お薦め度 ★★★★★★★★★★
ブレイク・ライブリー主演、ジャウム・コレット・セラ監督による適格な演出がタイトな内容に冴えるサメパニックサバイバル!!
作品紹介
2016年7月23日公開
今回ご紹介するのは、ブレイク・ライブリー主演のサメパニックジャンルを借りた、絶望的な困難を乗り越える女性を描いたサバイバル作品です。
それでは、まずはあらすじから、
今は亡き愛する母が想い出に語ってくれたメキシコにある名もなきビーチにやってきた医学生のナンシー(ブレイク・ライブリー)。
勉強漬けの医学生生活に嫌気がさし、挫折しかけていた中のバケーションだった。
片言の言葉しか通じない人気の少ないビーチでサーフィンを楽しむナンシーだったが、そこへ一匹の獰猛なサメが現れ、バケーション気分は一転し、恐怖の時間を味わうことになるのだった!?
個人的にはサメパニック作品の中では断トツにベスト作品だと思います。
ジャウム・コレット・セラ監督の前半で無理なく状況設定をさっさと説明する手際の良さと、なにげに、そうと分からないように散りばめられた伏線が後半ピンチの際に回収されていく過程が非常に鑑賞していて心地良いです。
また、通常のサメパニック作品ですと、どちらかというとサメが主人公のような作品が多いですが、本作の場合、サメパニックジャンルを使った女性サバイバルがメインとなっており、どんな状況に陥っても決して諦めない主人公像は女性でありながら、完全にヒーロー的な成長へとつながる物語となっています。
例えて言うなら、漫画の【ジョジョの奇妙な冒険】にでてくる女性主人公の空条徐倫篇の中の一遍にあってもおかしくないような物語です。
ふとした事でピンチに陥り、そのピンチを、知恵と精神力と体力をフルに活用して乗り越えていく物語です。
それを、これまで(旅するジーンズと16歳の旅)やテレビシリーズ(ゴシップガール)などドラマ系の作品で活躍してきたブレイク・ライブリーが演じるわけですから、面白くならないはずがないですね。
それと本作は、ほとんどサメと対峙しているシーンがメインですので、一人芝居に近い内容です。
ですので、セリフのほとんどが独り言なのですが、時間経過に連れて変化を加えながら緊迫感を表現しつつ、それを違和感のない独り言で呟く、
というのは、恐らく、しっかりしたドラマで培った経験を持つ、ブレイク・ライブリーのような表現力のある人にしかできない役柄だと思います。
これを、多分無名の表現力の乏しいキャストが主演していますと一挙に作品のレベルが下がってしまうぐらいの適格なキャスティングだと思います。
全ての困難を乗り越えた後の本作鑑賞後の爽快感は、本作が他のサメパニック作品とは全く異なる作品であることの証明だと思います。
トレンディドラマのような邦題が少し残念ですが、原題の(the shallows)は浅瀬という意味で本作の状況設定を的確に表現しているタイトルとなっています。
サメパニック作品は無数にありますが、個人的には
本作は群を抜いてベストお薦め作品
ですので、暑さ真っ盛りの今の季節に気分だけでも涼しくなれる本作をご鑑賞されてはいかがでしょうか。
作品情報
2016年製作 アメリカ製作 アニマルパニック
監督・製作総指揮 ジャウム・コレット・セラ
出演 ブレイク・ライヴリー、オスカル・ハエナダ、ブレット・カレン
その他のサメパニック作品
B級魂溢れるデヴィッド・R・エリス監督の遺作(シャークナイト)はこちら
女子高生が古代遺跡をケーブダイブ中にサメに襲われる(海底47m古代マヤの死の遺跡)はこちら
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サメ映画のレビューは多いですが、これはダントツで高評価ですね!
確かにサメ映画はサメが主役でさうとーりー的にチープなものも多いですが、これは中々期待できそうです。ぜひ観てみたいです。
伏線回収はとても楽しみにしてます。
こんにちは、いつもお立ち寄り頂き、ありがとうございます。これは、凄く面白い作品ですよ!内容はかなりシンプルながらも、ピンチに陥る状況と、そこから脱出するための手段が上手く嚙み合っていて、さらにテンポも良いので、とても楽しみやすいサメ映画になってます。個人的には監督のジャウム・コレット・セラ監督作品が好みですので、公開されるたびに必ず鑑賞しています。本作以外では(トレインミッション)がお薦めです!良かったら本作と合わせて観てみてくださいね。そちらも前半で状況説明完璧にしながら、後半伏線しっかり回収してくれるパニックアクション作品となっています。面白いですよ!