お薦め度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
スティーヴン・キング原作の有名作とは無関係の、ラダ・ミッチェル製作・主演による、魔除けドリームキャッチャーに取り憑いた悪霊と戦う人々の物語!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、ジャンル系作品への出演の多いラダ・ミッチェル製作・主演によるホラー作品です。
それでは、まずはあらすじから、
母親の事故で心を閉ざしてしまった少年ジョシュとその父親(ヘンリー・トーマス)とそのパートナーであるゲイル(ラダ・ミッチェル)は、
療養のために、かつて住んでいた森の悪深くにある一軒家に引っ越してくるが、その地でもジョシュの悪夢は収まらなかった。
ある日、ゲイルとジョシュは、近隣をハイキングに出かけるが、そこである雑貨店を経営する女性に出会う。
そこで販売されている魔除け、ドリームキャッチャーには悪夢を追い払う力がある、という言い伝えを聞いたジョシュは、隠れて一つ持ち帰ってしまうが、、、。
邦題タイトル名、原題タイトル名両方ともスティーヴン・キング原作小説タイトルとその映像化作品名と同一ですが、全く無関係のオーソドックスなホラー作品となっています。
主演は(サイレントヒル)シリーズや、(エビデンス全滅)(詳しくはこちら)ホラージャンル系の作品への出演の多いラダ・ミッチェルで、
重要な役柄での共演に(インシディアス)シリーズや(ザ・グラッジ死霊の棲む屋敷)(詳しくはこちら)などでの霊媒師的な役柄での出演の多い、リン・シェイ、
というホラーファンには、そのキャスティングだけで観たくなるような魅力的なキャスト陣となっています。
さらに、主演の二人とも製作側も担当していますので、二人がしっかりと協力して製作した作品だという事が伺えます。
さらに、父親役で、懐かしのスピルバーグ監督の(E.T.)の主人公少年役を演じていたヘンリー・トーマスが出演していて、
最近はB級のホラー作品中心に活躍していたようなので、そんなホラーファンに向けたキャスティングとなっているのではないでしょうか。
というように、ホラーファン向けの本作ですが、内容としては、母親の死で悪夢を見るようになった少年が、魔除けのドリームキャッチャーを身につけたら、
もっと邪悪な存在に襲われる、という大筋となっていて、だんだんとおかしくなる子供に、命を狙われたラダ・ミッチェルが、ヘンリー・トーマスにその事実を伝えても全く信じてくれない、
というホラー映画の王道的な展開が、そのままストレートに描かれるホラーファン向けの作品となっています。
ですので、ヘンリー・トーマスはそれほど活躍することなく、リン・シェイとラダ・ミッチェルが邪悪な存在と対峙する事になりますが、
本作は、残念ながら、その存在が曖昧過ぎて、結局どういう存在なのか、までは語られる事なく、物語が進んでしまいますので、
解決方法なども、結構アバウトな対処法で、なんとなく先に進んでいきます。
リン・シェイも他のホラー作品だと霊媒師として活躍したり、お助けキャラとして戦ったりなどの、見せ場が多いですが、
本作では、色々と知っていそうで、実はそんなに知らないのか、ドリームキャッチャーを壊せ、ぐらいしか助言してくれません。
ですので、いつものような主人公のピンチを助けくれる頼れる助っ人ではなく、あくまで近隣で雑貨店を営むおばあさんとしての登場となっています。
もしかしたら、そういうお助けキャラクターとしてのイメージが大きいので、あえてそのイメージを逆手にとった普通のおばあさん役なのかもしれませんが、
後半いきなり再登場しますが、正直なんのために登場したのか、分からないような目に合います。
ヘンリー・トーマスしかり、リン・シェイしかり、割と波風立てる事なく、物語はラストまでなんとなく進み、一応ホラー作品らしい続編を匂わせるような終わり方で、終幕となります。
という事で、ホラー映画ファン必見のキャストで、何か期待以上の事が起こりそうな雰囲気はずっと漂っているものの、
特に波風たてることなく、すんなりと終わってしまう、という大人し目の作品となっていますので、逆にホラー作品を普段鑑賞しない、と言う方でしたら、
割と新鮮に楽しめるかとも思われますので、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
でも、ホラー好きでこのタイトル、このキャストだと、どうしても観たくなりますよね。
作品情報
2020年製作 アメリカ製作 ホラー
監督 ケリー・ハリス 制作 ラダ・ミッチェル
出演 ラダ・ミッチェル、ヘンリー・トーマス、リン・シェイ
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