着せて逮捕させた、というあまりに回りくどいやり方で、悪事を働いていた、というのが真相となっています。
と言いつつ、後半、アレクを誘き出すために彼女と博士を誘拐する、という本末転倒な展開になりますが、、、。
で、本格的な忍者軍団との戦いと、刑事とのチェイス展開に入っていきます。
しっかりと描かれませんので、この追いかけてくる刑事が、善人なのか、それとも悪の忍者組織の息のかかったものなのか、全く分かりませんが、
とりあえず、刑事に関しては、アレクもそれなりに手加減はしているようです。
とは言いつつ、途中、森の中で、半裸になってロープを担いでハチマキを占めて、弓矢を射て追手を威嚇する、
という大人の(ランボー)ごっこ的なサバゲーも踏まえつつ、いよいよ忍者軍団との激闘に移っていきます。
この忍者軍団が、強敵で、(少林拳対五遁忍術)(詳しくはこちら)に登場した忍者のように、金、木、水、火、土を司る忍者たちが、
それぞれの特性を活かした技で攻めてきます。
その後ろに控えているのが、全ての黒幕であるチャン・イータオ演じるタン氏で、流石にアレクの力強すぎるアクションには及びませんが、本格派同士という事で、結構な激闘となっています。
で、この五遁忍者軍団は、作品世界内の忍者界でも有名なようで、勿論忍者界に長年席を置くアレクの師匠ジャック・ロンも、知っていて、
その激闘に決死の覚悟で向かうアレクに、長年の経験を基にしたありがたい五遁忍者対策を助言してくれます。
師匠曰く、、、
五遁忍者と戦うには、
未来と過去から力を得て、この世の幻の彼方を見る、そして精神を集中するのだ、
幻影を越えれば、勝機は見える。
師匠っ!!凡人には分かりませんっ!!
作品情報
1986年製作 台湾製作 ニンジャアクション
監督 ジェームズ・ウー
出演 アレクサンダー・ルー、ユージン・トーマス、ジャック・ロン、チャン・イータオ
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