おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
殺された相棒の仇を撃つためセガール刑事が破天荒な犯人グループを追い詰めまくる!!初期セガール作品の勢いと暴力描写だけを抽出した一方的な暴力アクション!!
作品紹介
1991年10月5日公開
今回ご紹介するのは、スティーヴン・セガールがまだ動いてアクションをこなしていた時期の勢いのある刑事アクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
ニューヨーク、ブルックリンの刑事ジーノ(スティーヴン・セガール)は、相棒のボビーを幼馴染のリッチー・マダーノ(ウィリアム・フォーサイス)に白昼堂々、射殺される。
復讐に燃えるジーノは、マフィアの妨害など気にも留めず執念深くリッチーを追い詰めていく!?
まだ動いていた時の無敵のスティーヴン・セガール主演作品です。
(刑事ニコ法の死角)(ハード・トゥ・キル)(死の標的)と順調にヒットを飛ばしていた時期の作品で、本作の翌年にその後、勝手にシリーズ化される(沈黙の戦艦)が製作されますので、
まさにブレイク前夜に主演したバイオレンスアクション作品となっています。
このころのセガールはとにかくアクションスターらしく、しっかり動いていて、そのスラリと細めの外見なども含めて、
現在の主演作品とはまるで趣のことなる内容となっています。
動く、というのは当たり前なのですが、本作の場合、敵に腕っぷしの強いキャラクターが見当たりませんので、格闘にさえなりません。
では、どうなるのかというと、とにかく、有無を言わさず一方的に叩きのめします。
銃を持っていようとナイフを持っていようと、お構いなしに相手を叩きのめして、腕の骨を折ったりします。
勿論そこまでする必要もないので、過剰防衛を通り越して殺人レベルぐらいに再起不能にします。
酷い場合は完全に息の根を止めてしまいますので、見方を変えれば、まるでジェイソンのように標的を次々に始末していくバイオレンス作品ともいえるような内容になっています。
セガールのバイオレンス度が高いため、悪党が自業自得な目にあっている、というより弱いものいじめにしか見えないのが多少難点ですが、
本作では、その弱いものいじめ感を薄めるために、ウィリアム・フォーサイス演じる悪党の胸糞感をアップさせる、という方法で対処しています。
ただ、この胸糞感をアップさせてしまったがために、主人公であるセガールと幼馴染という設定なのに、いい歳したおじさんが、
一夜にして急激に破天荒でサイコな無法者になって町中を荒らしまわって、気に入らないものは全員殺害する、という無茶苦茶なキャラクターとなっています。二人とも。
だいたいここまでいってしまっては幼馴染という設定などは、まったく機能しなくなってしまっていますので、結局なところ無茶苦茶な事をし倒す悪党を追いかける無茶苦茶な刑事物語、
というシンプルな作品となっています。
ただ、無茶苦茶ではありますが、その無茶苦茶ぶりを補ってあまりある程の、セガールに勢いがあるのも確かで、悪党をなぎ倒していく痛快さが見ていてある種の爽快感があります。
勿論、この無茶な爽快感が、今現在のセガール作品には残念ながらほとんど感じられないこの時期のセガール作品最大の魅力で、
同じ時期にアクション御三家として活躍していた、ジャン・クロード・ヴァンダム、ドルフ・ラングレンには無かった部分で、
セガールの実際にこわそうなキャラクターだからこそ実現できた魅力だったと思われます。
という事で、とにかく、後先考えずに、ばんばん敵を叩きのめす爽快感、これがこの時期のセガール作品の特徴で、本作でも十分堪能できますので、
セガール好きの方や、アクション映画好きの方などご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
因みに、ウィリアム・フォーサイスの妹役で(バウンド)、(フェイスオフ)などのジーナ・ガーションが登場して一瞬ですが見せ場をさらっているのも見逃せませんよ。
作品情報
1991年製作 アメリカ製作 ポリスアクション
監督 ジョン・フリン 製作 アーノルド・コぺルソン、スティーヴン・セガール
出演 スティーヴン・セガール、ウィリアム・フォーサイス、ジーナ・ガーション、ジェリー・オーバック、ジョン・レグイザモ
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