おすすめ度 ★★★★★★☆☆☆☆
ハロウィンシリーズ正統続編の最新作は、惨劇の舞台となったハドン・フィールドの住民の怒りが集結してマイケルに向かっていくディザスター作品並みのパニックに満ちたハイテンション作品!!オリジナル版の登場人物が多数登場します!!
作品紹介
2021年10月29日公開
今回ご紹介するのは、1978年製作の傑作スラッシャー(ハロウィン)の正統続編シリーズの最新作です。
それでは、まずはあらすじから、
2018年、イリノイ州ハドンフィールド。ローリー・ストロード(ジェイミー・リー・カーティス)は、宿敵マイケル・マイヤーズを地下室に閉じ込めることに成功し、
屋敷に火を放って、40年間の戦いに終止符を打った。
しかし、駆け付けた消防士たちの消火活動によって命を取り留めたマイケルは現場にいた人々を虐殺し、再び町を恐怖に陥れるのだった!?
(ハロウィン)の正統続編シリーズの第2作目です。
前作はオリジナルの1978年版の直結の続編となっていて、2作目以降は完全になかったことにし、1978年の事件以降の事件の被害者であり、生存者であるローリー・ストロードが、
マイケル・マイヤーズの悪夢に悩まされ、周りに白い目でみられながら、それでもやがてくる決着のときを迎えるための準備をひたすら行っている、という燃える設定の続編となっていました。
本作はそこから2年後に製作開始された作品ですが、物語的には前作の直後の物語で、前作で生き残った家族3人が病院へと向かう物語と並行して、
その事件が起きていた同時刻に、町で行われていたハロウィンに関する行事の模様が語られていきます。
で、前作で決着がついたと思っていたマイケルは、実は生き延びていて、そのまま速攻で町を地獄に変えていく、という大筋となています。
要するに本作は前作の直後の一夜の物語なので、完全に続いていて、前作と合わせて前後編といっても良いぐらいの物語となっています。
前作で生き残ったマイケルは、ハロウィン前夜のハドンフィールドの町に放たれて、イベント中の住民達と戦うことになりますので、
町の住民大人数VSマイケル一人、という物凄い構図になっていきます。
通常のホラー作品の流れですと、殺人鬼が街に放たれはしても、せいぜい一人づつ犠牲になていくのを繰り返す、というパターンになりますが、
本作はマイケルの凶行から40年間という時間の経過によって、その事件が伝説と化してしまうぐらいの期間が経っていますので、
その間、街の住民たちにも心の奥底に浸透している恐怖感が蓄積されていて、皆それぞれがマイケルの陰に怯えているような状況になっています。
それが、今回の事件の再発によって一挙に恐怖がそのまま怒りとなって住民たちを突き動かしていきます。
この極限のパニック状態に置かれた集団心理の怖さは、スティーヴン・キング原作の傑作ホラー(ミスト)などの影響も感じられ、
どうしようもない状態に陥っていく人々の心理描写が細かく描写されています。
その住民たちには、まさかの面々が揃っています。
まずは、1978年版で、ローリーにベビーシッターをして貰っていて、命を救われたトミー少年が大人の姿、というかおじさん(当たり前ですが)になって登場。
リーダーとなって住民を率いていきます。
次にルーミス医師の助手として1作目に登場していたナンシー・スティーヴンス演じるマリオンが再登場します。
マリオンは通算2作目の(ブギーマン)とシリーズ7作目(H20)でも登場しますが、新シリーズの方では2作目以降はなかったことになっているので、
もう登場しないと思っていたのですが、しっかりマリオン役で登場してくれたのは嬉しいですね。
あと、1978年版でリンジー・ウォレス役を演じたカイル・リチャーズも再登場して、マイケルと再び対決することになります。
それらのオリジナルに登場したキャラクターがしっかりと当時の回想シーンと共に描かれていますので、非常にわかりやすく、物語に深みを与えています。
さらにこの再登場組に交じってまさかの再登場もあります。
個人的には、そのシーンが本作で一番嬉しいサプライズでした。
というような流れで、非常に上手くオリジナルへのリスペクトを織り込みつつ、物語は後半怒涛の展開へと突入していきます。
ただ、後半の展開に関しては、結構賛否両論ありそうな展開になっていきます。
40年間も続いているシリーズですので、何らかのしっかりした結末へと向かっていかないといけないのはわかりますが、
果たして、、!?という感じです。
シリーズ完結編となる(ハロウィンENDS)へと続く、という事ですので、本当の最後はどうなるのか?に期待が膨らみます。
でも、、、正直ちょっと不安です、、。
という事で、かなりのオリジナル版へのリスペクトを盛り込みつつ、完結編へと向かっていく重要作となっていますので、
ホラー好きの方、(ハロウィン)好きの方など、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
でも、絶対に新シリーズの1作目(前作)だけは鑑賞してからご鑑賞ください。
未鑑賞だと本作は途中から始まっているようにしか見えないので、かなり面白みが半減すると思われます。
作品情報
2021年製作 アメリカ製作 ホラー
監督・脚本・製作総指揮 デヴィッド・ゴードン・グリーン キャラクター原案・製作総指揮・音楽 ジョン・カーペンター
出演 ジェイミー・リー・カーティス、ジュディ・グリア、アンディ・マティチャック、ウィル・パットン、トーマス・マン、アンソニー・マイケルホール、カイル・リチャーズ、チャールズ・サイファーズ、ナンシー・スティーヴンス
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私設お化け屋敷を廻る様子を動画に収めたという設定のPOVシリーズ(ハロウィンレポート)はこちら
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