皆さんこんにちは、まぁくです。いかがお過ごしでしょうか。
先日から邦画の古いホラー作品を鑑賞していたのですが、その決定版ともいえる作品を鑑賞しました。
タイトルは、、
(HOUSE ハウス)です。
VHSの時代に一度鑑賞したのですが、久しぶりに鑑賞し直してみました。
大林亘彦監督の初メガホン作品で、カルト的な人気を誇る名作中の名作です。
出演は南田洋子、尾崎紀世彦、三浦友和、などのスターとともにフレッシュな池上季実子、大場久美子、松原愛、神野美喜、田中エリ子など当時ハウスガールズと呼ばれて宣伝活動もしていたフレッシュな顔ぶれが主演しています。
物語としては田舎のおばちゃま、に久しぶりに会いに来た女子高生たちが、家自体に一人また一人と飲み込まれていく、というオカルト風味の青春ホラーで、
その映像センスと色彩感覚は今観ても、奇抜でエキセントリックな独特の世界観で、カルト作品として長年親しまれているのも納得の楽しい作品となっています。
とにかく、ハウスガールズの若さ溢れる存在感と南田洋子の落ち着いた怪しい魅力の対比が素晴らしく、テンポの速い物語展開と相まって、
まるで何かのPVを観ているような勢いで後半のお化け屋敷バトルまで一挙に鑑賞できてしまいます。
そのかなり独特の世界観は、当時の映画界でも異質だったようで、批評家などからは宜しくない評価をうけたものの、
後にだんだんと評価が上がっていって、今日まで愛される作品となったようです。
後半、若さ溢れる登場人物が一人づつ犠牲になって散っていく展開が、なんとなく夕陽を意識的に収められた風景と相まって、
ちょっとセンチメンタルな気分を沸き起こさせるという他には類を見ない独特なホラー作品となっています。
今現在は配信やDVDなどでも気軽に鑑賞できますので、機会がありましたらご鑑賞ください。
さて、レンタルビデオ・DVD店で店長として25年勤務した私が、商品を陳列するにあたって、(HOUSEハウス)のように店長としてお薦めできる作品などに、良く店長お薦めシールなどを添付していたりしました。
その選定基準は、メーカーが進めている作品をそのまま薦めたり、個人的に作品内容を確認して面白いと分かっている作品を薦めたり、
シリーズものの前作の人気の高さの実績から薦めてみたり、回転率を見越して多めに発注した作品だったり、と様々です。
で、今後はそんな個人的にお店に来られた方に『何か面白い映画ないですか?』と尋ねられた時に、
自身が実際鑑賞して面白いと感じた作品、
つまり、人に薦めても信頼を失わないような作品を中心に選定して
【元店長のお薦め!】として、ご紹介させていただきたいと思います。
ですので、過去にそういった問い合わせに実際に答えた作品などの古めの作品(なんせ25年間ありますので)から、
今、もし店長としてそういった問い合わせをうければ、この作品をお薦めする、というぐらいの最近の作品まで色々と取り混ぜてご紹介したいと思います。
定番の作品からカルトな作品、B級すぎるけれども実際鑑賞したら凄く楽しめる作品、など色々あると思いますので、
タイトルだけは聞いたことあるけれどもまだ鑑賞されていない方も、また、既にご鑑賞済みの方も、
『あー、そういうのあったなー。』程度に、もう一度興味を持ってもらって、ご鑑賞し直して頂く、きっかけにでもなれば嬉しいです。
皆さんのどこかの時代で、どこかの場末のレンタル店で、暇そうな店長に何気に尋ねてみたら、こう答えられた、程度に読んでいただけたら、と思います。
それでは、まずはこの作品からご紹介します!