おすすめ度 ★★★★★★★☆☆☆
(ドラゴン特攻隊)のジュ・イェンピン監督、(レディニンジャ)のヤン・ホイサン主演で、敵役に和製ドラゴン倉田保昭、大島由加里、というオールスター出演によるカンフーアクション満載の現代アクション!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、台湾・香港映画の一番元気な時に製作された娯楽アクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
【ネズミ】と呼ばれる強盗団が金塊を強奪した事件を追っていた刑事フー・パイ(フー・グア)と相棒の探偵ラン(ポーリン・ラン)は、
捜査を進めるうちに、金塊を狙う闇組織に命を狙われる事になる。
さらにその金塊を狙う怪盗カップルも登場し、金塊をめぐる三つ巴の戦いが始まろうとしていた!?
(悪漢探偵)シリーズや(男たちの挽歌)等、現代アクションを中心に製作していたシネマシティ社による娯楽アクション作品です。
一応、製作は香港ですので、香港映画ではありますが、ほとんど台湾系のスタッフ・キャストが揃っていますので、
実際は香港・台湾合作作品という感じではないでしょうか。
主演は(レディニンジャ セクシー武芸帳)(詳しくはこちら)や(レディニンジャ2夜霧の忍び凧)(詳しくはこちら)、(妖術大変化)(詳しくはこちら)等の台湾の人気女優ヤン・ホイサンで、
他の忍者作品ではスタントマンとのバトンタッチがバレバレで、ほとんど動いていない印象でしたが、本作のヤン・ホイサンは、
何かに目覚めたのか、非常に良く動いていて、バック転がらみの難易度の高い技などは流石に吹き替えですが、
それでも、できるだけ自身でアクションをこなして、(レディニンジャ)製作から5年後の本作では、アクション女優として各段に身体能力がアップしています。
超絶アクションとまではいきませんが、アクションシーンは絶えず、ぴょんぴょんと動き回ってアクションシーンを華麗に彩っています。
他の忍者作品のようにアクションしているのはほとんどスタントマンだけ、とも言えるような作品よりも、
本作のようなしっかりとしたアクションもこなし、さらに隙があれば仲間でも、したたかに騙してやろう、というようなキャラクターが痛快で、
日本でソフト化されているヤン・ホイサン作品の中では、本作が一番輝いているのではないでしょうか。
それぐらいに役柄にハマっている作品となっています。
で、そんな痛快お姉さんとタオ・ダーウェイのカップルと、
歌手・俳優として台湾で活躍するフー・グア案じる刑事と同じく台湾で人気のポーリン・ランの捜査官コンビのドタバタを軸に、
和製ドラゴン倉田保昭率いる闇組織との金塊強奪騒動が展開されていく事になります。
さらに、闇組織側には、まだ香港映画デビュー間もない時期のシンシア・ラスターこと大島由加里も加わり大騒動に展開していきます。
笑いがふんだんに盛り込まれた整合性よりも勢い重視のドタバタ展開とアクション、という(ドラゴン特攻隊)や、(カンフーダンク)等のジュ・イェンピン監督作品らしく、
終始楽しいお祭りアクションが展開されていきます。
雰囲気的には(五福星)や(大福星)、(七福星)等の福星シリーズや本作も製作しているシネマシティ社の(悪漢探偵)シリーズに近い感じでしょうか。
笑い優先ながらも、アクション自体は超絶アクションメインで、特にクライマックスの倉田保昭VS大島由加里、ポーリン・ラン、ヤン・ホイサン戦は、非常に盛り上がり、
しかも(プロジェクトA)のセットの影響大な雰囲気のあるアジトで、激闘を繰り広げていきます。
このバトルも最初は動ける和製ドラゴンとシンシア・ラスターのバトルから始まり、そこへ動けるポーリン・ランの元気なアクションが参加、
さらにバトルの最終局面で、今までの出演作品ではそんなに動いているとは言い難かったヤン・ホイサンの頑張ったアクションが加わる、
という感じで、他の動けるアクションスター達に触発されてヤン・ホイサンも動けるようになったのでは?
と思えるぐらいに白熱した名勝負となっています。
という事で、笑いあり、超絶アクションあり、な終始楽しい香港・台湾映画らしい作品となっていますので、
香港映画好きの方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
1986年製作 香港製作 コメディアクション
監督 ジュ・イェンピン 製作 レイモンド・ウォン
出演 ヤン・ホイサン、タオ・ダーウェイ、ファン・シェン、倉田保昭、大島由加里、ユージーン・トーマス、チェン・ウェイロー、フー・グア、ポーリン・ラン
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