おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
セガールが戦闘機パイロットとなり、コックピット狭しと最新鋭ステルス機を操縦する、資料映像満載の航空機アクション!!その手があったか!!
作品紹介
2007年10月27日公開
今回ご紹介するのは、スティーヴン・セガールが、元軍人で戦闘機パイロットを演じたいつものアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
訓練中の戦闘機パイロットの裏切りによって、最新鋭のステルス戦闘機が盗まれてしまった。
テロリストの手に渡る事を阻止するために、軍は類まれなる戦闘能力を持つ元軍人ジョン(スティーヴン・セガール)を招集する。
タイムリミットの24時間以内に奪還すべく作戦を開始するジョンだったが、その事件には大きな陰謀が隠されているのだった!?
セガールが、まさかの戦闘機乗りに扮してスカイアクションを展開するアクション作品です。
今回セガールは主人公ではありますが、恐らく軍提供の戦闘機の資料映像が映し出される時間がかなり長いため、
むしろ主役はステルス戦闘機?というぐらいにカッコ良い戦闘機のシーンが多い作品となっています。
そのカッコ良い資料映像の合間に、セガールが登場して、無双ぶりを発揮する、という流れになっています。
主役は戦闘機なので、勿論セガールが登場するシーンは少なくても物語は成り立つという、その手があったか?という作品になっています。
本来は、その手で良いのか?という感じですが、、、。
しかも、その戦闘機シーンは、勿論本物なので、そのシーンだけを観ていると見入ってしまうような迫力のシーンとなっています。
ただ、物語の本筋は、ある戦闘機乗りの裏切りよって強奪された最新鋭戦闘機を取り戻すために、何故か元軍人であるセガールが招集される、
といういつもの物語で、結局はセガールの無双が炸裂するのですが、物語が進むにつれ、せっかくテンポ良く進んでいる無双パートの流れを遮るように
戦闘機映像が挿入されてしまいますので、間延び感が半端なく、初めの内はカッコ良いと感じた本物戦闘機シーンも、
いつのまにか、まるで間の悪いテレビ放送のCMのように、ドラマの腰を折るようになっていってしまいます。
『また、戦闘機か、、、』の繰り返しです。
要するに、実際の資料映像とセガールアクションドラマの融合、というアイデアまでは良かったものの、あまりに資料映像に頼り過ぎて、
まるで戦闘機ビデオにセガールがゲスト出演しているような作品となっています。
そこは、もう少し比率を考えて、あくまでセガール作品、という部分をギリギリでもアピールしてもらいたかったところですが、どうでしょうか。
というより、他にも活躍しそうなキャラクターは数人登場するので、セガール登場シーンが少なくても、他のキャストの生身のアクションを増やす、
などでカバーできそうな気もするのですが、、、。
もしかすると、無名のキャストの出演料よりも、資料映像の方がコストが掛かっているので、比率が高くなっているのかもしれませんが、、、。
本作でもセガールが製作も担当していますので、恐らく出演シーンを少なくするように目を光らせていたようで、
例によって、後ろ姿は別人、声も部分的に別人、美女とベッドを共にするシーンでは、物語の前後の繋がりを無視するように、
そこだけ何故かいつもの身体の線の出ない黒革のコートを着用する(セガールの制服ですね)という役柄を越えた無双ぶりも散見されますので、
とにかく、セガールの出番少な目、で完全な主役、という無理難題をクリアするための資料映像と主人公の活躍シーンのバランスの悪さに、周りの製作者の苦労ぶりが伺えます。
という事で、セガールがステルスに乗って戦う、という事以外は、いつものセガール作品となんら変わりはありませんが、
他の定番の役柄とは少し違った役柄を演じているセガールを楽しむ事ができる作品にはなっていますので、
セガールファンの方や、アクション映画好きの方など、ご鑑賞されてみては、いかがでしょうか。
因みに本作の監督は、同じ年に(沈黙の激突)(詳しくはこちら)(沈黙の奪還)(詳しくはこちら)と連投しているミヒャエル・ケウシュ監督です。
この監督は実は、日本の郷ひろみハリウッド進出作品(ワイルドハート遥かなる荒野)の監督も務めている人物ですが、
本作以降の監督作がないのが気になります、、、。
もう、嫌になったのでしょうか、、。
出る芽を摘んだか!?セガール。
作品情報
2007年製作 アメリカ製作 スカイアクション
監督 ミヒャエル・ケウシュ 脚本 スティーヴン・セガール、ジョー・ハルピン 製作 スティーヴン・セガール
出演 スティーヴン・セガール、スティーヴ・トゥーサント、アンガス・マッキネス、シェラ・ベイトン
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