お薦め度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
(DENGEKI電撃)以来久しぶりのDMXセガール共演作はセガールは主役や相棒ではなく敵組織のボスとして少しだけ登場するリベンジアクション!
2019年製作 アメリカ製作 アクション
監督・製作 ジェームズ・カレン・ブレザック
出演 スティーヴン・セガール、ジョニー・メスナー、DMX
実質的な主演のジョニー・メスナーは近作の(狙撃兵)や(キリングゲーム)、(傭兵奪還)、(ワイルドバレット)などのB級作品で多く活躍している。
共演のDMXは本作のセガールと共演した(DENGEKI電撃)や、ジェット・リー主演の(ブラックダイヤモンド)などで活躍していた。
そして主演ではないが本作で18年ぶりにDMXと共演しているスティーヴン・セガールはもはや説明不要のレジェンドアクション俳優。
あらすじ
元警官のフランク(ジョニー・メスナー)は都会を離れ田舎町で一人で暮らしていたが、ある日音信不通だった一人息子のチャンスが何者かに殺害された事を知る。
殺された息子の復讐のため、町に戻るフランクだったが、調べていく内に街を牛耳るボス、デズモンド(スティーヴン・セガール)の息子が事件に関係している事実に行き当たる。
一方事件の担当者であるマンス刑事(DMX)はフランクに接触してくるが、マンス刑事には個人的なある理由があったのだった、、。
感想
はっきり言ってしまうと本作はセガール作品としてはハズレです。
とにかくセガールが出てこないし、色んな意味でも活躍しない。
最近のセガールの当たり作品はちゃんとした主役で、香港の旬のアクション俳優ルイス・ファンと共演した(沈黙の達人)や出演シーンこそ少ないですが一応、マイク・タイソンとのバトルが魅力的だった(沈黙の大陸)などがありました。
そして本作ですが、本作は主人公と敵対する組織のボス役です。
というか主人公が息子を殺した犯人に復讐する話ですが、その犯人の父親役です。
それが闇組織のボスだったという設定です。
この流れで思い出すのはキアヌー・リーブス主演の(ジョン・ウィック)があります。
企画意図もおそらく(ジョン・ウィック)的なアクションをやりたかったのではないかと思います。
しかし、志が低かった。
本作では後半になってセガールが乗り出してきた辺りでこれから主人公とバトルに突入していくのかと思いきや、あっさりと勝負がついてしまいます。
(ジョン・ウィック)だと、そこからが盛り上がる見せ場となるはずなのですが、本作ではその時点で上映時間残り10分ぐらいしかないのでバトル開始直後に終了となってしまいます。
ですので主人公でもなければ、相棒役でもなく、お助けマンでもなく、かといって悪役として活躍するわけでもなく、といった感じで色んな意味でセガールが活躍しません。
DMXとも18年ぶりの共演で、刑事役のDMXが活躍してセガールとバトルと繰り広げるのかと期待しましたが、DMXは登場早々に物語の本質とはずれてしまい、被害者の父親がメインのストーリーになってしまいますので、ほとんど共演シーンもありません。
沈黙シリーズ(日本で勝手にしてるシリーズですが)も長く続いていますが、この手のセガール作品は過去にも(沈黙の帝王)というのがありました。
そちらも主人公ではなく敵役で数分程度の出演で本作と同じジョニー・メスナーが出演していた作品です。
色々共通点もありますが、もしかしたら、本作を製作する事でセガールは同窓会がしたかったのではないでしょうか。
そんな気さえしてしまう作品です。
それでも沈黙シリーズ今後も続くと思いますが、多分新作あればまた、こりずに観てしまうと思います。
現時点で沈黙シリーズ完全制覇、またはほとんど鑑賞している方は間違いなく次もなんだかんだと鑑賞してしまうのではないでしょうか。
一種の使命感のような。
セガール症候群、といったところでしょうか、、。