おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
マフィアのボスである夫から子供を連れて逃げ出した母親が、森で偶然出会った元グリーンベレーの男の協力を得て、組織の追手と激闘を展開するレディースアクション!!、、、、、、と、、思いきや、、、という捻りの効いたサスペンスアクション!!



作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介する作品は、若干捻りの効いたレディースサスペンスアクションです。
それでは、まずはあらすじから、
犯罪組織のボスドニーを夫に持つクロエは、子供達を犯罪から遠ざけるためにFBIと取引し、子供達を連れて逃げ出すが、直ぐに見つかり捕まってしまう。
しかし、なんとか逃げ出したクロエは、森へと逃げ込むが、夫の部下達に追い込まれ銃口を向けられる。
そんな絶体絶命の危機に現れたのは、その土地を所有する元グリーンベレーのジェイクで、味方に付けたクロエは組織に逆襲を開始する!!

監督は、(マン・フロム・トロント)や(ペットセメタリー)等、多くの作品でスタントマンとして活躍しているデレック・バーンズで、
捻りの効いたレディースアクションスリラーを演出しています。


で、主人公となるクロエ役で、(バーストマシンガール)や(ナイト・オブ・ハロウィン)等のエミリー・アラタロが登場し、事件に巻き込まれて行きます。



で、主人公を助ける元グリーンベレー、ジェイク役で、(ベスト・キッド:レジェンズ)や(ジュラシッククロコダイル)等の
ティム・ロゾンが登場し、主人公に寄り添っていきます。



で、クロエを追うためにマフィアのボスが雇う凄腕ザック役で、(パシフィック・リム)や(トータルリコール)等の
ミルトン・バーンズが登場し主人公達を追い詰めて行きます。



そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、主人公であるクロエ(エミリー・アラタロ)が、子供を連れてマフィアのボスである夫ドニーの部下達から逃げて、
そのままFBIとの証人保護プログラムの保護下に入ろうと、モーテルで待ち合わせした姉に子供達を預けて、FBIとの待ち合わせ場所に向かうシーンから始まります。


しかし、ドニーの影響力は大きく、FBIにまで部下を潜り込ませていたため、クロエの裏切りは筒抜けで、
FBIとの待ち合わせ場所に現れたのはエージェントではなく、顔なじみのドニーの部下で、クロエは速攻で連れ戻されるために車のトランクに放り込まれます。


しかし、その道中、類まれなる行動力を発揮したクロエは、トランクをこじ開けて脱出、そのまま森の中に逃げ込んで行きます。

それに気づいた組織員たちは、勿論速攻で、誰かの所有地であるその森の中に侵入し、クロエの追跡を再開します。

で、その組織員の一人が、ついにクロエを発見し、連れ戻そうとしますが、予想外のクロエの反撃に逆上し、銃を取り出してクロエに銃口を向けたその時、、、、、、

、、、、、、森で、動物の狩りをしていた真っ最中のその土地の所有者であり、元グリーンベレーでもあるジェイク(ティム・ロゾン)がスッと姿を現します。

で、クロエに助けが必要かどうかを聞き、必要という返事を聞いて、、、、、

、、、、悪漢をライフルで射殺します。
あまりに突然の出来事に、茫然とするクロエですが、銃口を向けられていた命の危機を救ってくれた謎の男ジェイクに導かれるように、
衛星電話が備え付けられているジェイク所有の小屋を目指すことになります。


で、仲間を亡き者にされた残りの組織員2名は、ジェイクの車から元グリーンベレーだという情報を得て、
ドニーに現状を報告後に追跡を再開しますが、ふがいない部下に不安を感じたドニーは、強力な助っ人ザック(ミルトン・バーンズ)を呼び寄せます。


で、そんな状況の中、小屋へと到着したクロエとジェイクは、お互いの身の上話に花を咲かせ、クロエは夫がマフィアのボスで、子供達を悪の世界に入らせないためにFBIと取引して逃走中だという事、
ジェイクは、元グリーンベレーで長年の兵士生活の影響で、都会では暮らせず、他人とも距離を置いてしまうので、人間関係が上手くいかずに山小屋で暮らしていることなど、
お互いのひととなりを話し合っているうちに、二人は急接近し、クロエは孤独ながらも、心根の優しい不器用なジェイクに惹かれていきます。


一方、現地に到着したザックは、鋭い判断力と情報収集力で、既にジェイクがグリーンベレーのエリートだった事や、
数年前に【戦闘疲労】を理由に軍を退役している事を調べ上げていて、襲撃準備を開始します。

で、翌朝、組織員二人を引き連れて作戦を開始したザックは、隙を突いてなんとかクロエを捕らえる事に成功しそうになりますが、
本領を発揮したジェイクの、クロエでさえも驚愕する大反撃に合っていく、、、、!!
、、、、、、という流れが、本作の大体の大筋となっています。



子供達を守るため、夫をボスとするマフィア組織と激闘を展開するレディースサスペンスアクション作品です。
出だしは、ありがちな悪党に追われる女性の孤軍奮闘を描いたオーソドックスなサスペンスアクションとして始まりますが、

主人公自身は特殊訓練を受けているエージェント等ではなく、ごく普通の女性ですので、悪党達に勝てそうな要素がなく、抵抗しながら逃げる展開の一点張りなのですが、
他人を寄せ付け無さそうな雰囲気を醸し出す元グリーンベレー(前半では元マリーンズと説明されていますが、、、)ジェイクと出会い、味方に付けることで、大反撃の武器を手に入れる事になります。


舐めてた相手が、、、系の作品等、主人公のカウンターパンチを見せ場とした作品は無数に存在しますが、
反撃の原動力が主人公自身ではなく他人、という設定の物語は珍しく、悪漢達を実際に倒していくシーンのほとんどは主人公以外のキャラクターが担って行く事になります。

しかも、ロマンス展開もあったりして、ありがちな題材を使って、色々と違う要素も取り込んでいくのですが、
本作は、そんな『ちょっと違うな、、。』と感じたり『ん?』と気になる点が所々見受けられたり、というちょっとした違和感が、

中盤あたりの反撃シーンを皮切りに、ドドドッという感じで前面に出て来てそれぞれの立場が入れ替わり、後半はまるで違う映画の様な大展開に突入する、
という、捻りの効いたサスペンスアクション作品となっています。

あまり、捻りの要素があると強調してしまうと、身構えて鑑賞することになってしまいますので、詳しくは割愛させて頂きますが、
少しでもそういう情報が無いと、ありがちな日本版DVDジャケットを一目見ただけでスルーしてしまう方も多いと思いますので、
ちょっと変わった展開もある作品だという事だけでも覚えておいていただければと思います。

因みに、例によって日本版のDVDジャケットに二丁拳銃で映っている人物は、本作の主人公とは似て非なる別人で、
二丁拳銃で悪漢と戦うシーンは一度も登場しません、、、、。あるあるですね、、、、。

物語展開だけではなく、主演二人もジェイク役のティム・ロゾンは、捻りの効いた難しい役柄にぴったりとハマった名演を披露し、
ほとんど表情の変わらないクロエ役のエミリー・アラタロも、本作の物語展開のおいては、追い詰められ過ぎて表情がこわばっているように見えて、
役柄にぴったりとハマっていて、物語の緊迫感を非常に盛り上げています。


という事で、出演者の少ない低予算系の作品ではありますが、設定と物語展開、そしてキャスト陣の名演によって、
意外と楽しめる作品となっていますので、レディースアクション好きの方や、変わった設定の作品が好きな方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。



作品情報
2025年製作 カナダ製作 バイレンスアクション
監督・脚本 デレック・バーンズ
出演 エミリー・アラタロ、ティム・ロゾン、ジョン・マクラーレン、ミルトン・バーンズ


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