おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
89年に海外向けPCエンジンで発売されたゲーム(IT CAME FROM THE DESERT!)の映画化は、モーターサイクルバイカーVS巨大蟻軍団!!というシンプルな設定が潔い、テンポの良いモンスターパニックムービーに!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、隕石の成分によって巨大化した蟻と蜘蛛のハイブリットモンスターが人々を襲うモンスターパニック作品です。
それでは、まずはあらすじから、
モーターサイクルライダーのルーカスとメカニックのブライアンは砂漠地帯で行われるイベントに出席していた。
ひょんなことからイベント会場を抜け出した二人は、砂漠の洞窟にある軍事施設を見つけ、そこで蟻と蜘蛛を融合する実験が行われていた事実を知る。
さらに蟻の好物は多量のエタノールを含むアルコール、という事でイベント出席者に危険を知らせるためにバイクを走らせる!?
89年に海外向けPCエンジンゲームとして発売された巨大蟻退治ゲーム(IT CAME FROM THE DESERT!)を実写映画化したモンスターパニック作品です。
恐らく、そのゲーム自体が1950年に製作されたワーナー映画(放射能X)(詳しくはこちら)をモチーフにしたような内容となっていますので、
結果的に(放射能X)の続編のような設定の物語となっています。
(放射能X)を鑑賞して楽しめた方は、本作の設定に思わず二ヤりとしてしまうような物語展開となっています。
物語は基本的に砂漠が舞台となっていて、そこでモーターサイクルのイベントが開催されていて、多くの若者が集まっています。
で、パーティ的なイベントですので、かなりお酒も進み、皆上機嫌という感じですが、そこでなんとなく、はぐれた主人公コンビが、イベント会場の近くに何か怪しげな洞窟を発見します。
で、そこに入ってみると、案の定何かの実験施設で、そこには蜘蛛と蟻のハイブリットモンスターが大挙して巣を作っていた、
といういきなり本題に入っていきます。
で、そこにヒロインも合流し、蟻との対決となっていくのですが、蟻はエタノールが好物のようで、調度イベント会場ではエタノールと酒を混ぜたような飲み物が配られてるので、
イベント会場が危ない!という事になります。
と、同時にイベント会場では蟻によるパニック状態になっていて、餌として結構な人数が捕獲されてしまい、ついでにヒロインもさらわれてしまいます。
ヒロインに想いを寄せていた主人公は立ち上がり、命がけで救出作戦を開始する、というのが大筋となっています。
ゲームの映画化ですので、設定はシンプルで、蟻との戦いに入ってからは、ほとんどバトルシーンのみになってしまいます。
そうなってくると、前半の個性的なキャラクターたちの個性は薄まり、変人だった厭な奴キャラは突然良いやつキャラになり、
ヒロイン(演じるのはザ・スタンド(詳しくはこちら)や、ロボシャークVSネイビーシールズ等のヴァネッサ・グラッセ)も、
分かりやすく主人公と両想いになり、突然登場した博士はあっという間に退場し、散々引っ張っていたヒーロー役(必殺マン)も、あっという間に退場、
という具合にシンプルにヒーローである主人公と蟻とのバトルが集中して描かれます。
ただ、シンプルな展開ながらも、非常にテンポが良いので、観ていて飽きるという事がなく、単純な展開が逆に面白みになっていきます。
ガンシューティングゲームの映画化という事で、ゲームの良さを追求してそういうシンプルな展開になっているようで、俄然ゲームの方にも興味が沸いてしまいました。
という事で、ありがちな題材ではありますが、非常にテンポ良く、気軽に楽しめるモンスターパニック作品となっていますので、
(放射能X)を鑑賞された方や、モンスターパニック好きの方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
コメディ調でなかなか楽しい作品ですよ。
作品情報
2017年製作 イギリス・フィンランド・カナダ製作 モンスターパニック
監督 マルコ・マーキラークソ
出演 マーク・アーノルド、ヴァネッサ・グラッセ、アレックス・ミルズ、ハリー・リスター・スミス
↓ランキングに参加しています。宜しければ下記をクリックお願い致します↓