お薦め度 ★★★★★★★☆☆☆
マックィーンの遺作は実在した賞金稼ぎの憎めないキャラクターとハードなアクションの対比が光る傑作ハードボイルドアクション!
作品紹介
1980年12月13日公開
今回ご紹介するのは、本作が遺作となってしまったスティーヴ・マックィーン主演の傑作アクションです。
それでは、まずはあらすじから、
保釈中の逃亡者を執拗に追跡し、何人も刑務所送りにしてきたソーソン(スティーブ・マックィーン)。
私生活では内縁の妻との生活を前に進める決心がつかず、決断から逃げてばかりいた。
そんなある日、かつて刑務所送りにした異常な受刑者から執拗にストーカー行為を受け、ついには内縁の妻にまで危害が及ぼうとしていた、、。
本作は実在した賞金稼ぎラルフ・ソーソンの実話を元にしたクリストファー・キーキンの原案を元にテッド・レイトンとピーター・ハイアムズが脚本を執筆しています。。
マックィーンの遺作であり、傑作アクションという事は情報として知っていたのですが、鑑賞する機会をずっと逃していた作品でした。
いろんなアクション作品を観てきて初めて本作の鑑賞となったのですが、前半マックィーンのちょっと天然ぽい感じなどがゆったりと感じてしまい、テンポがゆるい作品なのかと思っていました。
しかし、いざアクションに入るとそれまでのゆるい感じが嘘のようにハードなアクションの連続で途中展開される大型稲刈り機車(?)対トランザムのチェイスや、
地下鉄の屋根上に登ってのアクション、高層ビルの駐車場でのチェイスと車のダイブ、
など勢いのあったころのジャッキー・チェンアクション並みのデススタントアクションが目白押しで非常に楽しめる作品となっていました。
ちょっと天然で車の運転がめちゃくくちゃ苦手、
歳はとってきているいことを自覚しつつ内縁の妻もいて自分の子供を妊娠中、
だけど、前に進めずに決断できない、
といういわば完璧ではない実に人間味のあるキャラクターの日常生活感がアクションのハードさとの対比で上手くでており、
大筋はシンプルなストーリーなのに非常に深みのある作品となっていました。
本作を最後にマックィーンは亡くなってしまいましたので叶いませんが、
非常によくできたキャラクターですので同じスタッフ・キャストでの続編がもっと見たかったですね。
その後の結婚生活のお話とかいろいろ面白そうな物語ができそうです。
という事で何を今さらという感じの名作中の名作ですが、本作はお薦めです。
作品情報
1980年製作 アクション
監督 バズ・キューリック 脚本 ピーター・ハイアズム
出演 スティーブ・マックィーン、イーライ・ウォラック、キャスリン・ハロルド
スタッフ・キャスト
監督は(愛のメダリスト)のバズ・キューリック。
出演は本作が遺作となってしまった(大脱走)、(華麗なる賭け)などのスティーブ・マックィーン。
その他のマックィーン関連作品
その後にリメイクされたマックィーンの切ない演技が秀逸な(華麗なる賭け)はこちら
マックィーンに憧れる強盗犯の顛末(バニシング‘72)はこちら
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