お薦め度 ★★★★★★☆☆☆☆
ジョニー・トー監督黎明期の劇場未公開、未DVD化の傑作ガンアクションラブドラマ(本当にそんな感じ)が、まさかの配信専用作品として初お目見え!!
作品紹介
インターネット配信専用
今回ご紹介するのは、ジョニー・トー監督がそのアクションスタイルを確立した時期に製作された傑作ガンアクションです。
それでは、まずはあらすじから、
麻薬特捜班の刑事(ラウチン・ワン)は腕は良いが、部下や同僚、そして妻(カルメン・リー)にも人一倍厳しく、そして冷たい男だった。
そんなある日、捜査の過程で銃弾に倒れ、その後遺症で障害を追ってしまう。
それを機に、自分自身を見つめ直した刑事は、周りへの愛に目覚めていくのだった、、。
ずっと未公開のままになっていたジョニー・トー監督作品の突然のネット配信です。
ジョニー・トー監督自身の製作会社(銀河映像)を立ち上げる前の作品だったのか、他の(少林寺三十六房)などのショウブラザーズ製作作品に紛れての配信でびっくりしました。
製作はランラン・ショウとなっているので、製作にそんな大手が絡んでいたようですね。
そんな本作の内容ですが、79分という、ちょっと珍しいくらいに短い上映時間に手際よく、アクションとドラマ、ラブロマンスが混ざり合った物語で、非常にジョニー・トー節が炸裂していました。
流れとしては、前半にガンアクションが少しあり、中盤まではいかに主人公が身勝手な人物か、を描き、中盤の銃撃戦で負傷。
そこからは、障害と向き合いながら、自分自身を見つめなおして、結果として周りの愛に気づき、改心していき、
後半のガンアクションになだれ込んでいく、という展開になっています。
正直、もう少し引っ張っても良いのでは?と思えるぐらいタイトな展開となっています。
前半の俺様節全開なラウ・チンワンはちょっと感情移入しにくいですが、後半愛に目覚めてからのラウ・チンワンはいつものちょっと、ひょうきんでお調子者的なキャラクターになり、非常にほっとします。
相手役のカルメン・リーも何故か、いつも幸薄系のキャラクターを演じる事が多いですが、本作でも終始笑わない、というか笑えない境遇の得意のキャラクターを演じていました。
あんまり明るい役を演じないのはなぜなんでしょうか。
そんな二人のドラマが展開するなか、後半の怒涛のガンアクションに突入しますが、このアクションは流石にジョニー・トー監督といった具合で、スローとカメラワークとド派手な爆発で非常にカッコ良い名シーンとなっていました。
正直、このシーンだけでもご飯三杯いけるぐらいの熱量です。
このガンアクションを観るだけでも鑑賞する価値のある作品となっていますので、視聴環境のある方は一度ご鑑賞されてはいかがでしょうか。
インターネット配信専用作品は、いつ配信終了するか分からないので、未公開、未DVD化作品に関しては、早めのご鑑賞をお勧めします。
この機会を逃すと二度と鑑賞できなくなってしまう可能性が高いですので。
作品情報
1995年製作 香港製作 アクション
監督 ジョニー・トー 脚本 ヤウ・ナイホイ
出演 ラウ・チンワン、カルメン・リー、ルビー・ウォン
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