修行度 🔥🔥●●●●●●●●
万病を治す奇跡の薬草を求めて雪山に入った探索隊が薬草を守るとされているイエティの餌食となっていくモンスターホラー!!
作品紹介
2021年9月17日公開
今回ご紹介するのは、奇跡の万能薬草を求めて雪山に入った探索隊が遭遇する恐怖を描いたモンスターホラー作品です。
それでは、まずはあらすじから、
万病に効くと噂される雪男草。
その途方もない価値を求めて雪深い山奥に足を踏み入れた捜索隊だったが、その周辺には雪男が生息する、という噂も同時に存在し、
ついにその真意を確かめるべく、未開の地へと入っていく事になる!?
万病に効くという奇跡の薬草を採取するために禁断の地に足を踏み入れた男女の捜索隊が遭遇する恐怖を描いた作品です。
この薬草、字幕ではまさかの【雪男草】という直接的なネーミングセンスで、いきなり不安感を煽る出だしで始まります。
最近の同ジャンルの作品では、こういった予算の少な目の作品で、雪山などの困難な場所で、都市伝説に登場する雪男(イエティ)等のUMAが登場する作品は、
少ない予算で効果的なリアル感を表現するために、POV撮影などで撮影のプロが撮影してない、という設定で、
手振れなどや、焦点が合わない、などのプロらしからぬ撮影が、逆に恐怖感を煽っていたりますが、
本作はそこは、少ない予算にも関わらず、正攻法で撮影する、という真正面からの表現に挑んだ作品となっています。
しかし、なんでしょうか、この漂うホームビデオ感、、、。
一応、劇映画としてギリギリ体裁は保っているものの、いきなりもう山奥に来てしまっている出だしといい、出し惜しみするかと思われた雪男の
中盤からのはっきり、くっきり着ぐるみと分かる演出法といい、
72分というとんでもなく短い上映時間なのに、尺稼ぎをしているような間の抜けたシーンの数々といい、
これは、本当にプロが撮影したのか?と疑いたくなるようなシーンの連続となっています。
しかも、本作が日本の映画館で上映されたという事自体が奇跡のような出来事ではないかと思われます。
個人的には劇場公開時、気にはなっていたけれども、見送った作品でしたので、これを実際に映画館で1800円支払って鑑賞された方は、
勇者として認定されても良いのではないかと思います。
という事で、突っ込み所が満載過ぎて、全部は指摘できないのですが、流石にちょっと笑ってしまったポイントを少し上げさせて頂きますと、
まず、中盤、機材やネット関係に強いピートというアジア系のキャラクターがメンバーにいるのですが、このピートが、
パソコンをネットに繋げようとしても、繋がらない、また再び繋げようとしても、繋がらない、というような
一人で、パソコンに向かってキーボードを操作しているなんてことのないシーンが、長回しで約1分ほど続きます。
脇役がパソコンをいじっているだけのシーンをパソコンの画面など手元が映ることなく、ただいじっているシーンに約1分です。
で、今度はピートが外の配電機の具合を確かめるという、どうでも良いシーンでまた数分、しかも作業完了と思ったら、
コードが抜けていたので、もう一度現場に戻ってしっかりコードをさして、ゆっくり、よたよた歩いて帰って来る、というシーンもじっくり撮影されます。
で、その頃隊長である女性とその部下が雪男草を求めて、ここにある、と当たりをつけている地点に歩いていくのですが、
そこに行くまでの中継地点に発信機のような機械を取り付るなんでもないシーンのさらになんでもないプラグを機械本体に差し込む、
というどうでも良いシーンも数回差込口にコードをさし損ねる、というシーンを挿入。
さらに、その後、この隊長と部下は争いになりますが、そこで出し抜かれた隊長が、全て奪われたと思ったら、手がかりの紙はポケットに入っていた、
と、ゆっくりポケットから紙を取り出して、『まだまだ挽回できるぜ』とばかりにほくそ笑むシーン、をわざわざ挿入、
さらに、その場からゆっくりと歩きだし、立ち止まって、首を左右に振って、首の骨を鳴らして、心地よさそうにしているシーンをわざわざ挿入、
という感じで、尺を稼いで稼いで、どうでも良いシーンを間延びさせてまで稼いだ結果が、上映時間72分、という根本的に何か需要な事を見落としているような構成となっています。
これだけでもプロか?という感じですが、さらに
物語上重要な事柄を話し合っている室内のシーンで、何故かカメラが後方から左右に回り込んだりして、安定しないので、
これは誰か(雪男)が、忍び込んで様子を伺っていて、隙をついて襲い掛かる加害者視点の演出かと思っていたら、ただ単にブレていただけだったり、
捜索に必要なタブレットを繋げるめの重要な機械(重要だと登場人物が言っています)について話しているシーンで、
その機械を見たキャラクターは『おお!』と驚いているぐらいに重要なリアクションを取っているのに、足元に設置しているその機械を映さずに、上半身ばかりを映しているシーン等、
とにかく、全体を通して、プロか?と疑問に思えてしょうがないようなシーンが続出します。
雪男もやたらと着ぐるみ感満載で興ざめですが、
段々とバトルが進むうちに、いよいよ人間の生き残りと雪男とのラストバトルとなっていきます。
で、どう戦うのかと思いきや、生き残りが、おもむろに雪男に向かって懐中電灯をチカチカ照らし始めます。
突然気でもふれたのか?という感じですが、
そのカチカチライトに照らされた雪男は、まさかのダメージを受けて、そそくさと逃げていく、といういきなりの大弱点が発覚します。
人間の顔の皮をはぎ取って、腕をもぎ取るようなパワーがあっても、懐中電灯をチカチカされると簡単にダメージを受ける、
という強いのか弱いのか分からない設定に驚きますが、一番の驚きは、その弱点を誰にも教わることなく何故か知っていた生き残りの女子の凄さに尽きると思われます。
という感じで、散々尺稼ぎをしてきた割には、重要な描かなければいけない要素をカットしたような急ぎ足のクライマックスに愕然とします。
しかも、このシーン、懐中電灯をチカチカやっている人間側のシーンは昼間で、ライトを浴びる雪男側のシーンは夜間、
という嘘みたいに強引な手法でクライマックスを盛り下げていきます。
そんなこんなで、ついに隊長と裏切り者隊員と女子隊員が、雪男草を見つけますが、
『あった!!!』と歓喜の声を上げるも、またしても雪男草が映らない!!!
これまでの展開である程度予測はついていましたが、
それでも、この雪男草を巡って、ドタバタを展開してきた作品で、いわば作品の主人公と言っても良いぐらいの存在を映さずに終わるなんて流石に考えられない!!
何度となくプロか?
と疑うシーンが散見されたけれども、これだけは譲れない!!
雪男草を映してくれ!!
ほんの少しだけで良いので、、、
ほんの少し、、
、、、、、
あ、、、
!!!!!!!!
映った!!!
どれ?(多分真ん中のちょっとだけ生えてるやつ)
隊長、どうやって見分けたんですか!?
作品情報
2020年製作 アメリカ製作 モンスターパニック
監督 ジャマール・バーデン
出演 カトリーナ・マットソン、エイミー・ゴードン、ローバート・バーリン
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音を立てたら超即死!な秀作モンスターホラーの第2弾(クワイエットプレイス破られた沈黙)はこちら
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