お薦め度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
サメ+ゾンビ+ナチスな思いつく限りのB級要素を豪華に詰め込んだハイテンションSFアクションムービー!!
作品紹介
2021年2月19日公開
今回ご紹介するのは、サメ映画、ゾンビ映画、対ナチス映画の決定版(B級作品限定)的なSFアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
北極でナチス第三帝国の巨大な戦艦が発見された。
その戦艦の中では長年、兵士を超人化する新薬の開発研究が進められ、ついにその新薬が完成したのだった。
そしてナチスは現代に復活し、世界中で破壊活動が開始された。
それに対するのは70年前に、新薬の開発に携わったリヒター博士と二人の娘だった!?
サメとゾンビとナチスを同じ作品で観せる、というまるで(シャークネード)のアサイラム社が製作したようなゴッタ煮のアクションホラー作品です。
ナチスが登場する英語で会話のやり取りをする作品ですが、本作はまさかのドイツで製作された作品となっています。
なかなかチャレンジングな作品ではありますが、冒頭で懐かしいのB級アジアスター、ケリー・ヒロユキタガワが登場したり、
特殊効果スーパーバイザーに特殊効果の巨匠、トム・サヴィーニを招いたり、とアメリカB級作品に強く影響を受けた作品となっています。
サメやゾンビは多くのサメパニック映画の影響を受けていますし、ナチスが攻めてくる本筋は、その荒唐無稽な内容や、タイトルのロゴに至るまで、
かなり(アイアンスカイ)シリーズの影響を強く受けているように思われます。
しかしながら、期待のサメやゾンビ自体は、それほど本筋と絡むことなく、なんとなく、物語世界の説明とアクションの繰り返し、
という面白くなりそうな設定をそこまで活かし切れていない、というのが少し残念な内容となっています。
ナチスが開発した新薬の影響で男性は不死身の超人になり、女性はゾンビ化する、というのも説明一発ですし、何故サメに乗っているのか?何故飛べるのか?
などほとんど大事な説明はなく、物語は強引に進んで行ってしまいます。
ですので、絶えず流れているノリノリの音楽とも相まって、
どこかのアーティストのミュージックビデオを見ているような感覚で、感情移入することもなく見ている内になんとなく終わってしまう、
といった印象の強い作品となっています。
世界的な規模の物語のはずなのに、対処するのは主人公周りの姉妹と父親のみ、というのもちょっと強引すぎる展開となっています。
という事で、VFXなどはアサイラム社作品よりも結構豪華っぽいですし、巨匠トム・サヴィーニまで引っ張り出してきた割には、
アサイラム社作品ほどの高ぶりを得られない、というちょっと力の入れ所を見誤った感のある作品ではありますが、何気に観る分にはそれなりに楽しめる作品となっていますので、
B級作品好きの方などご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
それにしてもこういったタイプの作品で102分はちょっと長いような気が、、、。
その辺の気合の入れ方もちょっとズレてるんですよね、、。
作品情報
2019年製作 ドイツ製作 SFアクション
監督・製作・脚本 マーク・フェーゼ 制作 カースティン・フェーゼ
出演 トーマス・モリス、バルバラ・ネデルコーバ、エバ・ハーバーマン
その他のサメパニック作品
アサイラム社製作の女子二人のサバイバルがメインの結構真面目なサメパニック(ホワイトシャーク海底の白い死神)はこちら
(ウォーターワールド)に強く影響を受けたアサイラム社製のサメと人間の覇権争い(鮫の惑星)シリーズはこちら
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