お薦め度 ★★★★☆☆☆☆☆☆
新人レンジャーが、道に迷った挙句に謎の死体を発見してしまう、変わった設定の逃げ場の無いシチュエーションサスペンス!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、新人レンジャーが遭遇する恐怖の一夜を描いたシチュエーションサスペンス作品です。
それでは、まずはあらすじから、
山岳レンジャーの新人ウェンディは、今日も仕事に遅刻してしまう。
なんとか挽回しようと、仲間の任務と交代して、森林地帯の木々に広告を張り付けていく任務に出かける。
順調にこなしていると思われた任務だったが、いつの間にか進路を誤ってしまい、管轄外の崖に出てしまう。
しかし、そこまで行って、驚愕する。
崖の下に男性の死体を発見してしまったのだった。
応援要請するも、救援には時間がかかり、朝まで死体を監視しておかなければならないのだった。
そして悪夢の一夜が訪れる、、、。
低予算を逆手に取ったシチュエーションサスペンス作品です。
出演者はほぼ主演のカリーナ・フォンテスのみで、終始一人で困難と戦う作品となっています。
主人公のウェンディは新人レンジャー。遅刻の常習者のようで、今日も遅刻し、上司に説教を喰らいます。
性格もちょっと天然っぽい感じで、周囲の仲間からもそんなおっとりした性格を気遣われているようです。
そんなウェンディが友人の頼みで、任務を交代し、広大なパーク内の木々に広告を張り替えていく任務を請け負います。
で、任務開始ですが、早速天然っぷりが炸裂します。
まず、レンジャーでありながらスマホで音楽を聴きながら歩き廻ります。
途中に出会った仲間に声をかけられても、イヤホンをしているので全く気づきません。
非常に危険ですが、途中地図を無くしつつ、目的地のブライトンロックの頂上にについてみると、実はそこは違う場所の岩の上で、目的地とは遠く離れた場所である事が分かります。
そこで、急いで引き返そうとすると、崖の下に男性の死体を発見してしまいます。
で、本部に連絡すると、現場の状況を確保する必要があるので、その場にとどまるように指示されます。
そこから、恐怖の一夜が始まります。
身元不明の死体と一夜を共にする上に、地図は無い、スマホは充電切れ、気温は急下降、と色々重なる上に、命綱のトランシーバーをあろうことか、イラッとして捨ててしまいます。
天然にもほどがある、というか天然を通り越している気がしますが、
ウェンディが張り替えていた張り紙は、熊出没注意を呼び掛ける広告。
この上さらに、熊に襲われる危険も迫ってきます。
暗闇の中、何かの気配を感じつつ、ひたすら夜が明けて、応援の隊員の到着を待ち続けるウェンディ。
果たして無事生還なるか!?という展開となっていきます。
非常に低予算ですが、広大な自然によるロケーションと、変わったシチュエーションネタ一発と、音楽など80年代の名作映画へのオマージュなども入れ込みつつ、
なかなか興味を引っ張る秀作サスペンスとなっています。
観る人によっては、主人公の天然ぶりにイラっとしてしまうかもしれませんが、サスペンス好きの方などでしたら、変わった設定のシチュエーションが結構楽しめると思われますので、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
主人公を演じるカリーナ・フォンテスの天然ぶりが、結構ハマっていますよ。
それにしても邦題の(デッド・クリフ)、2009年のフランス製のホラー作品で同名邦題作品(厳密にいうとデッドとクリフの間の・ある無しの違いはありますが)が存在しますが、本作とは無関係です。
どちらも原題はまったく関係ないので、10年前に劇場公開されている作品と同じタイトルをわざわざ付けるほどに優れた邦題でもないと思うのですが、、。
恐らく、タイトルつけた担当者が、そのタイトルの作品が存在している事実を知らなかったのではないでしょうか。
知っていたのなら、せめてサブタイトルぐらいは付けるべきですね。
作品情報
2019年製作 アメリカ製作 サスペンス
監督・脚本 ロクサーヌ・ベンジャミン
出演 カリーナ・フォンテス、ケイシー・アダムス、エミリー・アルトハウス、ミランダ・ベイリー
その他の自然を舞台にした作品
女子高校生VS更生施設監視員(アーチャー地獄のデスロード)はこちら
就活中の女子大生VS田舎のならず者(ラストクリーク)はこちら
広場恐怖症の女子高生VS強盗団IN砂漠地帯(バッドチェイサー)はこちら
↓ランキングに参加しています。宜しければ下記をクリックお願い致します↓