おすすめ度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
キョンシー隊に紛れて悪事を働く道士たちと、近所に住む子供たちの攻防を描く、台湾系のカンフー映画を多く製作するリー・ツォーナム製作による台湾製のキョンシーアクション!!
作品紹介
日本劇場未公開
テレビ放映タイトル 妖幻小子キョンシーグーニーズ
今回ご紹介するのは、キョンシーブームに乗ってリー・ツォーナンが製作したキョンシーアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
ある村で盗賊団が強盗を働き、数々の秘宝を強奪するが、その後仲間割れによって秘宝は行方不明となってしまう。
秘宝を持ち逃げした強盗団のメンバーはある宿屋で負傷した傷が原因で死亡するが、そこに居合わせた宿屋の主と仲間の毛道士の企みによってそのまま秘宝を横取りしてしまう。
そんな時、調度その村にキョンシー隊の一行が到着したため、宿屋の主と毛道士は、傷を負った強盗団の死体をキョンシー隊に紛れ込ませる作戦を立てる。
しかし、キョンシー隊には子供キョンシーも紛れており、既に近所の4人の悪ガキたちと親交を深めていたために、
この毛道士たちの悪だくみを阻止しようと子供キョンシー救出作戦を開始するのだった!?
(レディニンジャ/セクシー武芸張)や、(セイントスティック怒りの聖拳!)(詳しくはこちら)等の多くの台湾系のカンフー映画を製作、監督しているリー・ツォーナン製作による
キョンシーアクション作品です。
一応テレビ映画として製作されているようですが、実際にテレビ放映されているかどうかまでは分かりませんでしたので、
もしかするとビデオ発売のみとなっていたかもしれません。
ただ、日本では空前のキョンシーブームに乗って(妖幻小子キョンシーグーニーズ)というタイトルでテレビ放映もされ、
VHSも発売される、という人気ぶりでした。
という事で、テレビ映画ですので、それ相応の作品内容ではあるのですが、これが意外にもまともな内容となっていて、
台湾製作という事で(カンフーキッド)や(キョンシーズ)、(来来キョンシーズ)等のようにアクションものにキッズ要素をふんだんに取り入れた、
人気の流れをくむ作品となっています。
その和気あいあいとしたキッズアクション系シーンの合間(実際はキッズの方が合間ですが)に大人の道士たちの争いが描かれ、
キョンシーアクションも結構入りますので、まさに皆が見たかったキョンシーアクション作品となっています。
ただ、この物語メインは悪道士をリーダーとする盗賊団(速攻で仲間皆殺しで一人になりますが)と悪さはするけれども一応根本は善人な毛道士との争いですので、
そこに無理やり子供要素が加わります。
ですので、本来本筋であるお宝争奪戦にはキッズは無関係で、あくまで、その争奪戦に巻き込まれたキョンシー隊の中に交じっている子供キョンシーを救い出すために活躍します。
で、その救出作戦を実行しているうちに悪道士もなんとなく合流してきて、いつの間にか悪道士と毛道士、キョンシーとキッズという
微妙に無関係だった登場常人物たちが入り乱れてのバトル展開に発展していく、という流れになっていきます。
結構強引ではありますが、当時の粗製乱造気味で、内容が伴わないようなキョンシー映画群の中では割とまともな作品となっています。
アクションに関しては毛道士を演じているのが(ニンジャハンター炎の勇者たち)(詳しくはこちら)や、(ドランクマスター酒仙拳)(詳しくはこちら)等
多くのカンフー映画で活躍しているジャック・ロンで、
敵役の道士を演じているのが同じく(ニンジャハンター炎の勇者たち)で少林寺僧を演じているチャン・サンですので、
ここでまさかの(ニンジャハンター炎の勇者たち)の前半のバトルの再戦が実現しています。
流石にテレビ映画という事で劇場映画の迫力には及びませんが、それでも本当に動けるカンフースター二人の対決は、それだけで作品の見どころになりますので、
クライマックスに用意されているキョンシーバトルの合間の善悪の道士対決は、なかかなに見逃せないポイントとなっています。
という感じで、キョンシーブームの流れに乗って台湾映画界のお得意分野であるキッズアクション要素を取り入れた作品となっていますので、
キョンシー映画好きの方や、香港映画好きの方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
意外に楽しめますよ。
作品情報
1987年製作 台湾製作 キョンシーアクション
監督 張建佶 製作リー・ツォーナン
出演 ジャック・ロン、チャン・サン
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