おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
セガール主演、キオニ・ワックスマン監督の黄金コンビによる、いつも通りの無双アクション作ながらも、それなりにちゃんと出演しているセガールと監督の編集の上手さが光る、しっかりと楽しめるB級アクション作!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、いつものセガールがいつもの活躍を見せる、いつものキオニ・ワックスマン監督作品です。
それでは、まずはあらすじから、
凶悪な犯罪者を取り逃がした兵士アレキサンダーは、その後兵役を退き、ロシアのアパートでひっそりと暮らしていた。
ある日、隣人が悪漢に襲われている所を助けたことにより、激しい抗争に巻き込まれていくが、その闇組織の黒幕は、かつての宿敵だった!?
セガールとキオニ・ワックスマンの黄金コンビ作品です。
二人のコンビネーションも円熟味を増し、本作ぐらいになると、セガールの出演シーンの少なさを補うワックスマン編集の腕も上がり、
またセガールも結構機嫌が良かったのか、他の作品よりは割と出演シーンが多く感じましたので、意外と違和感なくB級アクションを楽しめる作品となっています。
スタントマン(周りで吹っ飛ぶ役とセガールの後ろ姿担当含む)の活躍や、共演者でいつものように主人公的な活躍を見せる(というか物語の実質の主役)脇役主役ビクター・ウェブスターの好演もあり、
アクションシーンも結構楽しめる作品となっています。
とにかくワックスマン編集が凄く、ほとんど一人で前に向かって話すだけのセガールのシーンに、後ろ姿担当スタントマン(これをスタントマンというのも違うような気もしますが)とのカット割りを巧みに切り替えて、
結構セガールが物語になじんでいるように誤魔化して整合性を付けていきます。
セガール自体はいつものようにあまり動きませんが、ラストバトルでは(ロボコップ2)や(ラッシュワー3)(24)等で活躍していたアジア系キャスト、ツィ・マーを相手に鬼の包丁という武器を振り回して
一応自らクライマックスアクションを演じています。
一瞬で勝敗がつく上に、どう考えても相手にとって不足あり、なのですが、、、。
で、今回のセガールの役柄は元兵士で、作戦行動中にに助けようとした子供を助けることができずに、さらにその事件に関わる裏社会のボスを取り逃してしまう、という過去を持つセガールが、
その過去のトラウマを払拭するように、その鳥がしたボスを付け狙い、ロシアまでやってきて、あるアパートに住むことになり、
そこで隣の住民である美しい女性と幼い妹と顔見知りになって、その姉妹のトラブルに巻き込まれていく、、
という感じで、冒頭の作戦行動シーンはさておき、基本的にはウォン・ビン主演の(アジョシ)や、ジェイソン・ステイサム主演の(SAFE)、
リーアム・ニーソン主演の(96時間)以降のほとんどのアクション作品、
サモハン・キンポー主演の(おじいちゃんはデブゴン)等の舐めてた隣人が実は強かった系の物語となっています。
ただ、そうは言ってもセガールですので、セガールを前にして、舐めてかかる、という設定自体がもう破綻してしまっていますので、
一応悪漢も舐めてかかりはしますが、結局いつものようにセガールが腕を一振りすれば、あっという間に吹っ飛んでいく、というお馴染みの展開に突入していきます。
で、トラブルに巻き込まれていた隣人の雇い主をたどっていくと、かつての宿敵に行き当たる、という物凄い偶然展開になっていくのですが、、
そういう事を気にしているとセガール作品は鑑賞できませんのでそこはスルーをお勧めします。
で、その隣人の兄に本来の主人公であるビクター・ウェブスターが登場するのですが、これがセガール作品の出演者とは思えないぐらいにあか抜けた感じのハンサム好青年、という感じで、
両親の借金を返済するためにやむを得ず、マフィア組織の手下として働いている、というな設定もなかなかカッコ良く、風貌とキャラクターがぴったりとはまっています。
むしろ、セガールの話、いらないのでは、、、と思ってしまうぐらいに魅力を放っています。
ビクター・ウェブスターはその後日本と中国合作の(オバーエベレスト陰謀の氷壁)(詳しくはこちら)や、(アイスアルマゲドン)等ちょっと微妙な活躍の仕方ですが、
ソフトな感じのB級作品のヒーローなどにはまりそうですので、今後も活躍に期待したいですね。
という事で、内容的にはいつものセガール作品とほとんど変わりませんが、ワックスマン編集の妙とビクター・ウェブスターの好演で
B級アクションとしてしっかり楽しめる作品となっていますので、セガールファンの方や、アクション映画好きの方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
セガール作品の中でも結構楽しめる作品ですよ。
あと、ラストで強引にベットシーンが入りますが、ヒロインは上半身裸になっている(バックショットですが)のに、
セガールはいつもの黒いレザーのロングコート着たまま抱き合っている、という違和感満載のシーンがありますが、
そこまでしても、やっぱりセガールは体型を晒したくないんですね、、、
そんなに嫌なら、そのシーンを挿入する必要もないと思うのですが、、、。
それと本作の役名アレクサンダーが気に入ったのか、この時期に撮影した他の作品(沈黙の処刑軍団)、(沈黙の制裁)そして2019年の(沈黙の終焉)と
同名の人物を演じていますが、物語的には無関係ですので、単に名前の響きが気に入った、とかではないでしょうか。
作品情報
2014年製作 アメリカ製作 アクション
監督・製作総指揮・脚本 キオニ・ワックスマン 製作 スティーブン・セガール
出演 スティーブン・セガール、ビクター・ウェブスター、ツィ・マー、ユリア・べエルデス
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