ブラック・ロータスー誓いの刻印ー (BLACK LOTUS)92分

投稿者: | 2025年11月25日

おすすめ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆

水の都アムステルダムを舞台に、キックボクシングの王者リコ・ヴァーホーベンが戦友の家族を守るため犯罪組織のボス、フランク・グリロと激突するハードアクション!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介する作品は、キックボクシングの王者、リコ・ヴァーホーベン主演のアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、、、

自身のミスによって兄のように慕っていた戦友ジョンを失くした特殊部隊員のマテオは、職を辞して世捨て人のような生活を送っていた。

数年後、心の整理がついたマテオは、ジョンの妻ヘレンの下へと謝罪に向かうが、ヘレンもなんとか気持ちの整理を付けて、幼い娘アンジーと新しい夫ポールと共に第二の人生を歩み始めていた。

マテオも優しく迎え入れてくれ、ようやくマテオにも平穏な日々がやってくるが、そんなある日、ポールがマフィアの資金を横領してしまたことで、その報復にアンジーが誘拐されてしまう。

そして、大切な者を奪われたマテオは、邪悪な犯罪組織相手に単身戦いを挑むのだった!!

監督は、(デッドロック 絶対王者ボイカ)や(S.W.A.T. vs デビル)(詳しくはこちら)等、アクション系作品の多いドトール・チャプカノフで、

本作でも王道のアクションヒーロー路線の作品世界を描いています。

主人公の元傭兵マテオ役には、キックボクシングの王者で、映画作品には(キックボクサー ザ・リベンジ)に出演している、

リコ・ヴァーホーベンが登場し、その恵まれた体型でアクションヒーローとして活躍しています。

リコ・ヴァーホーベン

で、その主人公が世話になる家族に襲い掛かる犯罪組織のボス、サバン役で、(リベンジ・オブ・ウォー)(詳しくはこちら)や、

シャタード 美しき罠)(詳しくはこちら)等の、フランク・グリロが登場し、今回は悪役として主人公を追い詰めて行きます。

フランク・グリロ

で、主人公の戦友の妻ヘレン役で、ドラマシリーズ(16ANS)や(ブラックボックス音声分析官)等のマリー・ドンプニエが登場し、事件に巻き込まれて行きます。

マリー・ドンプニエ

で、その再婚相手ポール役で、(ザ・ガンマン)や(デイ・オブ・ザ・デシジョン)等のピーター・フランゼンが登場し、物語を展開させていきます。

ピーター・フランゼン

で、事件を追う女性刑事シラ役で、ドラマシリーズ(ファウダ -報復の連鎖-)や、エバ・グリーン主演、マーティン・キャンベル監督の(Dirty Angels)等の

ロナ・リーシモンが登場し、細身でゴツイ敵と激突します。

ロナ・リーシモン

で、ちょっとズッコケ気味のその相棒刑事フィッシャー役で、(リベンジ)や(ザ・バウンサー)(詳しくはこちら)等の

ケヴィン・ヤンセンスが登場し、お笑い部分を担当してきます。

ケヴィン・ヤンセンス

そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、ある武装集団によって、セレブなドイツ国立歌劇場が占拠される襲撃事件のシーンから始まります。

しかし、事前にこの情報をキャッチしていた政府の特殊部隊は、武装集団を制圧すべく既に作戦を開始し、

今まさに行動に移そうとしていた矢先に、血気盛んな特殊部隊員マテオ(リコ・ヴァーホーベン)の先走りによって、隊長のジョンが命を落としてしまいます。

その任務自体は遂行できたものの、この出来事がきっかけで、マテオは特殊部隊員の職を辞し、そのまま遠く離れた土地で半世捨て人のような生活を送ることになります。

そして数年後、ついに意を決したマテオは、ジョンの遺族の住むアムステルダムへと向かい、幼い娘と暮らすジョンの奥さんヘレン(マリー・ドンプニエ)に面と向かって誠心誠意謝罪します。

ヘレンも当時は取り乱していたものの、この数年でなんとか前向きに前進しようと新しい恋人ポール(ピーター・フランゼン)というパートナーを見つけていて、マテオを笑顔で迎え入れてくれます。

さらに、幼い娘アンジーも、マテオになつき、しばらくマテオはヘレン宅でごやっかいになる事になります。

ヘレンの優しさ、そしてアンジーの純粋無垢な愛らしさ等によって、次第にマテオは心の平安を取り戻していきます。

しかし、そんな中、犯罪組織のボス、サバンの資産運用を任されていたポールが、実は大金を横領していたという事実が発覚し、

キレたサバンによって、白昼堂々とアンジーが誘拐されてしまいます。

強引すぎる!!

勿論そんな状況で、元特殊部隊員であるマテオが黙っているはずもなく、大切なアンジーを奪還するために、

地元の敏腕女性刑事シラ(ロナ・リーシモン)と共に犯罪組織に戦いを挑む!!

、、、、、、、という流れが、大体の大筋となっています。

キックボクシングのヘビー級王者で、K-1等にも出場経験のあるリコ・ヴァーホーベンが主演し、ヒーロー役も悪役もいけるフランク・グリロと激突するアクション作品です。

物語展開的には、正直良く観かけるタイプの反撃アクションといった感じで新鮮味は少ないですが、本作の魅力は何と言っても、

主人公を務めるキックボクサー、リコ・ヴァーホーベンの存在感につきます。

まず目を引くのは、誰がどの角度で見ても、絶対に強いと直感的に判断出来てしまうその体格で、もう外見だけで、アクションヒーローとしての条件を軽くクリアできてしまっています。

要するにジャッキー、ブルース・リー、ジャン・クロードヴァンダム等の動かなければ普通の人に見えるタイプではなく、

アーノルド・シュワルツェネッガードウェイン・ジョンソン等のように、登場するなりヒーロー確定タイプの主人公像となっています。

ただ、リコ・ヴァーホーベンに限っては、ゴツ過ぎる体格のわりには、表情はナイーヴそう、というゴツめヒーロー系の中ではちょっと独特なイメージを持っていますので、

本作のような、

かつて自身の過ちによって、取り返しのつかない出来事をしでかし、挫折と失意の中でもがきながら、温かい人と触れ合う事で、再び明るい光の下に戻り始める孤独なヒーロー

という、役柄に物凄くピッタリとハマる配役となっています。

いそうでいなかった系のヒーロー

恐らく、製作陣が、リコ・ヴァーホーベンありきで、本作のキャラクターと物語展開を創造して行ったのではないでしょうか。

前半でしっかりとナイーヴな失意の日々が描かれていますので、その分、本格的な反撃展開に入って行ったときの爆発力はハンパなく、

ゴツい体型と物凄い腕力、キック力を活かしたアクションが炸裂した時の爽快感も桁違いにインパクトがあります。

ただ一方で、恵まれ過ぎている体格が、アクション映画のある部分では裏目に出る事もあり、突然、白昼堂々と誘拐されたアンジーを、

水の都アムステルダムの美麗な景観を映しながら、チャリで追走するシーン等のスピード感を必要とするシーン等では、

のっそりとしたイメージが漂ってしまっているために、どう見ても追いつきそうにない、というか、自転車のチェーンが外れてしまいそうな心配感が立ち込めてしまいます。

アンジーを救え!!
お、、、、遅い!!(様にみえる)

結局は、先回りやアムステルダムの地形の高低差によって、

上から車の屋根に落ちてしがみつく

という、アクションヒーロー定番の展開で盛り上がりをキープしていますが、今後の主演作品では、こののっそり感を、演出で上手く回避して欲しいところです。

という事で、ゴツい体型にナーヴな表情、という新しいタイプのアクションヒーローの初登場作品となっていますので、

アクション映画好き、格闘好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

2023年製作 アメリカ・オランダド製作 アクション

監督 ドトール・チャプカノフ

出演 リコ・ヴァーホーベン、フランク・グリロ、マリー・ドンプニエ、べーテル・フランツェーン、ロナ・リーシモン、ピッピ・ケイシー、ピーター・フランゼン

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