イレイザー:リボーン (ERASER:REBORN)102分

投稿者: | 2022年8月19日

おすすめ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆

有名作品の今さらながらのリブート版は、勿論シュワルツェネッガーは不在で、地味な印象ながらも、テンポの良いアクションが全編に散りばめられた痛快娯楽作品!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、アーノルド・シュワルツェネッガー主演で大ヒットした作品のリブート作品です。

それでは、まずはあらすじから、

証人保護プログラムの執行者であるメイソンは、犯罪組織の告発に踏み切った女性リナを守る任務に就くが、

赴任先の南アフリカで、孤立無援の戦いを強いられることになるのだった!?

あのアーノルド・シュワルツェネッガー主演の大ヒットアクションのリブート作品です。

珍しく原題も(ERASER:REBORN)とストレートなリメイクとなっています。

オリジナル版イレイザー

それにしても、何故今?という感じで、シュワルツェネッガーのゲスト出演等があれば雰囲気が出てよいのですが、

基本的には証人保護プログラムで守られるべき対象者と、執行官コンビと、証人を抹殺しようとする闇組織の戦い(追いかけっこ)を描いたシンプルでスポーティなアクション作品となっています。

新時代のイレイザー

テンポは凄く良いのでアクション作品としては楽しめますが、主演のドミニク・シャーウッドのオーラの無さ、というか普通の人感が、

個性の塊のようなシュワルツェネッガーの迫力とは、あまりにもかけ離れていますので、言われなければ、

イレイザー)のリブートだと気付く人は、ほとんどいないのではないでしょうか。

シュワルツェネッガーのような強烈な個性が存在しない分、その隙間を埋めるように、イケメン主人公と対象者の許されぬ恋、的な部分も掘り下げていきますので、

イレイザー)というよりは、ケビン・コスナー主演の(ボディガード)に近いような設定となっています。

しかも本作に登場するヒロインは、闇組織の妻でありながらも、組織を裏切って寝返る、という寸前まで闇組織の一員という立場でしたので、

おしとやかで、か弱い守られるべきヒロイン、という感じではなく、物凄く能動的に動きまくるキャラクターで、

ピンチには何度もなりますが、主人公の助けを借りずに自力でピンチを何度も切り抜けます

ヒーローそっちのけで、自身がヒーローとなるヒロイン

このヒロインが活躍するたびに、ただでさえ影の薄い主人公の存在自体がイレイズされそうなぐらいに薄くなっていきます。

主人公は黒Tの方です

ただ、そのアクションは、軽めではありますが、意外にテンポ良く、その都度盛り上がるような描き方がされていますので、

終始飽きることなく、楽しめるようにはなっています。

とは言いつつ、アクションのテンポ重視なので、主人公のひととなりや、同僚との関係性等、物語を盛り上げるはずの設定の説明も軽めなので、

裏切る、裏切らない、や信用する、信用しない等の展開になっていっても、いまいちキャラクターが良く分からないので、意外な事実にも意外性を感じない

というB級作品にありがちなお気楽感を終始感じてしまうのが、少し残念です。

前半で一瞬登場した対象者が、
後半でも再登場しますが、描き方が軽いので同一人物だと気付きにくいです

恐らく、この作品が(イレイザー)のリブートではなく、独立した普通のB級アクション作品という事でしたら、

アクションシーンも飽きずに鑑賞できますので、素直に楽しめそうですが、

タイトルで(RASER:REBORN)と期待値のあがるリブートをアピールしてしまっているので、オリジナルと比較されて、がっかりする、という人も多いのではないでしょうか。

とはいえ、(イレイザー)のタイトルが付いていなければ、鑑賞する人も大幅に減りそうですが、、。

という事で、シュワルツェネッガー版とは、関係性が薄いリブート作品ではありますが、

B級アクション作品としては、結構楽しめるお気楽アクション作品となっていますので、アクション好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

2022年製作 アメリカ製作 アクション

監督 ジョン・ボーグ 

出演 ドミニク・シャーウッド、ジャッキー・ライ、マッキンリー・ベルチャー3世、エディ・ラモス

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