修行度 🔥🔥🔥●●●●●●●
(MEG・ザ・モンスター)や(ディープブルー)の設定を頂いた、香港有名歌手アレックス・フォン主演のあまりにチープ過ぎる中国サメパニック作品!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、香港歌手アレックス・フォン主演のサメパニック作品です。
それでは、あまずはあらすじから、
海洋学者ミン(アレックス・フォン)は、絶滅危惧種保護のため、海底にある海洋遺伝子研究所を訪れるが、
そこでは、運営しているチン社長によって、ホホジロザメの個体数を増やすための危険な実験が繰り返されていたのだった。
そんな時、実験によって知能の上がったホホジロザメの暴走が始まる!?
中国映画の人気ジャンル、アニマルモンスターパニックの中のさらに人気のサメパニック作品です。
今回の主演は、香港の人気歌手で、俳優としても(カンフーサイボーグ)や、(トランサー霊幻警察)、(サウンド・オブ・カラー地下鉄の恋)、(レクイエム最後の銃弾)(ドラゴンコップス)等、多くの有名香港映画にも出演しています。
しかも、歌手活動前の2000年にはシドニーオリンピックに香港代表として出場し、メドレーの記録を保持するほどの実力の持ち主で、
運動選手、歌手、俳優とマルチな才能を発揮しています。
因みに英語名はアレックス・フォン(方力申)と(天使行動)(詳しくはこちら)等に出演しているアレックス・フォン(方中信)と英語名とカタカナ表記が同じですが、全くの別人です。
で、そんな経歴を持つアレックス・フォンが、水辺でサメと戦う作品に主演する、という事で非常に期待が高まる作品となっています。
そんな本作の物語は、海上に浮かぶ海洋遺伝子研究所で、絶滅危惧種であるサメを繁殖させるために、遺伝子実験を行っていますが、
その方法が、かつてサメに足を噛みつかれ、再起不能ともいえるダメージを負いながらも、遺伝子工学博士が開発した試薬によって足の機能を復活させた主人公と同じ試薬を、
勝手にサメに投与する、という感じで、中国作品特有の自分勝手な、悪人丸出しの若手社長によって、
勝手にサメ実験が行われた挙句に、本筋の研究者と助手が、その研究施設に招待されて、サメが暴走し始めて、パニックに巻き込まれる、
という善人が踏んだり蹴ったりな目に合っていきます。
で、実験によって知能が上がったサメが、人間達を餌食にするために、わざと追い込んだり、と計略を巡らしていきます。
この辺がモロに(MEG・ザ・モンスター)と(ディープブルー)な展開で、サメと海底にある施設でバトルを繰り広げる展開となっていきます。
大筋としては有名作品のあやかり展開ばかりですので、面白さも同じように、それなりには感じるはずですが、
そうは感じられないのは、やはりその予算の少なさ(か単に実力不足)からか、サメとバトルを展開するシーンでの表現が想像をはるかに下回る程のチープさで、
サメと戦ったり、サメから逃げたり、サメに襲われたり、等の水中シーンが頻繁に入るのですが、それが全て実際の水中ではなく、
普通の水の無い撮影所で上からロープで吊られた状態で、泳いでいる雰囲気を出す、という誰が見てもコントにしか見えないような緊迫感マイナス100%ぐらいの珍妙な表現で、
人が生き死にの瀬戸際に陥るシーンを強引に押し切っていきます。
もう、見れば見る程チープで、全く濡れてもいない、水分を感じさせないキャスト(女性キャストは勿論ばっちりメイクは崩れません)が、
なんだかんだとやりながら、サメの犠牲になっていったり、撃退したりします。
ついでに、犠牲になるときは『ガブリっ!』という効果音付きです。
作品内容的に笑わせる意図は感じませんので、恐らく怖がらせようとしているのだとは思われますが、犠牲者が出る度にコントシーンに突入してしまいますので、
初めてサメ映画を観た、もっと言うと映画はほとんど観た事が無い、というぐらいに、こういうシーンを見た経験がない方ではない限り、
そのドリフのコントのような水中シーンに、怖さを感じることはできないのではないでしょうか。
もはや、ワイヤーワーク映画!!
武侠映画でもないのに!!
かといって、他の中国配信専用のアニマルパニック作品に比べて全体的な内容としては、特に目立って劣っているわけではなく、
どんぐりの背比べ、ぐらいの内容ですが、水中シーンのチープさが、他の作品と比べて際立って劣っているために、
余計に修行覚悟がいるような作品となってしまっています。
個人的には、だったらアレックス・フォンのような有名人を香港から招かずに、無名のキャストだけで予算を抑えてその分CGなりロケ撮影なりに費やせば良いと思うのですが、
恐らく、このジャンルも同じような内容の作品ばかりで、無名キャストで製作しても、何かの引きが無ければ、視聴数も厳しくなってきているのではないでしょうか。
という事で、内容的には、どこかで見た事のある展開ばかりの作品ですが、元香港代表の水泳選手で有名なキャストが、
まさかの水のないセットで、空中から吊られて泳いでいる動作をする、というなんとも奇妙な、ある意味珍しい(貴重とは言い難いです)作品となっていますので、
変わった作品好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
そろそろ、中国映画のモンスターパニックジャンルも陰りが見えてきたような、、、。
あと、個人的に一番噴飯ものだったシーンは、後半登場人物の一人が犠牲になってしまう展開で、それはやってきました、、、(一応、後半の展開に触れていますのでご注意ください)
!!!!!
!!!!!
女性『か、、、彼がサメにっ!!!』
寝袋っ!!!
しかも、結構平気そう!!
作品情報
2022年製作 中国製作 モンスターパニック
監督 ワン・リャン
出演 アレックス・フォン、チョウ・ウェイトン、ウェン・ドンジュン
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まぁくさん、お久しぶりです。
「あなたの知らないワゴンセールの世界」のS原です。
今回の「ジョーズ・ザ・モンスター」!
ひさしぶりにハリケーンマックスな内容(演出)ですねえ、もう大笑いしました~!
いやー、ぼくも、かなりのB級映画を観てきましたが、さすがに水を使わない水中の場面は観たことがありません。一応、Z級サメ映画でも一応、海とかプールなどで撮影してますからね。というか、寝袋の画像には腹がよじれるかとおもうくらい笑いました。寝袋って!(笑)
この映画、みんなで上映会したら盛り上がるでしょうねえ~!ワールドカップ後の渋谷よりも盛り上がるかも、です。(Z級映画ファンだけは・笑)
それにしても世界は広い・・・そう思わざるを得ない映画でした・・・
S原さん、こんにちは、お久しぶりです!いつもありがとうございます!(ジョーズ・ザ・モンスター)はなかなかのハリケーンマックス映画ですよ!サメ映画なのに、何故水中ではなく、空中でのワイヤーワークで表現してしまうのか、理解に苦しみますが、おかげで、他のB級サメ映画では出せない(出さない)ような独特の見所のある作品となっています。しかも、演じているのが元水泳選手でもある俳優というキャスティングもまた特徴となっていて、空中(水中のつもり)での泳ぎ方が、他の人ではしなさそうなリアルな水かき(空気かき)動作をする、という努力が、またなんとも緊張感を削ぐようなシーンを生み出しています。さらに、クライマックス近辺では、犠牲者がサメ型の寝袋で平然と眠っている(ように見える)トンデモシーンまで登場しますので、何かのはずみで鑑賞する機会がありましたら、試しにご鑑賞してみてください。ただ、全体的にデジャヴ感は満載です!